大作戦シリーズ

Nigo!提供

連続ラジオドラマ

先輩とボク!

構成・EST

 

第二話「サマー・ビーチ大作戦」

 

ナレーション(かわいい男の子の声で)「ボクの名前は、本城かおる。男の子だよ。小柄で、女の子みたいにかわいい顔をしているから、よく間違われるけど、れっきとした男の子。これでも県立西高の一年生。声変わりもしたのだけど、声のキーが高いから、かわいい服なんて着たら女の子と間違われてしまうんだ。あ、それとボクは、西高の科学部部員。これは、ボクと(自称)超天才児の先輩のお話なの」

 

(カシャカシャカシャ)

先輩「去年の夏は、あのヤロ〜に遅れを取ったが、今年こそは、ビーチのギャルを・・・グフフ」

ボク「せんぱ〜い、なにしているのですか?」

先輩「あわ、おまえなぁ。後ろからモニターを覗き込むなといっているだろうが。心臓が止まるかと思ったぞ」

ボク「先輩のあのふくよかな胸・・・・て、先輩の胸におっぱいがない!」

先輩「あってたまるか。元に戻ったのだから」

ボク「え~、あのふくよかな先輩のおっぱいは?」

先輩「いつまでも、女でいてたまるか。それに、あのときのことは、早く忘れたいのだ」

ボク「ボクと先輩のあの愛の営み・・・」

先輩「いい加減にしないか。それ以上続けると、温和なWESTさんも怒り出すぞ。18禁にでも指定されてみろ。改訂させられるぞ。そうなると、あれもだめ、これもだめ」

ボク「XXXやピーガーゴーなんかも、言えなくなってしまうのですね」

先輩「おまえなぁ。掲載停止にされたいのか!」

ボク「ところで先輩。なにしているのですか?」

先輩「て・・・おまえ、ほんとうに変わり身が早いなぁ。これはだな、サマービーチでモテるための作戦計画だ」

ボク「へえ〜『サマービーチモテモテ大作戦』また、ダサいネーミング。本当に、先輩、ネーミングの才能がないですね」

先輩「うるさ〜〜い」

ボク「で、どんな、作戦なのです」

先輩「それはだな」

(ガサゴソガサゴソ)

先輩「これだ」

ボク「これは・・・人形焼の鉄板じゃないですか。人形焼より、鯛焼きのほうがいいな」

先輩「ちが〜〜う。まあ、見ていろ」

(サラサラサラ ジャ〜)

ボク「鉄板に粉をしいて、水をかけ?それからどうするのですか。鉄板をあわせましたけど?」

先輩「まあ、見ていろ。本当は、すこし時間がかかるが、そこは、それ、ということで、出来上がりだ」

ボク「はあ、手抜きですね」

先輩「時間が、かかるだろうが」

ボク「それで、どうなったのですか」

(ぱかっ)

ボク「あ、かわいい。バービー人形ですね」

人形「ちゅう」

ボク「ちゅう?」

人形「ちゅうちゅうちゅう」

ボク「あ、人形が逃げていく。あれは、いったい」

先輩「ねずみをフリーズドライしたのだが、成功かな?」

ボク「それでか。四つんばいで駆けていったのは。でも、最後のほうは、二本足で、走り去りましたよ」

先輩「う〜ん、体形が二足歩行の体形に変わったからだろう。とにかく成功か」

ボク「ふ〜ん、そんなものなんだ」

先輩「そうなのて、お前わかったのか」

ボク「フリーズドライにした体を粉々にして、型にはめて、復元して、スタイルを変えようというのでしょう」

先輩「お前、かなり鋭いな。知能指数は、私以上かも・・・さて、それでは、作戦を実行するぞ」

ボク「で、作戦て、なんなの?」

(ガラガラゴシャ)

