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SOUTH AMERICAN COOKIN'/CURTIS FULLER
CURTIS FULLER-tb
JIMMY MERRIT-b
ZOOT SIMS-ts
DAVE BAILEY-ds
TOMMY FLANAGAN-p
1961
EPIC
SIDE 1
1.HELLO YOUNG LOVERS
2.BESAME MUSHO
3.WILLOW WEEP FOR ME
SIDE 2
4.ONE NOTE SAMBA
5.WEE DOT
6.AUTUMN LEAVES
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もっと品の良い店がないわけではないのに、何故か僕はここと決めたら店を変えない。只面倒なだけか。
マスターは髭の長身のやせぎすな人である。
じっと聴いていた演歌が、丁度顔を剃っている時に間が悪く吹き出しそうな節で歌い始めてしまった。
口元にカミソリの刃があたっている。まさにまな板の鯉である。ここで、プッと吹き出して動いたら顔の部品が飛ぶやも知れないと思ったので、じっと堪えていた。
疼く笑いの虫は、次第におさまって来たが、おばあちゃんの「しっ、しっ」という歯の音がまだ続いていた。
今日中には雪も解けるだろうか。
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アナログLP盤愛好が高じてから、CDでもっていようが委細構わず、見つけたら買ってしまうようになった。
音源さえあればという域を外れ、レコード針を通すと今までの印象とは違った空気が流れるのがやめられない。
聴き比べなどしても仕様がない。絶対違うんだという確信がある。
最近手にしたカーティス・フラーのこのSOUTH AMERICAN COOKIN'。
LP盤を漁っているとこれが出てきてしまった。矢も楯も堪らずジャケットをそのままレジに持っていく。
何も願うことなど無い。既に聴いて知っているんだから。
家に帰って針を落とす。
今まで聴いてた音が嘘のように、生命力を発揮して聞こえる。
それから数日、仕事を終えてまず聴くのがこのアナログ盤となった。しかもB面から。
ガバッと肝を掴むのは、フラーでもズートでもない。ジミー・メリットのベースである。その次にデイブ・ベイリーのドラムだ。
ONE NOTE SAMBAが鳴り出すや、スネアにスコン、スコンとスティックが小気味よく鳴り続ける。そのリズムに乗って、フラーがたったひとつの音階を執拗に吹きつずけて、それがメロディとなっている。変化はオクターブ違いの同じ音階だけ。
メリットのベースランニングがふくよかさと歯切れ良さを持って鳴り続ける次の急速調のWEE
DOT。
リズムセクションに煽られるように、ズート、フラーが軽快に吹く。
シャカ、シャカシャカ・・・とベイリーのハイハットが敏捷に鳴り続ける。フラナガンのソロの後メリットのベースランニングが・・・。
最後はAUTUMN LEAVEと来る。締めくくりとして出来すぎと思う程、的を得たセレクトだ。
フラナガンがあのBLUENOTEのSOMETHIN' ELSEでの、ハンク・ジョーンズのソロを捩って弾くなんぞニクイ。
今までそんな印象をこの盤に抱いてなかった。聴く度に、冷静を欠き、有頂天となる。
久々にヘビーローテーションで聴く盤を見つけた。
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