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KENNY DREW-p PAUL CHAMBERS-b PHILLY JOE
JONES-ds Sep 20,26 1956 RIVERSIDE SIDE 1 1.CARAVAN 2.COME RAIN OR
COME SHAINE 3.RUBY MY DEAR 4.WEIRD-O SIDE 2
5.TAKING A CHANCE ON LOVE
6.WHE YOU WISH UPON A STAR 7.BLUE FOR NICA 8.IT'S ONLY A PEPPER MOON
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5023 NEW FACE-NEW SOUNDS INTRODUCING
KENNY DREW TRIO |
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2001-2004 (C)Cafe JAMALi, All right reserved. |
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RIVERDIDEのカタログの初期にあたるアルバムからケニー・ドリューのKENNY
DREW TRIOを引っ張り出した。何気なくRIVERSIDEカタログを眺めていて、持っている順番に聴き始めたら、最初がINTRODUCING
ERNNIE HENRRYでこれにもドリューは参加しているが、このトリオ盤にぐっと惹きつけれた。
50年代K.ドリューはB.パウエルに比肩するハードバッパーであったことを如実に感じさせる一枚である。冒頭CARAVANはパウエルのBLUE
NOTE盤AMAZING BUD POWELL VOL.1のウン・ポコ・ロコに匹敵する圧倒的演奏で、P.J.ジョーンズのドラミングがハード・タッチな演奏を強く印象づけている。
出だしのフィリーのパチ、パチとスティックがスネアに当たる音からして、何か始まるぞ!という気合いを感じる。後は、溢れ出すようなドリューのピアノがダーっと流れていく。
これは完璧にパウエルのウン・ポコ・ロコを意識したなと穿った。
そして、せんだん(栴檀)は双葉より芳し・・・というが、ナイーブなタッチで呻らせるのが、T.モンクのRUBY
MY DEAR の演奏である。後年STEEPLECHASEあるいは、これはあまり評判良くなかった80年代の日本盤で聴かれる繊細なタッチのものを感じさせるところである。
更に自作WIRD-Oが良い。ハードドライブな演奏で哀感あるテーマをバップモードに仕上げた好演。ここらがパウエルをかなり意識しているように伺える。
「気合いだ!」が昨年の流行語だったが、そういう感じで聴ける一枚だ。
翻って彼のディスコグラフィーを見てみると、最初にハワード・マギーのBLUE NOTE盤に参加した後、バディ・デフランコのバンドで結構多数ピアノを弾いている。そういえば、ソニー・クラークもそういう時期があったなと思い出したが、それはともかく彼の初リーダーとなるとBLUE NOTEの5000番台に残したINTRODUCING KNNEY DREWとなる。
これまたB.パウエルの初期のものとダブって聞こえるのはRIVERDISEのKENNY
DREW TRIO同様。BLUE NOTEにおけるK.ドリューの初リーダーアルバムだが、ここではまだ彼のオリジナル性が発揮出来てはいずパウエルの後追いという感じだし、RIVERSIDE盤と比べれば、初々しさだけが印象で本領を発揮するには、暫し待たれという感じではある。しかしこのとき既にオリジナル曲GROLIAなどを含めて吹き込んでいて意欲が垣間見られる。これは哀感のあるテーマを楚々として弾いている。また僕の好きなBE
MY LOVEを入れているところは嬉しいが、これもパウエル流が如実である。 急速調のLOVER
COME BACK
ME等を聴いても、パウエルにも良くありがちなクリッシェを繰り返すところまで真似しているという按配だ。
しかし、初々しさのなかに才気も迸り、息高いハードバッパー、ドリューの初お目見えは、後年の活躍を予期していると言えよう。
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