プリンあら〜んmode

 

 休日の朝なのに、ボクは、朝早くから起きだしていた。

 「え〜と、たまごは・・ここ。そして、ボールは?」

 誰もいない台所で、がさごそと、あちらこちらの棚の戸を開けまくって、目的のものを探した。

 「え〜と、あとは・・・泡たてと・・・あった。これでそろったぞ」

 ボクは、テーブルの上に並べたものを満足げに眺めた。

 「水の入ったボールよし。お鍋・・・よし。お湯の入ったポットよし。ヘラもよしっと。それに、大事なカップも・・これでよし」

 ボクは満足げに、並べた道具を見つめた。

 「後は、材料か。LLサイズの卵、よし。水、よし。牛乳、よし。バニラエッセンスよし。それに、プリンの素と。あっと、忘れるところだった。生クリーム」

 ボクは、あわてて、冷蔵庫から生ムリームを取り出した。

 「この間は、これを入れなかったから、カチカチになったからな。その前は、入れすぎたし、気をつけて使わなくちゃ」

 そう言いながら、ボクは、テーブルに、今出してきた生クリームを置いた。

 「さあ、はじめるか。さて、お鍋を火にかけて、プリンの素から、グラニュー糖を出して。フフフンフ〜ン、女の子は、あま〜〜〜い砂糖菓子〜〜♪」

 ボクは、鼻歌を口ずさみながら、お鍋に入れたグラニュー糖が焦げ付かないように、かき回した。

 「グラニュー糖、丸く回すと、グラマー糖〜♪」

 などと口ずさみながら、焦げ付かないように、気をつけた。そして、お鍋のグラニュー糖が、沸騰するようにプワーっと大きな泡を立て始めた。

 「おお、グラマラス。さあ、火を止めて、ボールの水に、さっと、つけてっと。さて、気をつけてお湯をかけて、溶かなくちゃ。カチカチになっちゃう。おっと、お湯が跳ねた」

 溶き終わったカラメルを、カップに注いだ。

 「入れすぎるとおかしいからな。気をつけて・・・よしっと。さて、これを冷蔵庫で冷やしている間に、プリンの生地を作らなくちゃ」

 そういいながら、ボクは、お湯を入れたボールの中にひと周り小さなボールを入れて、生クリームを入れて、そこに牛乳をすこしずつ流し込みながら、かき混ぜた。そして、混ぜ終わると、別のボールに卵を割って、卵黄と卵白を分けて、卵黄をボールに入れ、グラニュー糖を入れながら混ぜ、キレイに混ざるとそれを、さっき混ぜたクリームとあわせて泡立てないようにかき混ぜながら、バニラエッセンスと、プリンの素を入れて、プリンの素が、玉にならないように気をつけてきれいに混ぜると、それをこして、泡が立たないように気をつけて、カップに流し込んだ。そして、それをこのために買った業務用のオーブンの中に入れて、出来上がりを待つ間に、他の準備を始めた。

あらかた準備が終わったとき、プリンが焼きあがった。焼き上がりを見ると、うまくできているみたいだった。でも、カップの中も確認しないと、生焼けということもあるし。

ボクは、カップを取り出すと、火傷しないように気をつけながら、カップをテーブルの上にひっくり返した。もちろん、形を崩さないように気をつけて。

カップから取り出されたプリンは、キレイに出来上がっていた。それは、まるで、巨乳の美女。そう、ボクが作ったプリンは、等身大の巨乳美人のプリンだった。髪の毛は、作りにくいので、スキンヘッドだけど、後は細部にいたるまで、本物そっくりに作られていた。乳首につけたカルメラは、気をつけて作ったので、きれいな色に仕上がっていた。色も、まっ黄色ではなくて、

白っぽい色をしていた。

ボクは、スプーンを持つと、どこから食べるか、迷いながら、美女の身体の上で、スプーンをぐるぐると回した。

え?食べるのかって。そりゃもちろん、食べるために作ったんだもの。それにこれを全部食べると、ある事が起きるんだ。この間は、完食出来なかったんで、えらいことになったけど、今日は、2日前から、何も食べてないから大丈夫だぞ。

ボクは、スプーンで、あるところを狙うと、付き立てた。そして、狂ったように食べだした。

そして、一口一口、食べていく間に、それが起こっているのを感じた。それは・・・・変身。

最初に、右胸から食べたのだけど、甘くて、とろ〜んとしてて、おいしいの。

思わずぜんぶ食べたのだけど、食べ終わると、胸がむずむずしてきて、ぷにゅ~っと、膨らんできた。それは、まるで、お餅が膨らんでいくみたいだった。そして、僕の右の胸には、大きくてきれいなおっぱいが出来た。

