衣 替 え 7
作・フォスター


豚の全頭ラバーマスク...
それが、アタシの週末の顔となっている。
金曜の深夜、そのマスクをアタシはお風呂場で被るのだ。
濡れた髪の方が都合がよく~
何よりも、熱で膨張させなければ被れる大きさにならないからだ。

風呂上りに、脱衣所の姿見を眺める...
もちろん、映るは頭部が豚な全裸娘!
「......」
5日ぶりのご対面といったところだ。
放熱し収縮するマスクが、アタシの顔を圧迫しだした。
あとは、円が二つ割れした金属の首輪を嵌めれば装着完了となる。

鍵が無ければ開かない首輪...
これを嵌めていると、マスクの首部が膨張できなくなる!
首輪を外さぬ限り~豚マスクは脱げないという事...
「逃げちゃだめよ~豚娘!」
姿見に映る豚娘を見ると、ゾクっとする卑猥感を得てしまう。
「さあ!ガンバルのよ~」
それは、自分に言い聞かせているのではなく!
鏡の中の豚娘への命令であった。



入浴後、身に付けたのは豚マスクと首輪だけ!
その姿のまま~アタシは、2階の自室へと移動する。
ラブホテルのように、壁の一面が鏡張りとなっているアタシの部屋...
普段は、部屋の広さが倍に感じる効果となっている。
仕切りは無いが、決して入れぬ隣の部屋といえた。

その部屋のドアを開け~入室すると!
当然だが、隣の部屋でも豚娘が入室してくるのだ。
エステで脱毛を施されたカラダ...
豚娘の体毛は、陰毛も含め1本もない。
普通に立っているだけでも、股間のタテスジが丸見えだ。
「いやらしいカラダね!」
毎度、この豚娘の飼い主となるアタシの第一声であった。

PCを立ち上げ、あるサイトにアクセスをする。
そして、鏡面に設置されているCCDカメラの電源を入れると~
何と!PCの画面に豚娘が映し出されるのだ。
WEBCAM

そう、アタシはこの豚女を利用して、こんなアルバイトもしている。
趣味と実益を兼ねるとは、この事かもしれない。

「こんばんわ!」
「待ってたよ~子豚ちゃん」
「今週も会えて嬉しいよ~」
などなど、自動スクリプトでメッセージがドンドン表示され始めた。
不特定多数が、豚娘を覗いている証拠だ。
『アクセス数20か~まあまあね!』
飼い主的には、それが多い程に嬉しい気分であった。

豚マスクのオカゲで、アタシの素顔を知られる心配はない。
もちろん、自室だがアタシを特定できる品物もない。
公開するのは、飼っている豚娘!アタシ自身ではない。
「早速だけど、オナってよ~~」
「もっと、アソコをよくみせて!」
「オッパイ、揉んで見せてほしいよ」
などと、今度はリクエストが殺到するのだ。

契約中のサイトは、決してSM系ではない。
奴隷扱いするようなレスには、応じなくてもよい。
こちらからのメッセージを返す事もできるが~
これまで、返事をした試しはない。
豚娘に命令できるのは、アタシだけ...
取り合えず、ベットサイドに腰掛け~
指で、女陰をマサグリ!卑猥な気分を盛り上げるのだった。

豚娘と対面しながらのオナニー~~~
それは、飼い主として十分過ぎるオカズである。
その豚女のわきには、CCDカメラが...
この状況を不特定多数も覗いている事だろう。
猛烈なる快感に飲み込まれ~絶頂を極めた瞬間!
ベッドに上半身を投げ出してしまった。

豚マスクが、荒い呼吸を更に荒くする。
横になったまま、PC画面のレスに目をやると~
「いつも、スゴイね~」
「俺もイッたよ!」
「画面に発射しちゃった...」
などと、同時に自我した男性も多いようだ。
『え?!』
そんなメッセージが表示される中...
ケリー>「今日、渋谷の○△○で、買い物してたでしょ~?」
素顔なら顔色を変えてしまうようなレスが!
もちろん、これまで同様なイタズラメッセージもあった。