先輩「あのな〜今、お前が概要を言っただろうが」

ボク「え?本当にできるのですか。ご都合主義」

先輩「うるさい、さっき、動くバービー人形を見ただろうが。ところで、そこに鋳型があるだろう」

ボク「はい?ああ、二つありますね。でも、何で2個もあるのだろう」

先輩「ひとつは、お前用だ。おまえも、この作戦に参加させてやるよ。(ククク)こら、じろじろ見ないでもいいのだ。さ、はじめるぞ」

ボク「は〜い」

先輩「いいか。これから、わたしの身体をフリーズドライするから、向かって右の鋳型に入れろ。いいな。右だぞ」

ボク「は〜い」

先輩「そして、かっきりこのテーブルの上においてある液体を500CCかけて、ふたをするのだ。かっきり、3分間。わかったな」

ボク「は〜い、向かって右に、先輩の粉を入れて、500CCの液体を入れて、3分間、置いておくのですね」

先輩「そうだ。絶対間違うなよ。じゃあ、たのんだぞ」

(ガチャ ギ〜〜バタン ギュイギュイギュイ〜〜〜ン)

ボク「あ、先輩が、粉々に、まるで、インスタントコーヒーみたい。ゴール○ブレンドだな、この作戦の元は・・・」

(シュワンシュワンシュワン)

ボク「さて、先輩は粉々だし・・・ボク用の鋳型ってどんなのだろう。ふむふむ、やっぱり。先輩の考えることなんて」

(グラッ パタ〜ン ドロドロドロ)

ボク「あ、ある液体がこぼれちゃった。元に戻してっと、すこし足りないや。水で薄めちゃお」

(キュ ショロショロショロ ジャ〜〜)

ボク「あ〜あ、溢れちゃった。ま、いいか。さてっと、先輩の素を鋳型に入れなくちゃ」

(サラサラサラ トクトクトク)

ボク「かなり薄まったみたいだけど、ま、いいよね。あとは、3分待つだけっと」

(ギリギリギリ プシュ〜〜〜)

 

(プシュ〜 キリキリキリ)

先輩?「ふぁ〜〜ぁ、どうだ、成功したか」

ボク「大成功です。その姿、似合っていますよ」

先輩?「そうか。照れるな。そんなにカッコいいか」

ボク「ええ、キレイです。この間の先輩より」

先輩?「きれい?ハンサムならわかるが・・・ん?胸が妙に重いな。それに声も・・・あ、な、な、ない!」

ボク「先輩。素敵ですよ。そのふくよかな胸、形のいいお尻。そして、抱き寄せたくなる腰」

先輩?「あ、おまえ。わたしをお前用の鋳型に入れたな」

ボク「先輩、その姿のほうがお似合いですよ。さあ、今夜も寝かせませんよ」

先輩?「い、いや、やめて」

ボク「ふふふ、口ではそう言っても、身体が、OKしていますよ。さあ、ベッドに行きましょう」

先輩?「いやいやいや、やめて。おかしくなっちゃう。わたしは、おとこよ〜」

ボク「先輩、かわいいですよ。さ、お姫様抱っこしてあげますよ。さあ、ベッドに行きましょうか」

先輩?「いや〜〜〜〜」

 

(チュンチュンチュン)

ボク「あ、朝か。先輩、朝ですよ」

先輩?「う、う〜〜ん」

ボク「あれだけいやがったのに、激しいのだから。でも、寝顔もかわいいな」

(トン スタスタスタ シャ〜〜)

ボク「朝の陽射しがまぶしいなぁ。先輩にも陽射しを当ててあげよう」

先輩?「う、う〜〜ん」

ボク「目が覚めました」

先輩「う、陽射しがまぶしい。あ、身体中が、痛いわ。イタイ、イタイ、い、いや〜〜〜」

(ボロッ サラサラサラ)

ボク「あらら、先輩。粉になっちゃった。光で、粉になっちゃうなんて、まるで、ドラキュラだな。あの液体を水で薄めたのがいけなかったのかな?でも、でも違う鋳型に入れれば、毎日、姿の違った先輩と。今度は、学園一の美人教師の松坂先生の型を・・・フフフ」