OVERSEAS / TOMY FLANAGAN

TOMMY FLANAGAN-p WILBUR LITTLE-b ELVIN JONES-ds

1.RELAXIN' AT CAMARILO 2.CHELSEA BRIDGE 3.ECLYPSO 4.DALARNA 6.WILLOW WEEP FOR ME 7.BEATS UP .SKAL BROTHERS 9.LITTLE ROCK 10.DALARANA 11.VERDANDI 12.WILLOW WEEP FOR ME(TAKE 1)


 


  ご挨拶代わりに・・・

 琥珀色の渋みと言えば珈琲だ。香り高く鼻孔を擽るあれだ。どうも僕はこの盤などは、時代がかった喫茶店の店内に流れていて欲しいと思ってしまう。カフェという感じでも良いには良いのだが、思い描くのは古時計がかかっていて、コチコチと振り子の音が微かにする店内。見渡すと骨董が磨き抜かれたカウンターの上や、出窓のあたりに置かれていて、そこはかとない雰囲気を醸し出している、ちょっと薄暗く、出窓から入る微かな陽の光がテーブルを控えめに照らしているといった趣。その中で流れてくるという想像をしてしまう。
 この盤は大音量で聴く方が良いのか、微かに店内に鳴っている程度の方が良いのか。そんなことを想像するのも愉しい。訪れる客は当然、無言で本を小脇に抱えていたりして入ってくる。それは、楚々とした女性、あるいは丸眼鏡のちょっと神経質な雰囲気のする学者風の男性。爪楊枝を歯に指しながらシーシー言っているような、小太りの中年でもまあいいか。突然、やーマスター!なんて大声出すかも知れない。そして新聞の競馬欄なんかにらみ出す。ま、それもよしとしよう。マスターは勿論無言。無愛想でもなく慇懃でもない。でも、只美味い珈琲を入れる為に俯いて、お湯を注いでいる。用のないときには、カウンターに両手をついて、流れてくるフラナガンのピアノやエルヴィンのバシバシいう歯切れの良いブラシやウィルバー・リトルのウォーキング・ベースに微かに首を振りながら、そのスウィング感に酔っている。そんな情景がピッタリする。どうだい。この光景は。
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 Cafe & JAZZ あ・うんは札幌西区西野の発寒川がそばを流れる川の畔にある「隠れ家」です.
誰にも邪魔されず自分の時間を持ちたいという方にはうってつけの地理と空間が備わっています。
 どうぞ足を運んで見てください。いつも何かかがあると感じて頂けるよう精進してお迎えいたします。
 少々交通が不便ですが、素敵なあなたとの出逢いをお待ちしております。

 店主敬白

  
    


イラスト:創

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