場所と日にちの一致だけだ!
『偶然の一致よ』
と、慌てず気にせずを装うが...
ケリー>「女友達と3人だったね~俺的には、君が1番可愛いいよ」
PC画面から目が離せなくなってしまった。

ケリー>「制服のスカートは、もう少し長くしたほうがいいね!」
ケリー>「エスカレータの下から、青いTバックが丸見えだった。」
ケリー>「青色のブラジャーも白にしたほうがいい...」
ケリー>「ブラウスから透け透けだから!校則違反じゃないの?」
この者からのメッセージが、具体性を帯びてきた...
『ウソ~当たってる!』
ベッドに横たわったまま固まるアタシとなってしまった。



この者からのレスは、幸いにもシーク...
今の所ところ、他の不特定多数に公開されてはいない。
ケリー>「昨日は、ピンクのマニキュアで今日はブルーなんだね」
ケリー>「青で極めたのかな?今日は~ははは」
ケリー>「髪を染めるの止めない?俺、茶髪は好みじゃないんだ...」
『いったい、どこまで知ってるの?』
ケリー>「ごめ~ん!これじゃ、ストーカーだね」
ケリー>「俺とチャットしてくれないかな?お願い~T・Rさん」
「う!」 アタシは、心臓が止まる思いであった。

このHN・ケーリーという者!
『アタシの素性を知ってる』
それも、以前からスートーカーをしてたに違いない。
ケリー>「シークだから大丈夫だよ~レイナちゃん」
逆に、従わなければオープンにする!とも受け取れるレスだ。
もう、これ以上無視する事はできない。
WEBCAM!豚娘”が、初めてレスを返す事となった。

豚娘>「はい」
ケリー>「あ!嬉しいね~やっと、会話ができた」
豚娘>「あなたは、誰なの?」
ケリー>「それより、カメラをPC内臓の方に切り替えて~」
"WEBCAM
!豚娘"は、PC前に座り続けた事もない。
よって、このカメラ切り替えも初めてで操作方法が分からなかった。

豚娘>「どうやったらいいの?」
ケリー>「君のPCの画面!このサイトの窓の中、映像の上かな?」
ケリー>「カメラ1・カメラ2って、あるでしょ~」
言う通り、確かにある!
豚娘>「うん」
ケリー>「カメラ2をクリックしてみて~」
PC画面の映像が、豚娘の顔面アップに変わった。

ところで、契約サイトには、別のWEBCAM<娘のチャンネルもある。
カメラ切り替えなど~逆に被写体側のテクニックであるが!
このHN・ケーリーは、その辺も熟知しているらしい。
ケリー>「そうそう、良く出来たね!子豚ちゃん」
豚娘>「あなたは、誰なの?」
再度、聞いてみた。
ケリー>「俺は、君のファン!君に魅力を感じ、憧れてる男さ~」
17歳のアタシには、キモワルイとしか受け取れない返事であった。



そう、アタシは17歳の高校3年生...T・レイナ
モー娘にも同姓同名の娘がいるが~容姿も似ている。
家は、父親と二人暮らしの一軒家!
母親は、アタシを残し父親と離婚...
別な男と再婚したらしく、もう何年も会っていない。
一方の父親にも愛人がいて~週末は、帰ってこない。
週末は、一人ぼっち...そんな寂しさからか?
アタシは、豚娘を演じ!
ある意味、同居といえる環境をつくりあげたのだった。

同時に、WEBCAMでその豚娘を公開すれば!
かなりのコズカイにもなっていた。
ケリー>「驚かせちゃったようだね?」
表情は変わらぬ豚娘の顔だが、雰囲気で理解されたらしい。
ケリー>「SMに興味があるみたいだね?特に放置プレイ!」
豚娘>「ないわよ」
ケリー>「露出趣味もあるね?」
豚娘>「ないない」
ケリー>「オナニー大好きだし?」
豚娘>「それは、アタシだけじゃ!」
HN・ケーリーの質問責めを否定するのでやっとであった。

