HORACE PARLAN / US THREE

HORACE PARLAN:p GEORGE TUCKER:b AL HARWOOD:ds
Apr 20 1960
BLUE NOTE 4037
1.UE THREE 2.I WANT TO BE LOVED 3.COME RAIN OR COME SHINE 4.WADIN' 5.THE LADY IS A TRAMP 6.WALKIN' 7.RETURN ENGAGMENT

 


 

 すっかり春めいて来て、暖かい日差しがさして来ると開放的な気分になるなと思うこの頃。陽もながくなって来たのが、職場の退勤時間の空の明るさで実感する。南の方では桜も開花しているようだし、冬ってやっぱり気分も縮こまって閉塞してたんだと改めて思う。つまらないことをうじうじ考えてたりして・・・。
 逆に「春だぁー!」と思うと、何でもかんでも春めいて見えたり、聞こえたりするから不思議なもんだなと思う。

 話はかわるけれど、このところ僕は、WALKIN'を扱ったアルバムを何枚か聴いて、いいなと思ったのがいくつかあった。1枚はこのホレス・パーランのUS THREE。それとジョー・ロバーノのTENOR TIME。他にもバド・シャンクとかあったが、やっぱり本家本元マイスル・ディビスのWALKIN'も聴いてみた。マイルスは、他のアルバムでも何度か吹き込んでいる。イン・ベルリンとかフォー・アンド・モアとかあるけれど、WALKIN'に関しては、これだなと思った。

 WALKIN'って云う曲は、何て云ったらよいのか、ファンファーレみたいな出だしの後のブルージーなフレーズが格好いいんだろうな。如何にもジャズっぽい後乗りのフッっという間が効いてる。
 この格好良さをパーランのこのトリオは、アル・ヘアウッドのブラシを効果的に使ってテーマを弾くパーランの打鍵の間に上手く滑り込ませて出している。こういう格好良さを最近のピアノ・トリオは忘れちゃってんのかなという気もした。

 このアルバム、冒頭のUS THREEがなにせ凄い。やっぱりアル・ヘアウッドなのだが、猛然とブラシを叩くそのスピード感が堪らない。この曲はたったひとつのコードで演奏されているからモード的にも聞こえるけど、どうもそうじゃないようだ。云ってみれば、レッド・ガーランドのC-JAM BLUESを極端に単純にして、スピードアップしたような按配だろうか。まあ、どうでも良いが恰好良い。

 
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