秋葉原観光案内
第18話
シンシア・ナルセ:・・・不安だ・・・嫌な予感がする。
僕は溜息をつくと、手にしていたリモコンをベットに放り投げた。
さすがにテレビなんて見てる場合じゃない。
唐突だけど、地球のような未開の惑星(銀河水準ではそうなる)での観光において最も重要なこと、そして僕たち観光業者にとっての最優先事項は、お客様の安全だ。
だからホテルとして利用することも想定している我が家は、宇宙船クラスの機密性を誇っていたりする。
もっとも、普段は『この家は特殊だ』なんて意識することはない。
でも、この家で1人になるたびにそれを思い出す。
音が完全に消え去るからだ。
悪いことに僕は静寂ってやつが大の苦手で・・・ええと、静寂って、不安感を煽るというか、こう圧力みたいなのが存在しないだろうか?
この静かさも不安を煽る原因になってるんだろうと思う。
でも、不安の大元は別にある。
お義父様たちは、無事に銀河コラボへ侵入できたかな?
こんな時に留守番なんて気になってしょうがないよ!
あ、前の話からシーンが飛んでるけど、ここは確かに17話の次の話です。見返す必要はありま・・・って、ああもう僕はなんか混乱してるよ!
出発直前のことだ。
お義父様がいきなり僕に留守番を命じてきた。
それも一方的に。
僕としては了承できるわけもなく、当然抗議した。
それから口喧嘩。
金子さんのやんわりとした加勢もあって僕が優勢に思えたんだけど、突然夏美がお父様の意見に同意したのだ!
僕にとっては意外な事態だったんだけど、夏美は最初からなるべく僕が同行しないほうがいいと考え、だからこそあんなに必死に準備を重ねていたらしい。
反対の理由は −−− 幽霊。
「まあ、アレルギーのようなものだな。」
夏美は僕の状況をそう説明した。
霊能力。
特に、訓練されていないそれはアレルギーに似ているのだという。
たとえば、花粉症。
花粉がその人にとってのアレルゲン(=アレルギーを引き起こす物質)であるからこそ、くしゃみという現象を通じて花粉の飛散を知覚できる。
そして、その代償は大きいのは、ご存知のとおりだ。
僕にとってのアレルゲンは、幽霊かもしれない半透明の少女。
そして症状は低体温と脱力感。
「接触を重ねることで症状が悪化するケースもある。銀河コラボ内で動けなくなる可能性だって少ないのだぞ?私の管理者権限が復活できなければ話は違うが、幸いほぼ復活できた。だから無理をする必要はない。お前は残れ。」
僕に反論の余地はなかった。
確かに以前と同じ症状がでるだけで、僕は足手まといになる。
それは、みんなを危険にさらす、ということだ。
また溜息がでた。
べっとりと心に張り付く嫌な予感に押しつぶされてしまいそうだ。
せめて状況だけでも解るといいんだけど。
そうだ・・・銀河コラボの一部でも掌握できれば、状況くらい解るかな?
そう考えた僕は早速作業に取り掛かった。
その結果など想像することもできずに。
突然、部屋の温度が下がった気がした。
「こんにちは・・・模造品さん。ライン開いてくれて助かったわ。」
僕と、同じ声?
銀河コラボへのアクセスが通じたのと、その声が聞こえたのは、完全に同時。
そして覚えのある激しい寒気と脱力感に襲われ、ヘナヘナと座り込む。
目の前に現れたのは銀河コラボにいるはずの半透明の少女。
本物のシンシア?
いや、そんなはずはない。
自分の中に浮かんだ矛盾する直感を、すぐに打ち消した。
僕は偶然から元々宇宙人の滞在戸籍という存在だったシンシアとして生活することになったんだけど、僕の前にシンシアとして生活していたのは、今は男だったころの僕の姿をしているアンドロイドさんだ。
でも、目の前の少女は僕が勝手に抱いていた元のシンシアのイメージに重なりすぎる。
じゃあ、セスの幽霊?