ケリー>「大丈夫だよ、俺は、そんな趣味ないから...」
ケリー>「ただ、そんな事してる君も見ていたい!」
豚娘>「アタシの事、変態みたいな言い方しないで!」
ケリー>「水曜日に、渋谷のラブホに入ったよね?」
完全にストーキングされているらしい。
ケリー>「いつもの彼氏じゃなかったね~浮気かな?」
豚娘>「知らないよ」
ケリー>「嘘ついてもダメさ、俺が君を見違えるわけがない」

ケリー>「会話をオープンにする?○中レイナちゃん!」
アタシのファンだといっても、嘘を付かれると腹を立てるらしい。
豚娘>「ごめんなさい」
ケリー>「うん、子豚ちゃん~イイ娘だね。嘘はダメだよ~」
豚娘>「はい」
ケリー>「あの男とは、どうして寝たのかな?」
嘘は、もうつけない。
豚娘>「遊びで...」
ケリー>「うん、それでいい。もう、ダメだよ~あんな男とは!」
アタシを管理するような、保護者的な注文であった。



しばらく、そんな会話でHN・ケーリーとチャットを続けた。
ケリー>「夜が明けたね」
豚娘>「ほんとだ~」
確かに、カーテンの外が白々して見える。
ケリー>「もう、電気を消してカーテンを開けてみないかい?」
豚娘>「いやよ~」
ケリー>「そこは、君の部屋だろ~?」
ケリー>「明るい側から見えないガラスのはずだよね!」
『そんな事まで知ってるの?』
返すレスが見当たらない...逆らう事は、出来ないようだ。

ケリー>「よしよし、自然な光の方が、君を綺麗に見せてくれるね」
豚娘>「眠くなったから、寝ていい?」
これ以上の要求から逃げたかった。
それに、通常の"WEBCAM!豚娘"なら!
ベットでイキまくった後、そのまま寝ている時刻である。
ケリー>「そうだね、もう寝なさい~カーテンは、閉めちゃダメだよ」
ケリー>「それと、他の視姦者のためにカメラ1をクリックしてね!」
『オマエがだろう~?』と、マスクの下で微笑んでしまった。



空腹で、目が覚めた。
ベットで寝たまままま、PC画面のレスに目をやると~
「おはよう~」
「よく寝てたね」
「お目覚めだね!」
など、目覚めの挨拶をするレスが直に表示される。
HN・ケーリーのレスを探すアタシとなっていた。

ケリー>「おはよう~よく寝れたかな?」
どこか嬉しく感じ、無意識にレスを返しにPC前へ...
豚娘>「見てたの?」
ケリー>「うん、ず~っと拝見させてもらってた」
もう、寝てから7時間も過ぎている。
豚娘>「飽きないの?」
ケリー>「もちろん、被写体が君なら飽きなさ~」
豚娘>「お腹が、へったわ」
ケリー>「何か、デリバリーしようか?」
豚娘>「バカ!」
ケリー>「ははは~~~」
ほんの冗談で済んだが...HN・ケーリーなら成しえる事だ。

ケリー>「子豚ちゃんが、食べてる姿も見たいな...」
通常、"WEBCAM!豚娘"の食事中は、退席してきた。
豚娘>「うん、いいよ!」
それ位ならと、気軽にOKし~台所へは、食物を取りに行くだけとなった。
今日のお昼は、電子レンジでチンしたナポリタンと牛乳に決めた!
ソレを手にし~PC前へ戻ると...
ケリー>「あ!包装のラップは、剥がして来ないといかないな~」
豚娘>「あ!そうよね」
購入したスーパーのラベルが、付っぱなしであった。

ナポリタンを選択したのも失敗...
ケリー>「ケチャップが、子豚ちゃんの鼻にまで付いてキュートだね~」
もちろん、口の廻りもケチャップで朱色となっていた。
ケリー>「本命のカレシには、見せられないね!ははは」
豚娘>「そんなに笑わないでよ~夕飯は、見せないんだから!」
ケリー>「あらら、ごめんごめん」
今後、カレシとのデート中では、絶対選択しないであろう。

