『宇宙は広い』
俺はついに菓子の璧を手に入れた。これを使えば何だってできる。
菓子の璧を磨く。すると、煙が出てきて、目の前に男が立っていた。と言っても年は俺より遥か下に見える。
しかし、今の俺は藁にでもすがらなきゃなんねえ。
「お前の願いを3つまで叶えてやろう」
「先ずは金だ、俺を世界一の金持ちにしろ」
「了承した、次の願いを言え」
「俺に簡単に人間を殺せる位の念動力をくれ」
「了承した、さあ、最後の願いだ」
俺は今までの事を思い出していた。
そもそもあの銀行の店員が悪いんだ、警察に通報さえしなきゃ俺は金を手に入れ、あの女は死なずに済んだ。俺が指名手配される事も無かった。だが、そのお陰でこの山を下りれば俺は世界一の権力者だ。今となっちゃあの女に感謝しなきゃなぁ。
下の方からサイレンの音がする。ちっ、もう追いついたか、急がなきゃな。
「俺を宇宙一の美女にしてくれ」
もう、俺の顔は日本中に知れ渡った。顔を変えてもいつ捕まるか分からねえ。俺の存在自体を変えなくちゃならない。
「了承した」
男がそう言った瞬間、俺の体は光に包まれた。
「・・・ううん・・・」
気がついた俺は体を起こした。璧は姿をすっかり消していた。
その時
「大丈夫ですか、お嬢さん」
声のする方を見てみれば2人のポリ公が俺の方へ向かってきている。
「私は大丈夫ですけど何か在ったんですか?」
「お嬢さん、こんな所にいちゃ駄目だ、ここには残忍な殺人犯がせんぷ・・・」
ポリ公達は急に話すのを止めた。そして、しばらくして
「ば、ば・けもの〜」
そう言って俺に銃をぶっぱなす。俺はサイコキネシスで銃弾を落とす。
「どうかなさったんですか?」
「あ、あんたの口・・・」
「口ィ?」
俺は口元を触ってみ・・・。・・・絶句・・・。男達が逃げようとしたので頭を吹っ飛ばした。
俺は今、この大きな館に独りで閉じこもっている。耳元まで裂けた口。なぜなら世界一の美女と云うのは世界中の全ての女性の平均。宇宙一の美女とは・・・
初めまして(初めてじゃない方も何人かはいられる様ですね)、Каси Кацуоと申します。
この度、書いてみたんですが、未だ、右も左も分からない若輩ですので、どしどし、苦情、批評等を送って下さい。
宛先はこちら→kashikatsuo@yahoo.co.jp
特にアドバイス受付中(笑