最近の幽霊って通信経由で移動したりするの?
「本当の本当に存在確率が一緒・・・ってことは、いわばあたし自身ってことじゃない。あいつらにこんなマネができるなんて。」
少女は不満げに動けずにいる僕を覗き込んだ。
「ま、ものは考えようよね。品質がいいってことだわ。・・・スペアパーツさん。早速だけど、消えてくれる?」
言葉と同時に脱力感が加速する。
そうか。
目の前の少女は、僕からエネルギー・・・いや、僕のすべてを吸い取っていたんだ。
だから寒いし、力が入らなくなる。そして感覚すらも・・・
もはや座っていることすらできなくなった僕は、ゆっくりと床に崩れ落れおちた。
でこビュー:・・・不安だ・・・シリアスすぎる。
「何、本編のど真ん中で愚痴ってるのよ。」
謎の声の主は、溜息をつきつつ突っ込みをいれた。
「暗いと不安になるんスよ。」
「じゃあ、どんなだったら良いのよ?」
「ええと、2話な感じかな。」
「登場人物に向かって2話とか言われても困るけど・・・まあ、解るからいいわ。」
「うーん、どうすりゃいいっすかねぇ。」
「アンタね・・・登場人物にどうしたいか確認しながら書いてるから、話が迷走するのよ?自覚ある?」
「あ、ありうる!・・・というか、なんかキャラがホントっぽいコト言ってるし!!」
「ホントっぽいとは失礼ね。」
「でも、キャラに確認しつつ進めたほうが少しはリアルっぽくなるかなー、なんて。」
「あたしにとっては、アンタが作者ってのが嘘っぽいわよ。アンタ、さりげなく自分と作者は別の存在だって主張してたでしょ。ゆっくりと本編へ侵食してるけど、それも計算ずく?まさか、あんたの正体、アーキテクトじゃないわよね?」
「いや、さすがに違います。アーキテクトって主要キャラであるわけだし。」
「・・・まあいいわ。だったら重要なこと言っとくけど、これって作中で作者と登場人物が話す様な内容じゃないわよ?小さなお友達の夢が壊れちゃうわ。」
「小さなお友達はこれを読まないと思うんですが。」
「まあ、とにかく中書きは終了!出たかったら後書きにでなさい!」
「了解っす。」
金子裕也:・・・不安だ・・・嫌な予感がする。
って、何仕事前に弱気になってるんだ!俺は!
俺は銃を痛いほど握り締めることで、弱気な考えを追い払った。
くそ!
妙にシンシアの顔がちらつきやがる!
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
「金子さん?大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫に決まってる!断じて俺はロリコンじゃない!!」
「はあ、そうなんですか。」
アス・ナルセへ慌てて返事を返す。
つーか、何て返事かえしてんだ!俺は!!
それに客に気を使われてどうすんだよ!
くそ!落ち着かねえ!