しかし、食事中を公開した事は!
他の視姦者達にも評判は良かった様子だ。
豚娘>「食べてるとこなんか見て、嬉しいの?」
ケリー>「もちろん、被写体が君なら嬉しい」
豚娘>「それって、ちょっとオカシイよ~」
ケリー>「いやいや、十分オカズになる男もいるはずだ」
豚娘>「ウソ...」
ケリー>「俺は嘘をいわないよ。アクセス数が証拠だね」
確かに、アクセス数が減る事はなく逆に増えていた。

豚娘>「ちょっと、トイレに行ってくるね」
牛乳を飲んだオカゲで、自然なる便意を催してきたのだ。
ケリー>「見せて~見せて~」
『じょ、冗談でしょ~何、いってるの?』
アタシ的には、冗談としか受け取れない。
豚娘>「いやよ!どこまで見たら気が済むの?」
ケリー>「君なら、どんな姿もみてみたいね~」
豚娘>「信じらんない!」
こればかりは、少々拒否するアタシであるが...
女性の排便中を収録したビデオを見た事はあった。

1時間後...
ケリー>「色、太さ、長さ、硬さ!健康的な便だったね~」
豚娘>「イヤ~もう、恥かしい」
マスクの下で、アタシの素顔は火が出るほどとなっていた。
ケリー>「でも、興奮したでしょ?」
豚娘>「かたずけるの大変だったし...」
ケリー>「今度は、ラップを敷いてすればいいよ」
豚娘>「今度って!またさせるの?」
ケリー>「ダメなの~?」
豚娘>「別にいいけど...」
1回してしまえば、2回するのも同じ事!
ここで反発したら、これまでの苦労が無駄になると判断したのだ。



そんなかんだで、HN・ケーリーとのチャットを続け~24時間が過ぎた。
オネダリ的要求も、序々にエスカレートしてきた気もする。
"WEBCAM
!豚娘"の素性を知るHN・ケーリーとは誰なのか?
それすら分からぬまま~要求通りの行動をさせられてしまった。
ケリー>「ところで、その首輪!鍵付きだよね?」
豚娘>「うん」
ケリー>「何処にあるの?その鍵~」
鍵がなければ、豚マスクを脱ぐ事が出来なくなる。
その所在だけは、絶対秘密のアタシであった。

ケリー>「その鍵、たぶん無くなってるよ...」
『嘘~そんなハズがないよ』
心臓が止まるほどの衝撃であるが、そんな訳はなかった。
豚娘>「ウソだ~」
ケリー>「まあいいや、調べれば分かる事だしね~」
確かに、その通りだ!
ケリー>「俺も眠くなったので、残念だけどこれで落ちるね」
豚娘>「あ!ちょっと待って~調べてくるから」
ケリー>「おやすみ」
そのレスを最後に、HN・ケーリーからのレスは表示されなくなった。

鍵の事は、非常に気になる...
"WEBCAM
!豚娘"を退席中にし!
そんなハズはない~と、思いつつも鍵の保管場所へと向かう。
そこは、週末は不在の父親の部屋...
実は、アタシが被っている豚マスクも首輪もココからの拝借物なのだ。
おそらく、父親が別れた母親に使用させていた物に違いない。
「鍵は...!」
マスク内の素顔が、冷や汗を流し始めるのであった。

クローゼットの中、父親の衣服が全て夏物へと衣替えされていたのだ。
「茶色の背広は?」
そう、その背広の内ポケットが~鍵の保管場所!
父親が嫌いな色なので、その背広を着た姿は見た事もなかった。
ココにあって当たり前の背広...
逆に、万が一着て外出されたら!というスリルもあった。
どうやら、その状況以上に最悪となったらしい。

衣替えをしたとなると...
冬物は、夏物と入れかえに仕舞われているはずだ。
しかし、男性の背広は例外!
たたんで仕舞い込むような事は、誰もしない。
「どこにあるの~?」
父親の部屋中~茶色の背広を捜すアタシとなってしまった。

使われなくなった母親のクローゼットも開いてみる。
有るわ出るわ!ラバー衣装の数々...
引き出しには、他の首輪も鍵もあったが~
現在、嵌めている首輪に合う鍵は存在しなかった。
残るは、クリーニングに出したか?
誰かに進呈したか...捨てたかだ!
「どおしよう...」
最悪の事態を再認識し~ガクゼンと座り込むアタシであった。



