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RED GARLAND / AT THE PRELUDE
RED
GARLAND:p JIMMY ROWSER:b CHARLES"SPECES"WRIGHT:ds Oct.2
1959 PRESTIGE DISC-1 1.M SQUARD THEME 2.THERE WILL NEVER BE ANOTHER
YOU 3.LET ME SEE 4.WE KISS IN A SHADOW 5.BLUES IN THE CLOSET 6.SATIN
DOLL 7.LI'L DARLIN'-false start 8.LI'L DARLIN' 9.ONE O'CLOCK
JUMP
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RED
GARLAND:p JIMMY REWSER:b CHARLES WRIGHT:ds 1959.10.2 Prestige 1.A
FOGGY DAY 2.SATIN DOLL 3.MR.WONDERFUL 4.JUST SQUEEZE ME 5.PRELUDE
BLUES 6.CHEROKEE 7.ONE O'CLOCK JUMP
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I |
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私家愛蔵などと言えば、門外不出他人には容易く聴かせるような類のものではないが、何故かそういう趣を持っていてるのがこの盤だ。減り張りがあってどこか楚々としたガーランドのピアノに「私家愛蔵」と封を張りたくなる。アナログ原盤ででも持っていれば嬉しいに拍車がかかるが、残念ながら最近でたばかりの3枚組ボックスの1枚。ボックスで買うなど好きではない方だったが、無性にガーランドが聴きたくて入手してしまった。下世話ではあるが値段も手頃で嬉しい。ガーランドといえば、GROOVYあたりも好きだが、他にリーダーアルバムを持っていなかったから、手始め程度に求めた。サイドマンとしてはあちこちに顔を出していて特に、マイスルの盤では欠かせない存在だったから、彼のピアノを堪能してはいた。他にといって色々出せばきりがない。
このコンプリートもので、何がコンプリートなのかといえば、大したことではない。ライブ故か、ミステイクや同じ曲を何度かやったというに過ぎない。それを特段コンプリートとして銘打つのはいわば遊びに過ぎない。
僕は、やはりこの時期のものというは、なんだかだ言っても最近のものでは味わえない滋味があって好きだ。何の凝った意匠もなく、素朴にジャズを愉しめる。これ以前のビバップとなるとまた一種気概の違いみたいなものがあって、殺気だっているとさえ思える。ところが、この盤でもそうだが、違和感が何もない、いたって穏和なそれでいてピアノトリオとしての覇気がある。選ぶ曲もカウント・ベイシーのもの、エリントンのものなどオールドなジャズ・ファンなら喜びそうなものが殆どで、ただ演奏の妙を単純に愉しむだけである。何をこれ以上足す必要があろうか。
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僕はガーランドを聴くと、彼の素直さに参ってしまう。しみじみ弾くときも、意気揚々と弾くときにも、彼の心の素直さが心地よく感じられて、ホントに手放したくない気にさせられる。 前回このAT
THE PLELUDEのことは書いたのだが、今回やっぱりどうしても書いておきたいのがあったので、くどくなるがまた載せてしまった。今回はDISC
3。 ひとつは、しみじみの方のガーランドで、3曲目のMR.WONDERFUL。このスローな演奏のそこはかとなさは、まさに西行が桜を愛でる感じにも似て、ゆったりとした鍵盤の運びに心底癒される。多言は要しない。是非聴いて欲しい。JIMMY
ROWSERがソロをとっているときのガーランドの心配りにも、優しさが身にしみてくる。 どの曲も素直な弾き方で、ただただ心地よいのだが、未発表だったCHEROKEEが、彼の素直さが躍動する思いがして感動したのだ。実際のところは彼はテーマしか弾いていない。しかも何も崩さすに。で、聴き所は寧ろCHARLES
WRIGHTの長いドラム・ソロなのだが、技巧に長けているとは言い難いのが、いかにも愉しそうに叩いているので、愉快愉快と思った。それをじっと見守っているのであろうガーランドのまなざしが見えてくるようであった。で、余韻を引きずって最後のONE
O'CLOCK JUMPに突入するガーランドの弾きっぷりが、愉しげでもあり、こういう彼の素直さが大好きである。
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