俺が臆病者であるのは事実としても、もう少しは度胸があったはずなんだが。
「どうにも落ち着かなくて・・・邪魔しちゃってすみません。」
「いや、問題ない。普通はそんなもんだ。」
これ以上動揺を悟られないように短く返答を返す。
せめて状況を整理しておこうか。
俺たちは今、3畳ほどの狭い部屋にいる。
ここにあるのは床に描かれた2つの幾何学的パターンだけ。
他には何もない。
なんせ、入り口すらないのだ。
本来、常識的な距離なら一瞬で移動できる転送システムだが、これはセキュリティーに致命的な影響をもたらす。
その対策として一定の地域で転送を行えないようにするのが転送キャンセルフィールドで、太陽系はすっぽりとこれに包まれているという話しだ。
だが、全く転送が使えないのは不便だ。そこで、一部だけフィールドに穴をあけて転送による移動を許可する仕組みを転送ゲートと呼ぶ。
普通の転送ゲートは持ち運び可能なので、事前にゲートを運んでおけばどこからどこへでも移動可能なのだが、銀河コラボのような重要拠点への転送は特殊な固定型転送ゲートを介してしか行けないようになっている。
その特殊なゲートってやつがこの部屋にあり、それが、俺たちがココにいる理由だ。
俺が想像するに、この部屋が狭いのも多人数が一度に襲撃してくるのを阻むための配慮なのだろう。
この辺は地球の城とかと一緒だよな。
俺としては、すぐにでも銀河コラボへ乗り込みたいところなのだが、そうもいかない。
ロアス教授としては、レイヤーの野郎に気付かれずに侵入をすませたいそうで、今は内部をモニタしつつレイヤーに気付かれる危険度の少ないタイミングをうかがっている真っ最中だ。
「あの・・・」
「どうした?」
また話しかけてきたアス・ナルセに返事をかえす。
「いや、すみません。邪魔をしちゃいまして。」
「だから、問題ないぞ。」
「遊園地、行きませんか?」
「はあ?」
「いや、以前シンシアの友達と約束してたんですよ。エルフ・ファンタジーっていうテーマパークに遊びに行こうって。・・・記憶が消えてしまったら会う機会もないでしょうから。」
記憶?・・・そうだった。
俺は罪に問われないことを条件に、記憶の消去に関する同意を求められていたんだった。
こいつらと過ごすこともなくなるのか・・・まてまて!
そもそも、こいつらとは会ったばかりじゃないか。
元に戻るだけ。何も変らない。
「シンシアとは出掛けに喧嘩しちゃたので・・・同行してくれると助かるんですが。」
変に悩んでいる俺に気を使ったのか、あるいは本当に気まずいのか、アス・ナルセはそう付け加えた。
「ああ!」
俺が悩んでいると、アス・ナルセが突然声をあげた。
「なな何だ!?」
「すいません、そういえばこんなシーンで家族の話をするのって、地球では縁起が悪いんでしたよね!?」
そうだっけか?
いや、物語の演出上そんなシーンが多いだけで、それはジンクスってわけじゃない。
本気で勘違いしてるのか?
それとも、場を和ませようとでもしてるのか?
それを確かめる度胸すらも、俺は持ち合わせていないらしかった。
*:存在が高まるにつれ、ゆっくりと体の感覚が戻ってくる。
久しく忘れていた命の感覚。
電燈の光、料理の残り香、音・・・は、この空間に存在しないか。
「・・・・・・」
耳に届いた錯覚であろう、声かもしれないそれに、すこし驚く。
『また、あたしを殺すの?』
そう聞こえた気がしたからだ。
「なんのこと?」
一応問い返してみた。
でも返答はない。
あるわけがない。
すでにその体は消滅しつつあり、体を包んでいた衣服が、その身体を透過して床に落下すべきか、それともその体を包みつづけるべきかを苦悩するかのように細かく振動している。
そっと自分に触れてみた。
数十年ぶりに感じる、自分の体。
結局蘇ってしまった。
その実感が深まるにつれ、むなしさも深まる。
あるべき現実を否定し、かすかに連結しうる幻想を現実と入れ替える論理兵器。
そのあたしを持ってしても、自分自身を殺すことは不可能だったのだ。
創造主の望んだ永遠の命。
でも、あたしの心は永遠に耐えられない。
ならば、どうしろというのだろうか?
・・・まずはヤツラを探して、消す。
すべてはそれからだ。
そう考えたあたしは、記憶を、もともとは目の前で消滅しつつある少女の物だった記憶を探り、その異常に気付いた。
変だ。
何も知らない?
それどころか、自分が自分であるという自覚すらない。
紆余曲折は激しいものの、ただ生まれて、生きて、そして消えようとしているだけだ。
その力を振るうことすら、ほとんどしていない。
あたしが同化するのを見越して、誰かの記憶を上書きしたの?
情報を隠蔽するために?
その可能性は高い。
この娘の因果には奇妙なゆがみが存在するから。
そう納得しかけたあたしは、更なる違和感を感じた。
同化を予想していたのなら、なぜこんなにも無防備なのだろうか?
