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HEAVY SOUNDS/ ELVIN JONES,RICHARD DAVIS
ELVIN JONES-ds
RICHARD DAVIS-b
FRANK FOSTER-ts
BILLY GREENE-p
Jun 19, 1967-Jun 20, 1967
IMPULSE
1.RAUNCHY RITA
2.SHINY STOCKINGS
3.M.E
4.SUMMERTIME
5.ELVIN'S GUITER BLUES
6.HERE'S THAT RAINY DAY
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HERE COMES / FRANK FOSTER
BLUE NOTE 5043
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カウント・ベイシー由来のミュージシャンについては全く無知だったので、エラ・フィッツジェラルドとベイシー楽団のELLA
AND BASIE !を聴いてみた。
フランク・フォスターがどんなソロをとっているのか興味があった。
最近BLUE NOTEの5000番台の彼のアルバムを手に入れてからのことである。
THEM THERE EYESに彼のソロが出てくるとあった。ジョー・ニューマンとエラとの掛け合いの後出てきた。ふーん・・・。ソロと言ってもコンボのソロとは比較にならない短さ。
気を取り直して、10インチのBLUE NOTE盤をかけてみる。ここで聴いているフォスターと今回取り上げたエルヴィン・ジョーンズのアルバムでのフォースターは別人だとしか思えない。
ベイシー楽団のフォスターという線とジョン・コルトレーンの下を辞した後のエルヴィン・ジョーンズという線が交叉して結ぶこのアルバム。
このアルバムについて2年ほど前に書いたものを読んで、目から火が出るほど恥ずかしくなった。
JAZZを聴くのにミュージシャンの略歴など詳しく知る必要などない、とずっと思っていたのだが、あまりの酷さにこんなの書き残しておくわけにはいかないし、知らぬ存ぜぬを通している場合じゃないと心あらためる気にもなった。
今まで別々の点として聴いてたものが、ある時点と点が繋がって線を描く。その線上に何があったのかも興味が湧くのだから、結構略歴なども知っておく必要があるわけだ。
冒頭のRAUNCHY RITAはフォスターの曲で彼がこのアルバムと同時期にFEARLES FRANK
FOSTERというアルバムでもやっている。それとSHINY STOCKINGSは言うまでもなくベイシー楽団の十八番であるが、これが彼の曲とは知らなかった。
さっきも書いたが50年代の彼と比べれば豹変としか言いようがない荒び方で、コルトレーンを経たエルヴィンが相手だとこうまで変わるかという吹きっぷりである。
エルヴィンがコルトレーンの下を去った理由について詳しくは知らないが、この演奏を聴く限りその残滓が強烈に残ったものになっている。
荒々しくヘビーだ。
次のSHINY STOCKINGSにして然り。最早ベイシー楽団のものとは別物で、ピアノレスの乾いたサウンド。そう全体的にいってこれは「熱砂」的と言えるものであろうか。砂漠に照りつける熱射を思わせる。
それの最たるものは、エルヴィンのポリリズムも取り入れたドラムとリチャード・ディビスのアルコが印象的な長尺のSUMMERTIMEの演奏である。
砂漠の砂に足を取られて重い感じと、逆にエルヴィンのドラムからはテンポ良い軽さがあって相反して共存している。そんな感じだ。
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