VIRTUOSO / JOE PASS
JOE PASS-g
Dec 1973
PABLO
SIDE 1
1.NIGHT AND DAY 2.STELLA BY STARLIGHT 3.HERE'S THAT RAINY DAY 4.MY OLD FLAME 5.HOW HIGH THE MOON 6.CHEROKEE
SIDE 2
1.SWEET LORAINE 2.HAVE MET MISS JONES 3.'ROUND MIDNIGHT 4.ALL THE THINGS YOU ARE 5.BLUES FOR ALICAN 6.THE SONG IS YOU
USED TO BE DUKE / JOHNNY HODGES
忘れないうちに書いておくが、このオーケストラの中になんとジョン・コルトレーンがクレジットされている。が、もちのろんでオーケストラに混じって全然わからない。
 さてこのアルバム、エリントンバンドの主要メンバーが顔をそろえて威勢よくも、悩ましくも、華麗にも、・・・にも色とりどりなのだが、古い写真を懐かしんでアルバムをめくる様に聴ける素敵な奴である。
 B面はソリストが様々で一曲ずつやるという趣向。トップがバドの弟のリッチー・パウエルからはじまって、下に記した面々が次々に現れる。これがメドレー風で面白い。ジャズの歴史教科書に載っているような面々で、「へー、これがあの」という感じ。原盤は多分SPなんだろうな想像するが、音もしっかりしていて聴き応えがある。
RICHARD POWELL-p JOHNNY HODGES-as HARLD BAKER-tp HARRY CARNEY-bs JIMMY HAMILTON-cla LAWRENCE BROWN-tb JOHNNY COLTRANE-ts CALL COBBS-p JOHN WILLIAMS-b LOUIS BELSON
Jul 2, 1954,Aug 5, 1954
VERVE
SIDE 1
1
USED TO BE DUKE 2.ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET 3.SWEEY AS BEAR MEAT 4.MADAM BUTTERFLY 5.WARM VALLEY
SIDE 2
1.AUTUMN IN NEW YORK 2.SWEET LORRAINE 3.TIME ON MY HANDS 4.SMOKE GETS IN YOUR EYES 5.IF YOU WEAR MINE 6.POOR BUTTERFLY
HOT PIANO / MARTY PAICH
 最近よくみかけるようになったこのアルバムだが、CD化されてるようでそのせいもあるのだろう。
 美女とひょうきんおさるをあしらったジャケットに似合わず、なかなか鋭い音が出てくる。そんじょそこらの安物スウィンギー・ピアノ・トリオ盤にあらず。ビシバシ決まる切れ味の鋭さは大したものである。これを秘蔵盤にあげている評論家先生もあるぐらいで、持っていて損はない。
 実は僕もジャケットが面白いだけの際物くらいにしか思ってなくて、レコードラックの肥やしにしてたが、なんと・・・という驚きを覚えた。掘り出し物である。
 TAMPAのペイチ盤には、アート・ペッパーが参加している盤などが結構あってこれらも引っ張り出してみると面白いのかも知れない。
PARTY PAICH-p ANKONOWN-b,ds,vib
TAMPA
SIDE 1
1.DOOL'S BLUES 2.JUMP FOR ME 3.THERE'S NEVER BE ANOTHER YOU 4.THE LAMP IS LOW
SIDE 2
1.WAHT'S NEW 2.THEME FROM LIGHTHOUSE 3.LULLABY OF THE LEAVES 4.I'LL REMEMBER APRIL
EASY TO LOVE / ROLAND HANNA
ローランド・ハナのごく初期のATOCO(ATLANTICの子会社?)盤、(他にDESTTRY RIDES AGAINも垂涎盤)のうちの一枚で、長年気にはなっていたが手にすることなくきていたのだが、やっと手にしてみて「ほー!」という感慨しきりで、ピアノ・トリオ盤蒐集にとって、これは欠かせない盤であることを認識した次第。
 ハナはサイドマンとしては、バイプレイヤー(例えば今で言うケニー・バロンのような)として力量充分でありながら花道を辿らない質のピアニストだったと思うが、ここで一気に本物だから出せる味と技量を発揮して表にたった・・・そういう盤だったと思える。
 決してメジャーなレーベルから表にでなかったその後の経歴だが、是非追ってみたい存在である。
ROLAND HANNA-p BEN TUCKER-b ROY BURNES-ds
Sep 25,1959
ATCO
SIDE 1
1.THE BEST THINGS IN LIFE ARE FREE 2.NEXT TIME YOU SEE ME 3.FROM THIS DAY ON 4.LIKE SOMEONE IN LOVE
SIDE 2
1.YESTERDAYS 2.FAROUK THELONIOUS 3.IT NEVER ENTERED MY MIND 4.EASY TOLOVE 5.NIGHT IN TUNISIA
INVITATION /AL HAIG
 文句なくいい。華麗に流すところと鉄杭打ち込むように音が突っ立つバランスが見事だ。こんなに良いと思って聴いたことが今までなかった。ヘイグのことはあまり良く知らなかったのがかえってよかったようで、所謂「甘さ」が気にならない。
 勇猛なウォルトンの曲、そしてINVITATIONと続く本物だからこそ出せる潔い切り込みが快感だ。長年のキャリアで培ったバップ魂を華麗さでまぶしてぐいぐいと弾きこなす。
 
AL HAIG-p GILBERT BIBI ROVERE-b KENNY KLARK-ds
Jan 7,1974
SPOTLITE
SIDE 1
1.HOLYLAND 2.INVITATION 3.ENIGUMA 4.SAWBO CITY BLUES
SIDE 2
1.IF YOU COULD SEE ME NOW 2.SAMBALHASA 3.DAY DREAM 4.BERT'S VERTES
BIRDTOWN BIRDS /JOE ALBANY
 ジャズやってるより、薬をやってる方がマシだけど、喰うためにゃ弾かなくちゃ・・・これが、オバーニーの本音だったろう。チャーリー・パーカーのもとで弾いていたってのが、唯一彼の人生にとって自慢できることだったらしく、何せBIRDなのである。後は知ってる曲を適当に弾いてお茶を濁す。これがオバーニー式薬中哲学。
 破滅型ジャズマンがちょっと正気に戻った隙に出来たアルバムのような気がする。
 落ちぶれてもパーカーのもとで鍛えた腕は鈍っちゃいない・・・か?
