華 代「はじめまして。わたし、真城華代と申しますあなたの悩み、教えてください。すぐに解決して差し上げます
さて、今宵は、どんな悩みでしょう?」
(テーマソング)
(仮題・ま!TSの決闘)
(ブランコを揺らす音)
中年男「はぁ〜〜ぁ」
(ブランコを揺らす音)
中年男「はぁ〜〜ぁ」
華 代「どうしたんですか?」
中年男「は、ああ、き、き、君は誰だ?」
華 代「わたしはこういう者です」
中年男「心と体の悩み お受けします?」
華 代 「はい、真城華代と申します」
中年男 「セールスごっこか。お嬢ちゃんの遊びの相手をしている暇はないんだ。あっちに行って、遊んでなさい」
華 代 「遊びじゃないもん。お仕事だもん」
中年男 「いいから、いいから」
華 代 「おじさん。高校生の娘さんから相手にしてもらえないんでしょう」
中年男 「ドキッ」
華 代 「娘さんとお話がしたいんでしょう?」
中年男 「なぜそれを・・・君も、もう少し立つと、そうなるんだろうなぁ。お父さんを悲しませるんじゃないよ」
華 代 「おじさんの悩みは、娘さんと、話せないことね。で、ご依頼は、娘さんと話せるようになることでいいかしら?」
中年男 「なれるならな。娘と話せるようになるのなら、君に頼んでもいいよ。いくら払ってもいい」
華 代 「お金は頂きません。お客様に喜んでいただけることが、わたしへの報酬ですから」
中年男 「ふ〜ん、お嬢ちゃん。小さいのに、難しい言葉知っているんだね。最近の子供は、よく勉強しているなぁ」
華 代 「お嬢ちゃんじゃなわ。わたしは、華代です。じゃあ行きますよ。トリトリツケツケミラクルパワー」
中年男 「うわわわわ〜〜〜〜〜」
(シュルシュルシュルルルル〜〜〜〜)
中年男 「わわわ、む、む、胸が・・・髪も、いや、声も、(甲高くなっていく)あ、あそこが・・・ウエストも引き締まっていくぅ〜〜」
華 代 「これで娘さんと、お友達として、お話できるわよ。よかったね、おじさ・・いえ、高校生のおねえさん。それじゃあ、がんばってね」
中年男 「(可愛い少女の声で)チョ、チョ、チョット、マッテ〜〜〜」
(ピュワ〜〜〜ン)
フォスタ― 「むむ、次元の乱れは・・・ここか。お嬢さん、この辺にみすぼらしくて、さえない中年男はいなかったかね」
中年男 「(突然、彼が現れたので、驚いて言葉にならない)あわわわ・・・・・」
華 代 「・・・・・」
フォスター 「人が珍しく、優しく聞いているのに、その態度はなんだ。おい、そこのガキ、薄汚い中年男は見なかったか?」
華 代 「失礼ですわ。わたしは、真城華代という、ちゃんとした名前があるんです。その人なら、そこにいるおねえさんですよ」
フォスター 「このガキは、人がおとなしくしていれば、見え透いた嘘を。この小娘のどこが、中年男だ。男というものはなぁ」
中年男 「本当なのです。この子にこんな姿に変えられたのです」
フォスター 「お前まで、そんな嘘をつくのか。もういい、他を探そう。タイムバグリサーチのスイッチを、ちょいっとな」
(ぴぴぴ・・・ぴ〜〜〜〜〜〜〜〜)
フォスター 「なに、新たなタイムバグが・・・ん?原因はお前か。俺好みの可愛い女子高生だが、仕事のためだ。覚悟しろ!」
中年男 「わ、わ、わ、殺さないで・・・」
フォスター 「殺しはしない。時間の乱れを直すために、中年男になってもらう。ここにいるはずの男がいないから、お前に身代わりになってもらうだけだ」
中年男 「え?」
フォスター 「心配するな、痛くはないから。TSビーム放射」
(ビビビ・・・・・)
中年男 「む、む、胸が、髪も、おなかも楽になる〜〜こ、声も・・・(低くおっさん声に戻る)」
フォスター 「うむ、おっさんになったな」
中年男 「ありがとうございます。これで、家に帰れる」
華 代 「あ、せっかく叶ったおじさんの願いを・・なんてことするんです」
フォスター「ふん。準備は整った。それじゃあ、若い女になってもらおうか。TSビーム放射」
(ビビビ・・・・・)
中年男 「あ、あ、あ、胸が、さっきより大きくなる、腰も引き締まる、あ、あ、あ〜〜〜ン、声も変わっちゃう(セクシーになる)・・・・」
フォスター 「これでよし。もう少しすると、走っている男の子が転ぶから、それを抱き起こすんだ。それで、お前の使命は終わる」
中年男 「それだけだったら、男のままでもよかったのでは?」