あたしの複製を作るなんて、やつらにとっても難しいことだったはずだ。
存在確率の件といい、これでは同化しれくれ。持って行ってくれと言っているようなものじゃないか。
何故こんなに簡単に手放した?
仮に、手放すこと自体がやつらの目的だったとしたら?
もしも、あたしが同化しようとすることが、想定内の出来事だったとしたら?
しまった!
あたしは反射的に同化を打ち切ると、最優先でワクチンプログラムを走らせた。
もしも目の前の娘があたしの中に情報ウイルスを侵入させるために用意されたベクター(運び手)だったとしたら、一刻を争う事態だ。
多層構造に加え各種防壁を完備するあたしのシステムを外側から破るのは至難の業だろうが、内側から攻められたらさすがにまずい。
「クシュン!」
一応言っとくけど、いまのくしゃみは情報ウイルスとは関連がない。ウイルスって言ってもそうゆうものじゃないから。
このクシャミの原因は、顕現したばかりで服がないからだ。
でもどうしよう?
あたしの私物なんて、大昔に吹き飛ばしてしまったし。
えーと?
あたしの目は自然と目の前の少女・・・の、服に向いた。
シンシア・ナルセ:「なんなのよこれは〜」
あたしは誰かの悲鳴で目を覚ました。
いやいや、やりなおし。
僕は誰かの涙声で目を覚ました。
うう、まずいな。
最近、ますます心の中まで自分のことを『あたし』って考えてしまうことが増えてる。
譲れない一線なのに!・・・あれ?
体がだるい。
それに、頭がガンガンする。
ええと、二日酔い?
やっとのことで首を動かして声のした方向を見ると、少女が半泣き状態で鏡を覗き込んでいた。
その少女はしきりに自分の頭を気にしているようだ。
「情報ウイルスも見つからないし、なに!?ヤツラの目的って、あたしの頭に猫耳を生やすことなの?わけわかんないっ!!」
あの少女は・・・僕!?
「あ、あ、あんた何考えてんのよ!システム連携されてたから、そのまま融合しちゃったじゃない!」
詰め寄ってくる僕にそっくりな猫耳少女。
「いや、そんなこと言われても」
かすれる声でやっと返答する。
そもそも僕は何してたんだっけ?
確か、ええと、敵?を殲滅するために、僕の複製を同化して・・・あれ?
何か変だな。
ええと、確か消滅しつつある僕を眺めてて、それからいきなり・・・
「あああ!!ショーツがモコモコすると思ったら尻尾まで!!」
ようやく尻尾の存在に気付いた少女は更なる悲鳴をあげた。
・・・僕のドジ属性が感染してしまったのだろうか?
馬鹿な考えと共に、なんだかとても申し訳ない気分になる僕。
「どうしてくれるのよ〜!!」
そういいつつセレネは僕のことをガックンガックンと揺さぶった。
あれ?
僕、この子のことを知っている。
セレネ・バルチモス。・・・論理兵器?の、少女??
いったいどうして?
という僕の疑問は長く続かなかった。
「ちょ、待って!今そんなに揺らされたら、さすがに・・・もうダメ・・・吐く」
表情を引きつらせたセレネが、ものすごい速さで後ずさりしてくれたおかげで、なんとか吐かずにすんだ。
状況がわかんない。
ぼんやりする頭で、僕はセレネをまじまじと眺めた。
こうしてみると、本当にそっくりだ。
さっきよりも、ずっと。
あ・・・セレネが着てる服、僕のだからか。
つーか、僕、裸だし!
「なによー!」
僕の視線の変化に気付いたのか、服泥棒の少女は、対抗するかのように僕を睨みつけた。
・・・まあいいや。
僕は溜息をつくと、重い体を引きずってドアへと向かった。
「どこ行くのよ!」
「着替えてくるんだけど・・・なぜか裸だし。」
「うぐ・・・」
セレネが黙り込んだので、僕はそのまま自室に向かった。
自室でショーツとブラをつけて、さて、何を着ようかと思案しているところで意識する。
僕、また緊張の糸が切れてる。
それどころか、あの少女を客間に残してきちゃってるじゃないか!!