 酔いどれピアニストの弾くブルース仕立ての、C.C.RIDER。酒瓶のカチャカチャ鳴るなかで体揺さぶってデロデロと弾く哀感。お愛想でパチパチと拍手が鳴る哀しさ。
 ジャズで仕事するって侘びしい。けど辞められんのよ。
 才気が一気に蘇ったようなNIGHT IN TUNISIAは、奇才の片鱗を覗かせる。
 
JOE ALBANY-p HUGO RASMUSSE-b HANS NYMAND-ds
April 25,30 1973
STEEPLECHASE
SIDE 1.BIRDTOWN BIRDS 2.WILLOW WEEP FOR ME 3.STEEPLECHASE 4.SWEET AND LOVELY 5.NIGHT AND DAY
SIDE 2
1.C.C. RIDER2.I'M GETTING SENTIMENTAL 3.ROUND ABOUT MIDNIGHT 4. NIGHT IN TUNISIA
LOVE FOR SALE / CECIL TAYLOR
 A面はテイラーのトリオ、B面はカルテットからなるもので、トリオでの演目はコール・ポーターを題材にしたアグレッシブな演奏で、前衛劇場セシル・テイラーはBN盤のCONQUISTADOOR !等に比べ爆発的な激情はやや抑え気味な演出ではるが、現代音楽的奏法は想定内だったとは言え、意外にリズミックにスウィングする部分も含めドラマー、ルディ・コリンズ、ベース、ビュエル・ネイドリンガーのハード・ドライビングな好サポートはなかなかのもので、一層触発されたテイラーのイマジネーションがぶちまかされており腹に応える。
 B面のカルテットでの演奏はテイラーのオリジナル曲で占められていて、テッド・カーソン、ビル・バロン共にオーソドックスなハード・バップスタイルであったり、情念的な吹奏を交えたものだが、首尾一貫してテイラーのピアンはパーカッシブ。
 本来テイラーはクラシック或いは現代音楽的素養からジャズへと接近してきた経緯があるらしいが、59年という時点でのこの着想は、まさに革命的と言ってよいだろう。
CECIL TAYLOR-p BILL BARRON-ts TED CURSON-tp BUELL NEIDLINGER-b RUDY COLLINS-ds
Apr 15, 1959
UNITED ARTIST
SIDE 1
1.GET OUT OF TOWN 2.I LOVE PARIS 3.LOVE FOR SALE
SIDE 2
1.LITTLE LEES 2.MATIE'S TROPHERS 3.CAROL /THREE POINTS
STAN GETZ IN PARIS 1958-1959
スタン・ゲッツを迎えて地元パリのミュージシャンが大接待という構図なのだが、フレッシュ・サウンドが20年くらい前に出したアルバムで、今CDではどんな具合で出ているのかは承知しないが、クレジットされている中で、ピアニストのルネ・ユルトジェを見つけて「ほー」と思わず口から出た。ユルトジェと言えば、澤野盤からアナログでRENE URTREGER TRIOを出したのを入手した。更にHUMAIR URTREGER MICHELOTという3枚組CDで聴いて以来の新発見?なのだが、よくあることでライブ録音となると期待したほどソロがビシバシ聴けるわけじゃなくて、何だかだ言ってケニー・クラークが大奮闘という印象のアルバムである。
 ゲッツ?・・・ゲッツは勿論「ゲッツ !」・・・である。
STAN GETZ-ts MARTIAL SOLAL-p PIERRE MICHELOT-b KENNY CLARKE-ds
RENE URTREGER-p* JIMMY GOURLEY-g* JEAN-MARIE INGRAND-b*
ROYAL
SIDE 1
1.EAST OF THE SUN,WEST OF THE MOON 2.A GHOST OF A CHANCE 3ALL GOD'S CHLDREN GOT RHYTHM 4.BROADWAY
SIDE 2
1.DEAR OL'STOCKHOLM* 2.LADY BIRD* 3.CHEROKEE*
A JAZZ PORTRAIT OF ROGER KELLAWAY
とにかくこれは長年垂涎ものとして中古レコード屋で値札を眺めて通り過ぎざるを得なかったアルバムだが、漸く手に入れてみれば、サイドマンもわからず、曲順もジャケット裏のとレコード盤とでは、順番が全然違うという凄い代物。
