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JOHNNY SMITH
MY DEAR LITLE SWEETHEART
JOHNNY SMITH-g
WITH IRWIN KOSTAL ORCHSTRA
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1.MY DEAR LITTLE SWEETHEART 2.INDIAN SUMMER
3.SOFTLY,AS INA MORNING SUNRISE 4.ALL THE THINGS YOU ARE 5.IT'S SO PEACEFUL IN
THE COUNTRY 6.ONCE IN A WHILE 7.FLAMINGO 8.SPRING IS HERE 9.VIOLETS FOR HER FURS
10.IT NEVER ENTERD MY MIND
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良い。断然良い。年末の静かな時を過ごしている筈!・・・の今に最適じゃないか。
これをジャズかそうじゃないかなんてことは関係がない。ピリピリした神経を眠らせてくれるスミスの淑やかなギター。そう、スミスのギターはつま弾くというのが正しい。
外は雪が積もって街頭に照らされたところだけ白く光っている夕闇。台所では夕餉の支度をしている。暖かい鍋物が良いな・・・。いいなあ!(今日は、残念ながら違うらしい・・・)
思い出したのが先日観た『過去のない男』というフィンランド映画。あの雰囲気だ。オールキャストが普通の人で(勿論皆俳優だが)、美男美女なんてどこにも出てこない。主役の男が記憶を失って彷徨っている時出会った救世軍の彼女。これが女優?というほど、額の皺もあらわで風采のあがらない年輩の女性である。
その二人が、その日の食事にも事欠く生活でありながら、コンテナハウスの伽藍とした中にぽつんと置かれた年代物のジュークボックスから流れるこれまた時代を感じさせるロックンロールを聴きながら、拾ったソファーに並んで座っている。
あの寂れた生活のなかに、互いの心根の優しさだけが救いと温もりいう・・・あの雰囲気。
優しさ。これだ。スミスのギターは優しい。
ストリングスの艶やかな音色の奥で囁くように聞こえてくるスミスのギター。独奏者というには控えめな、寧ろストリングスの一演奏者のようでもあるから、最初聴いた時、何だイージー・リスニングかと少々期待ハズレな心持ちだったが、こうして引きつった緊張の糸が次第にほぐれていく彼の演奏を聴くにつけ、この音楽の真価を見誤ったと反省した。
クリスマスももう間近。この愛らしい少女のジャケットが添えられたスミスからのクリスマスプレゼントだと思えば尚のこと心も温まる。
それにしても疲れた・・・今日は。
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