僕が絶句しかかっていると、バタバタと走る音がしてドアが乱暴に開いた。
「存在確率が同じなんだから、いわばアンタはあたし自身。ってことは、この服はあたしのものでもあるわけよ!だから何も問題なし!」
自身満々って感じで高らかに宣言するセレネ。
なるほど。
さっき黙り込んだのは、どう言い返えそうか考えてたんだな。
それにしても変だ。
もしかすると僕を殺しかけたかもしれない少女を、僕はどうしても危険だと思えない。
それどころか、変な安心感すらある。
ずっと以前から知っていたような・・・
「って、そうじゃないのよ!まだあたしだけじゃキャンセルでき・・・」
「ひょっとして、泣いてなかった?白い部屋で。」
「んなっ!泣いてなんか・・ああ!さっき人の記憶を!!・・・いや、そうじゃなくて、上!上!」
上?
なんとなく天井を見る。
「・・・ああ!また論理兵器が起動・・・しかも確定しかけてる!?」
さっきからの嫌な予感の正体ってこれ!?
もう介入が間に合わない!
僕は思わず身を固くしていると、上空の隕石郡が消滅した。
それだけだった。
完全に、それだけ。
衝撃波も、何もなく、ただ消滅しただけ。
「これって・・・」
「さすがにレイヤーも気付いたってこと。論理兵器に必要なのは望む結果だけってことに。だからもう、猶予がない。」
そう言われても何の猶予がないのか、ぜんぜんピンと来ない僕なのだった。
後書き
謎の声:「なんか、ワケのわからない事になってるわね。」
でこビュー:「うう、そーなんすよ。元々設定は厚くしといたほうが良いって聞いて、色々用意したんですが、元々書く気のなかった部分に物語が突っ込んでしまってるので。あと、その設定もネガティブ思考大暴走な感じだったり?」
謎の声:「それが、期間が開いた理由?」
でこビュー:「いや、その理由は別です。いや、ちょっとはそうかなぁ。」
謎の声:「どっちなのよ」
でこビュー:「話のスジは、もう最後まであるんです。前提が存在して、キャラ達が行動や意思を固めるたびに未来は限定されるので・・・でも、それにまかせると意図するより暗い方向に行っちゃうんですよねぇ。気分的にはもはやシミュレーションゲームしてて、戦況はマズイって感じ?」
謎の声:「そんなこと、登場人物としては気になっちゃうじゃない!小説における作者って神のようなものよ!?この世界がそうなら、あんたは神・・・には見えないわね。全然。」
でこビュー:「いや、神じゃなくて作者ですから。」
謎の声:「まあ、どっちでもいいわ。あんたの介入の方向性はあたしとも利害が合うみたいだから」
シンシア:「な!?この非常時にまたここ!!」
謎の声:「ほらっ!シンシアちゃんからもお願いしなさい。ハッピーエンドがいいなーって。」
シンシア:「ハッピーエンド?あ、こんにちは、ええと、さくしゃさん。あれから大丈夫でした?」
謎の声:「その人はか・・・いや、嘘臭すぎだわね。預言・・・そうそう。よく当たるって評判の占い師なのよ。」
でこビュー:「占い師にお願いしてどーするんですか。」
シンシア:「あたしってハッピーエンドに、ちゃんと男に戻れるんですか!」
でこビュー:「ええと、シンシアちゃんが男に戻って、なんでそれがハッピーエンドなのかな?」
シンシア:「ななな!?」
謎の声:「ダメだわ。この馬鹿本気で言ってる。行くわよシンシアちゃん。何かに汚染されそうだわ。」
でこビュー:「だって、美少女が減るんでしょ?それって世界の損失・・・」
謎の声:「うーん、今回に限っては一理あるのかしら?」
シンシア:「そこ納得しないで!」
謎の声:「収拾つきそうにないから、今回はこの辺で。また次話でお会いしましょう。」