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GALLIANO,PORTAL / BLOW UP
Galliano, Portal
Blow Up

Dreyrus
April 21 1998
Michel Portal:bcl,cl.as,
Richard Galliano:acrodion
1.Mozambique
2.Libertango
3.Traf
4.Little Tango
5.Oblivon
6.Chorinho Pra Ele
7.Ten years ago
8.Viaggio
9.Leo Estante Num Instante
10.Blow up
いあや、凄い。いやあ、凄い。もう一回言おう。いやあ、凄い。今年一番の収穫かも知れない。こんなの聴かされたらもう堪らない。何がってはっきり言ってこれはジャズなんてものの括りが出来ない。でも、即興演奏には違いはない。ライブだから一回切りの演奏。まさに即興とは一回性が神髄だが、これほど完成度の高い即興は聴いたことがないかも知れない。それは少し誇張だけど、試しに聴いて損はないと保証しよう。
Portalのバスクラとかソプラノ・サックス等とGallianoのアコーディオン(一部ピアノもある)の丁々発止とは、まさにこれを指す。旋律が絡まり合って止めどなく、やり合うかと思えば、そっと寄り添うような会話があったりで、ホント息をのむ。
Libertango以外は聴いたことがない曲ばかりだけど、他は二人のオリジナルが多く、後は作者は知らない人のものでタンゴ調が多い。アコーディオンとは何と哀愁感があるのだろうとつくづく思う。音色そのものが哀愁があって、タンゴを奏でるとさらに増長する。これとサックス、そしてバスクラが絡むのだから面白いこと限りなし。地をはうようなバスクラの呻りが絶妙にアコーディオンの音色と絡まって来る面白みは、聴いてみなければわからない。
デュオの面白みが最大限聴けるこの盤、ホントお薦め。