そうだ!HN・ケーリーは、背広の行き先を見ていたに違いない。
"WEBCAM
!豚娘"を再開し~
HN・ケーリーの出没を待つ事にした。
「朝6時には、目覚めて出て来るかな?」
ベットに横たわり、PC画面を眺め続ける。
カメラ1の映像で、豚娘の全身が映しだされている。
視姦者からのレスは、どんどん表示されるが...
HN・ケーリーは、とうとう出てこなかった。

「ウソ~もうお昼じゃないの!」
どうやら、アタシもそのままの姿で寝てしまったらしい。
気づけば、日曜の昼となっていた。
PC画面を眺めるが...HN・ケーリーのレスは出てこない。
豚娘>「ケリーさん、見てますか?」
思いきって、ALLでその様にレスをしてみた。
しかし、HN・ケーリーからのレスはかえってこなかった。

少々、HN・ケーリーを腹立たしく思いつつ...
"WEBCAM
!豚娘"をオフラインにした。
そして、馴染みのクリーニング屋さんへ電話をしてみたが~
茶色の背広は、出されていなかった。
すると、着ない背広は処分した可能性が高い!
「あ!もしかしたら...何で、気ずかなかったの?」
金曜、朝のゴミ収集以降に捨てたとすれば~
まだ、ゴミ集積場所にあるという事だ。

いや、HN・ケーリーというストーカーは見ていたはず...
ゴミ袋ごと持ち去られているだろう。
若い娘が出すゴミを持ち去る変質者も多いと聞く!
これまで、アタシのゴミも同様にされていたのかも知れない。
もちろん、この顔のままで外に出る勇気もなかった。
鏡の中でも、アタシが飼う豚娘が落胆していた。

「かもしれない......」
HN・ケーリーは、アタシ目当てのストーカー!
可能な限り、アタシを眺めているはずだ。
"WEBCAM
!豚娘"も終了した現在~
実際に近所にいる可能性があるのだ。

アタシは、昨夜から閉めていたカーテンを開いてみた。
昼間は、外から室内は見えないので心配ない。
2階から玄関先を見下ろしてみる...
車や人の通行は、普段の日曜日と変わりない。
周囲の建物も観察してみるが~
ウチの様子を伺うような不審人物は、見当たらなかった。



夜となり、無情にも時間だけが過ぎていた。
豚娘の姿に変化はない。
唯一、全裸のカラダにフード付きスエットを羽織っただけだ。
毎週、父親の帰宅は午後10時頃...
そろそろ、その時刻となる!
『もうダメね...』
唯一の望みは、父親が茶色の背広で帰宅する事のみである。

「あ!帰ってきた...」
1階の玄関からチャイムの音が聞こえたのだ。
玄関チェーンまで閉める習慣なので!
中から開けてやらねば、父親は入れない。
「ただいま~レイナ!」(父親)
「おかえりなさ~い」
何も悟られよう、普段通りにゲンキな返事で返す!
「お土産あるからね!」(父親)
「うん、ありがと~パパ!」
残念ながら、父親は夏物の背広であった。

娘の顔が豚になっていても驚く様子もない父親...
「首輪の鍵~何処にやったの?ケリーさん!」
「うわっ、バレテたの?子豚ちゃん~」(父親)
「分かるわよ!バカ~」
そう...父親の愛人とは、"WEBCAM!豚娘"の事!
チャットで会話したのは始めてだが~
その事実は、お互い先刻承知の上なのだ。

「ストカーまでしてたなんて、気付かなかったわ~」
父親の部屋で、背広を脱がしクローゼット内へ掛ける。
「ははは~ごめんごめん」(父親)
ネクタイまで外してやれば~あとは、父親自身で脱衣を始める。
「お土産って、なあに?」
「開けてごらん~子豚ちゃん」(父親)
と、言い残し~父親は浴室へと向かった。