 しかし、ケラウェイ自体は吃驚するような珍しい人ではない。あっちこっちで見かける。例えばソニー・ロリンズのALFIEやベン・ウエブスターのSEE YOU AT THE FAIRでもチェンバロなど弾いている。
 聴くとやっぱりベースとドラムが誰なのか気になる。かなりバシバシとアグレッシブな演奏に一役買っているからだ。唯一わかるジム・ホールが入ると得体の知れない雰囲気を醸しだしこれはこれでぐっと来る。なるほど「幻」の垂涎盤と言うほどのことはあると納得する。
 雰囲気的にはジョルジュ・アルバニタなどが思い浮かぶが、スタイルは多様で借り物市と揶揄されているむきもあるが、大した問題じゃない。ボタンをかけ間違えている様を面白がるように、針を落とすのがたのしみなアルバムだ。
ROGER KELLAWAY-p UNKNOWN-b,ds JIM HALL-g
1963
REGINA
SIDE 1
1.DOUBLE FAULT 2.STEP RIGHT 3.HERE TODAY,HOME TOMORROW GOEN 4.BLACK WALL TUNNEL BLUES
SIDE 2
1.CRAZY SHE CALLS ME 2.BROKEN WINDMILL 3.SAME OLD SAME OLD 4.AND ELSEWHERE 5.CINDERELLA
AL HAIGTODAY !
音が立ってる?・・・なるほど!立ってるか立ってないかと言われてみれば、確かに。
 アル・ヘイグとの出逢い方を間違えていたらしい。ヘイグと言えばT氏なのだが、彼が著書に掲載してあったJAZZ WILL-O-THE WISPを聴いてガッカリして以来、ヘイグに手を出さなくなった。ちっとも面白くない念仏のようだったから。でも、長年脳裏に焼き付けていたこのジャケットを見て欲しくなったので、聴くとなるほど・・・。
 でもまてよ。オーディオ装置のせいもあるかも・・・と思ってWIL-O-を聴き直してみると、ははん、やっぱり、寝てる。ベースとブラシの方がかえって立ってる。音源のせいである。
 しかし、この盤に限ってはヘイグのピアノが断然そそり立っている。立つ、勃つ・・・?!
 この点にちとこだわり過ぎたようだ・・・。
 パウエル同様、どこか打鍵に只ならぬ”狂気”を潜ませている。通り魔的にいつかズブっとやられそうだ。
AL HAIG-p ED DEHAAS-b JIM KAPPES-ds
Jul 6, 1965
DEL MORAL
SIDE 1
1.BAG'S GROOVE .THE GOOD LIFE 3.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS 4.STAIN DOLL 5.BLUESTTE
SIDE 2.
1.THRIO 2.BROTHER,WHERE ARE YOU 3.POLKA DOTS AND MOONBEAMS 4.WILLOW WEEP FOR ME 5.SAUDADE
THREE WAVES /STEVE KUHN
 60年代から活動しているスティーブ・キューンが、凄腕のベイシストとドラマーを従えて残したアルバムで、断然B面が多彩な内容で面白くこっちばかり聴いている。
 甘口と辛口が取りそろった面で、ボサノヴァタッチで甘く流れるWHY DID I CHOOSE YOU?から一変してテーマ曲THREE WAVESの三者の大バトルを聴かせる怒濤の演奏が凄い。ウエーブのあるテーマがどんどんボルテージを上げてキューンとラ・ロッカの作り出す大竜巻に呑まれていき、キレたラ・ロッカのドラミングを挟む。キューンの殺気を含んだピアニズムとBN時代に才気を迸らせたラ・ロッカ、それにゴソゴソという重低音を聞かせるスワローが合わさった合わせ技の妙味をとことん堪能できる。
STEVE KUHN-p STEVE SWALLOW-b PETE LA ROCA-ds
1966
CONTACT
SIDE 1
1.IDA,LUPINO 2.AH MOORE 3.TODAY I AM A MAN 4.MEMORY
SIDE 2
1.WHY DID I CHOOSE YOU ? 2.THREE WAVES 3.NEVER LET ME GO 4.BITS AND PIECES 5.KODPIECE

 
 

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