触りたかったけど、ガマンして、もう一個のボインプリンを食べた。今度も、お餅が膨らむように、ぷにゅ~んと膨らんで、ボクの胸には、大きなおっぱいが、二つになった。

思わず触ってみると、ぷにゅぷにゅで、ぷりんぷりん。もうたまんない。

ボクは、思わず胸を掴んで、揉んで見た。

「あ、ああ〜〜〜ん、んん〜〜〜あ〜〜〜ん」

思わず声が出たけれど、その声になえてしまった。男の声じゃ萌えないよ。ボクは、女体プリンのノドのところを食べて、声を出してみた。

あっはぁ〜〜〜ん

ピンクギンギンの女の人の声に代わっていた。やった〜〜。ボクは、胸を揉んで見た。

あ、ああ〜〜〜ん、んん〜〜〜あ〜〜〜ん

やったぁ。これだ。ボクは、食べるのを忘れて、胸を揉んで、声をあげた。

あ、あ、あ、アア〜〜〜ん。も、も、もっと〜〜〜

ボクは、胸だけでいってしまいそうになった。だが、これだけでは、単なる変態だ。一昨年も、ここで失敗したんだ。ボクは、胸を揉んでいたいのをガマンして、プリンを食べ続けた。

ボクは、去年は、お腹いっぱい食べられなかったアソコに、スプーンを立てた。そして、食べ終わると、あそこがもぞもぞしてきて、身体の中に何かが入っていく感じがした。それは、初めての感覚だった。

う、う、うにゅ〜〜、ううう〜〜ん

なんとも表現できない感覚を味わっていると、いつの間にか、あそこから、アレが無くなっていた。そして、後は、すっきりとしていた。あそこがどんなものか、試してみたいけど、次へ急ぐことにした。だって、時間を置くと、おなかが膨れて、食べられなくなりそうだもの。

とにかく、ボクは先を急ぐことにした。右腕を食べると、右腕が、左腕を食べると左腕が、細くしなやかになった。胴、腰、足。そして、お尻を食べたときには、はいていたズボンが、きつくなって脱いでしまったけど、しなやかに伸びた足。伸ばしたり組んだりしていると、なくなったアレがはちきれんばかりになり、あわてて押さえると、何もない。そのおかげで、さらに、股が・・・・

ボクの身体は、見事に変わった。プリンのモデルになってもらった女性にそっくりになっていた。

鏡の前で・・・あ、あ〜んだめ、まだだめよ〜

ボクは、こみ上げてくるもやもやを押さえつけ、プリンを食べ続けた。そして、ついに最後の部分になった。ボクは、そこにスプーンを立てて、口に運んだ。さすがに、朝からずっと食べ続けていたので、おなかが苦しくなっていた。

もう少し、もう少し。ボクは、自分にそう言い聞かせて、食べ続けた。顔が引き締まっていくのを感じながら、最後の一口を、口の中に放り込んだ。それは、甘さで、感覚が麻痺していた舌の上をすべり、食道の中へと滑り落ちていった。

ごくん

最後の一口を、食べ終わると、ボクは、鏡の前に立った。そこには、まばゆいばかりにキレイな若い女性が立っていた。

うっふ〜〜ん

ボクは、今までガマンしてきた願望をすべて試そうと、胸をつかんで、優しくもんだ。

うっふぁ〜〜ん

今まで味わったことのない感覚が、身体をかけめぐった。そして、おなかが、グルグルと鳴った。お腹がグルグル?

それは、突然やってきた。ボクは、もれそうなのをガマンして、トイレに駆け込んだ。細く平べったいはずのお腹は、パンパンに膨れ上がっていた。便器にしゃがみ込むと同時に、ボクのお尻の下に豪雨が降った。それに伴い、ボクのふくよかな胸は、しぼみ。手は、ごつくなり。白くすべすべしていた足には、ムジャムジャと毛が、生えだし。股には、見慣れたアレが、むくむくと顔を出してきた。

ボクの身体は、あの豪雨と共に元に戻ってしまった。ボクを変えたプリンは、排水溝へとその姿を消していった。

「クソ~、次回こそは・・・もう少し小さい物にしよう」

ボクは、決意を新たにしながら、しばらくは、プリンを見たくないと思っていた。

TSプリン。それは、前人未到の神秘なのだ。