「げ~こんな物もあるの?」
お土産の包みを開けたアタシは、驚いてしまった。
いや、呆れたといった方が正確かもしれない。
その中身とは、ラテックス用の保護クリームだ!
工業用のそれは、ラテックスに塗り込んで使用するらしい。
硬質ゴムの粒子入りで、浸透すると強度が増す。
繰り返し使用すれば、刃物でも切れないとの説明書きだ。
おまけに、膨張率も50%ダウンするらしく...
脱げるまで膨張させるに、火傷してしまうは必至であろう。



父親が、浴室から戻ってきた。
アタシは、母親が使用していた鏡台に向かい座っている。
鏡に映る父親の姿は、アタシ同様に頭部が豚に変身していた。
豚娘の頭部が、光沢を放っている事に気付いたらしい。
「おお~サスガ!俺の子豚ちゃんだね~」(父親)
と、語りながら~保護クリームを豚娘の頭部に更に塗り始めた。
「塗ると思った?親豚さん」
「うん、君は母親を見て成長した...塗ってしまうと信じてたよ!」(父親)
「うん...」

母親の事は、思い出したくもなかった。
アタシは、母親の不貞により産まれ落ちた娘なのだ。
DNA
鑑定も実施したが!
100%近い確立で、父親との血縁関係はなかった。
Sな母に、Mの父...母親の不貞は、日常的だったらしい。
そんな母親をアタシは、軽蔑しているのだ。
そして、最初は義務感から父親の趣向に従っていたが...
今では、親豚に変身した父を愛している。

どうやら、とうとうその日が来たらしい。母親の代わりとなる日が...
豚娘の顔は、親豚だけの女である誓い!
アタシは、母親とは違うと表現したかったからでもある。
血縁関係が無いとはいえ~
戸籍上の父親に抱かれるのは、とても罪悪感が伴う。
しかし、それに反比例して狂える快感が得られるのも事実!
女が不貞する場合も、これと似た快感となるのかも知れない。

「親豚...」
「子豚ちゃん~気持ちイイ?」
不貞に狂った母親の血が、アタシのカラダには流れている。
親豚と交わるという、この卑猥で畜生な狂う程の快感...
このひと時だけは、母親を理解できるような気にもなる。
「うううう~~~~」
もう、豚娘の口からはウメキしか発せないほどだ。
正上位で大汗を流し、豚娘に快感を与えている親豚...
アタシが、幼い頃から慣れ親しんだ父親の臭いがした。

騎乗位に代わると~TVにビデオが映される。
その内容は、両親のSMプレイを収録したVTR!
ラバー衣装に身を包んだ母親が、親豚に鞭を振っている。
アタシに愛する親豚をあそこまでに出来るか?
親豚の男根を受け入れながら、何時も不安にさせられた。
でも、もう後には引けないのだ...
親豚を嘲笑うVTRの母親!
まるで、意気地なしとアタシを笑っているかのようであった。



正常位、騎乗位、背後位と...一通りの体位を済ませた後~
「親豚~アタシにアレ!着せて~」
それは、VTRの母親が着ていた真紅のラバー衣装!
「うん、やっと着てくれるんだね~子豚ちゃん」(父親)
「ダメ!今から、子豚さまって呼ぶのよ~親豚」
「おおおお~~~わかりました、子豚さま」(父親)
まだ、迫力も無くママゴトのようなS女ぶりだが...
子豚が、一廻り成長した事で親豚も感無量であっただろう。

翌日から夜毎の"WEBCAM!豚娘"となった。
豚娘>「アタシのストーカーを制裁中!」
ALL
で繰り返し流れる豚娘からのレスである。
豚男に真紅のラバー衣装で身を包んだ豚娘が鞭振るう~
ハイヒールでの踏みつけあり、放尿シャワーに食糞!
フィニッシュは、ペニスバンド装着での男女逆転アナルファックだ。
趣向が合う者には、こたえられない内容であろう。

日に日に、S女ぶりも上達する豚娘...
遅かれ早かれ、この関係となる運命だった父と娘!
幸せな親子といえよう。
しかし、その時を娘の高校卒業以前に早めたキッカケは~
父親の衣服が衣替えされた事に他ならない。
その衣替えをしたのは、何と娘のレイナ自身なのだ。