フォスター 「当時の状況を調べたら、そこに若い女が、居たことになっているんだ。だが、その女は、元・さえない中年男だ。歴史は、変更などしてはいかんのだ」
中年男 「それは、あなたが、わたしを女にしたからでは、ないんですか」
フォスター 「そんな細かいことは気にしないでいい。それじゃあ、がんばれよ」
中年男 「そんなぁ、元に戻してくださいよ」
華 代 「トリトリツケツケミラクルパワー」
中年男 「わ、わ、わ、む、む、胸が縮む、髪が伸びて、声も、かわいくなっていくよ〜」
華 代 「やっぱり、女子高生じゃなくっちゃ。先生じゃ、娘さんと親しくなれないわ」
フォスター「このジャリは、なんてことをするんだ。TSビ〜〜ム」
中年男「あ、あ、ああ〜〜〜ん」
華 代 「なんてことをするの。あなたは誰?」
フォスター「人に尋ねる前に、自分から名乗るのが礼儀だろうが。まったく最近のガキは、礼儀がなってない」
華 代 「あ、そうか。ごめんなさい。わたしは、真城華代と申します」
フォスター「生意気にも名刺を持っているのか。なになに、ココロとカラダの悩み、お伺います?」
華 代 「はい、お客様のお悩みを解決するセールスレディです。お金は頂きません。お客様の満足が、わたしへの報酬ですから」
フォスター「当たり前だ。人の仕事を邪魔した上に、金までとられてたまるか」
華 代 「失礼な、お客様には、ご満足頂いています。ところで、あなたは、どなたなの」
フォスター「ふん、お前などに名乗る必要はないのだが・・いいだろう。わたしの名は、フォスター。次元管理官だ」
華 代「次元管理官さん。はじめまして、真城華代です」
フォスター「改めて挨拶などいい。わたしの仕事を邪魔するとは、お前を消滅させねばならないようだな」
華 代「そんな。あなたこそ、わたしの仕事の邪魔をしているじゃないの」
フォスター「うるさい、わたしの仕事の邪魔をするなら消えてもらおう」
華 代「いやよ。わたしには、お悩みで困っているお客様が、たくさん待っているんだもの。」
フォスター「TSビーム」
華 代「トリトリツケツケみらくるぱわ〜」
(怖ろしい爆発音が、響く)
フォスター「なかなかやるな」
華 代「あなたもね」
フォスター「だが、どこまで、持つかな?TSビーム」
華 代「トリトリツケツケみらくるぱわ〜」
(爆発音)
二人の声が、高速回転の再生音のようになる)
フォスター「ゼェゼェゼェ」
華 代「ハァハァハァ」
フォスター「エネルギーも、もう残り一回分だ。お前も、もう体力がないだろう。どうだ、背中合わせにたち、5歩、歩いたところで、振り返って撃つというのは」
華 代「決闘ね。いいわよ」
フォスター「それでは、早速はじめるとしようか。いいか、いくぞ。1・2・3・4・5。TSビーム」
華 代「トリツケみらぱわ〜」
フォスター「あ、パワーがぶつかった」
(ボン・ギュ〜ン)
華 代「いやん。はじかれて帰ってきた。きゃっ」
フォスター「あぶねえ、あぶねえ、当たるかと思ったぜ」
華 代「何とかよけられたわ」
(ぽむ)
若い女「変なものが飛んできて・・・エ、エ、エ、ボク背が伸びちゃったよ。それにお胸が、おも〜い。ママァ〜〜〜」
男の子「なによ、あの光の玉わ。わ、わ、わ、どうしたの?わたしの背が縮んじゃった。え、なぜ、あそこにわたしがいるの。ちょっと待って〜」
若い女「あ、ボクがいる。ボクだ。ボクだ」
男の子「あ、足が絡んで・・・(ズデーン)あいたたた、ころんじゃったわ」
若い女「ボク、大丈夫かい。ボクは男の子から泣かないよね。さ、おっきして」
男の子「ありがとう、わたし・・・」
フォスター「ふん、二人のパワーがぶつかり合い。はじかれて、入れ替わりパワーになったのか。ま、ガキが、女に助けられたのだから、任務完了か」
華 代「わたしとのことはどうするの」
フォスター「任務は完了したのだから、他のことは知らん。俺は帰る」
華 代「あ、まって・・・行っちゃった」
(次元空間)
フォスター「真城華代。骨のある奴。また会うかもな」
華 代「次元管理官・フォスター。自分勝手な奴。もう2度と会いたくないわ。さ、わたしも帰ろうっと」
華 代「今日は、変な人に会いました。もう2度と会いたくないわ。さて、次は、どんな悩みかしら、たのしみ。今度は、あなたのところに行くかもよ」