"WEBCAM
!豚娘"を終了した後~
父親の部屋で、豚娘は親豚に抱かれながら寝るのが習慣だ。
豚娘が、寝入るまで正常位でカラダを重ねる親豚!
「ねえ、親豚~アタシ、妊娠したの...」
「うん、知ってるよ~生理が来てないもんね」(父親)
「もう、あんまり激しく突いちゃダメよ~」
OK!」(父親)
「って、M字に脚!かつがないでよ~コラ!」
「ごめんごめん、つい...」(父親)
同じ豚顔をしていると、血縁関係の強さとしても受け取れる。
そして、畜生であるがゆえ許される近親相姦と割り切れた。

父親の職業は医師、それとアタシのストーカーだ。
受胎したアタシのカラダの事は...
生理用品のゴミを出さなくなった事で悟られていたらしい。
「親豚の赤ちゃんよ!」
「うんうん」(父親)
受胎した日は、おおよそ特定できる。
その前後に関係したのは、もちろん親豚だけ!
ストーカーならその事実も承知しているはずだ。



「昔むかし~親豚の子を孕んだ豚娘が、親豚の衣替えをしました。」
「ふむふむ」(父親)
「衣替え、ころもがえ、こどもがえ、子供替え」
「え?あはは」(父親)
「そう、親豚の子供はもう豚娘じゃなく~お腹の子なのです」
「ん~」(父親)
「親豚の認識も子供替えさせないと!と、気付いたのだった」
「ん...」(父親)

「豚娘は、人間に変身できる魔法の鍵を持っていました。」
「うんうん」(父親)
「でも、人間に変身すると浮気しちゃう事もしばしば...」
「あらら~」(父親)
「それは、人間社会の近親相姦禁止がそうさせるのです」
「ん~」(父親)
「豚娘はもう母豚!人間に変身するオアソビはやめました」
「うん...」(父親)
「魔法の鍵は、親豚に捨てに行ってもらったとさ~」
「......」(父親)

「内ポケットに穴開たのは、子豚ちゃんか!」(父親)
「ダメ!母豚さまって呼んで~」
「はい、母豚さまですか?」(父親)
「うん、そうよ~うふふ...責任感じたでしょ?」
親豚は、大事な物を内ポケットに仕舞う習性である。
左ポケットに忍ばされた鍵に気付いた後~
内ポケットに仕舞い直したに違いない。
穴が開いているとも知らずに...

「探したんだよ~まったく!」(父親)
「チャット、落ちた時から?」
「俺の手元にあると思ってたのが、ないんだもん」(父親)
「それで、見つかったの?」
「甘くみないでよ~ほら!」(父親)
何と!親豚は、その大きな鼻の穴に鍵を仕舞っていた。
「ほら、ココがポケットになってるだろ~」(父親)
それを今度は、アタシの豚鼻に入れ込んできた。

「いや~ん!鼻くそみたいで、キ・タ・ナ・イ~」
しかし、正上位で重なられたままなので抵抗できなかった。
「おやおや?こんな物が君の鼻に入ってた!」(父親)
オマエは、手品師か?と、思えるようなすり替え~
「え?!」
「子供替えね~~この間まで、赤ちゃんだったくせに!」(父親)
と、語る親豚の手には、2個の指輪が握られていた。



めでたく事実婚となったかの父と娘...
豚マスクが脱げなくなった娘の出産は!
何と、産婦人科女医である離婚した母親に委ねられた。

「レイナ~あんたって娘は...」(母親)
「バラさないでよ!おかあさん」
「おとうさんに子種がないのは、あんたも知ってるでしょ~」(母親)
「アタシ達!それで幸せなんだから、それでいいじゃない」
「いったい、誰の子なの?」(母親)
「”知らぬが花”ってコトワザもあるじゃん」
「それを言うなら、”知らぬが仏”でしょ~ワルイ娘ね!」(母親)
「おかあさんの娘だからね!逆に、ど~してくれるのっていいたいわ」
「も~この子もそうなっちゃうのかしら?心配だわ~」(母親)
「うふふ、たぶんね~」
レイナが、出産した女児を眺め~久々に笑い合う母娘であった。


女性の不貞癖は、優性遺伝と統計されている。


                               おしまい


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