登場人物
3 号:23歳・超国家的秘密組織・ハンターの敏腕ハンター。ナイスバディの超美人。華代殲滅に命をかけている
13号:22歳・3号の後輩で、3号の愚痴のはけ口。結構いい男
M3号:35歳・過去、ある任務中に事故にあい、脳以外はメカニックに取り替えられる。ハンター1のサイボーグ・エージェント
華 代:(推定)12歳
華 代「はじめまして。わたし、真城華代と申しますあなたの悩み、教えてください。すぐに解決して差し上げます。
さて、今宵は、どんな悩みでしょう?」
(テーマソング)
(仮題・華代ちゃん自滅大作戦PART1)
ナレーション「超国家的秘密組織・ハンター。真城華代による超常的性転換事件を、闇から闇に処理し、決して表立たない組織のことだ。
だが、その組織の中に、華代殲滅を計画する者がいた。その名は、ハンターメンバーの中でも、美貌と卓越した頭脳で一目置かれていた女性ハンター。ハンター3号。通称・パー子」
3 号「誰が、パー子だ。だれが・・・それに、何で過去形なのだ」
13号「センパイ。誰に怒っているのですか?」
3 号「だれにって、今、誰か、わたしのことを、パー子と呼んだ・・・」
13号「誰もいませんよ。そんな怖ろしいことを言う奴は・・・それに、僕ら以外は、一般客ですよ。ところで何の用なのですか。こんなところに呼び出して」
(日曜の混雑したファミレス)
3 号「本部では、誰かに聞かれるかもしれないからね。実は、華代の殲滅作戦のことよ」
13号「まだやるのですか?あんなことになったのに」
3 号「だからやるのよ。華代のために、触る男性をすべて、女性に性転換してしまう体にされたのだから」
13号「そういえば、こんなところにいてもだいじょうぶなのですか。センパイの手で触られた男は、性転換をしてしまうのでしょう?」
3 号「ああ、だが、わが組織の技術班が、効果を遅らせる手袋を作ってくれたのよ。だから、5分なら、触っていても、性転換させる気遣いはないの」
13号「そうなのですか。でも、なぜ、それほどまでに、華代ちゃんを眼の敵にするのですか」
3 号「それは、言えないわ」
3 号「(ココロの声)言えるわけがないじゃないの。以前は、本部でも女王様でいられたのに、華代にやられた元・男どもが、わたしより目立つから、わたしの影が薄くなったからだなんて」
13号「センパイは、以前はもてていたのに、最近は、華代ちゃんに女性にされた一号先輩たちにファン取られていますからね」
3 号「知っているなら聞くな!」
(ボカッ)
13号「痛いなぁ、もう」
3 号「ふん、お前が詰まらんことを言うからよ。さ、作戦会議を始めるわよ」
13号「本当のことなのに・・・」
3 号「なんかいった?」
13号「いえ、なんにも、どうぞ、お話を進めてください」
3 号「ふん、前回は、華代の力を封じようとして失敗したけど、今回は、華代を崩壊させる」
13号「え、暗殺するのですか。でも、それは、組織が、許しませんよ」
3 号「だれが殺すと言った。自己崩壊させるのよ」
13号「自己崩壊?」
3 号「そうよ。自分の力が効かない事を知ったら、どうなると思う」
13号「華代ちゃんが、泣き出す」
3 号「あのねぇ、自分の力が、効かないとなると、彼女の存在価値が無くなるということよ」
13号「それじゃ、華代ちゃんは・・・」
3 号「自滅するということよ。こちらは、なにも、手は、出さないのだから。どう、完璧な作戦でしょう」
13号「でも、だいじょうぶかなぁ」
3 号「これで、華代も最後よ。オ〜ホホホホ・・・・」
ナレーション「とある公園」
(ブランコが軋しむ音)
男 「いの〜ちぃみじかし、こいせよ〜ぉおとめ〜〜」
(ギイィ、ギイィ、ギイィ)
華 代「おじさん。どうしたの?」
男 「わしに、声をかけたのは、お嬢ちゃんかい」
華 代「ええ、わたし、こういう者です」
男 「ココロとカラダの悩み お受けします。マシロカヨ?」
華 代「はい、わたし、真城 華代と申します」
男 「お嬢ちゃんが、わしの悩みを解決してくれるのかい」
華 代「はい、お金は、頂きませんから、安心してください」
男 「そうか。じつはなぁ。リストラされて、もう、仕事と帰るところがなくなってしまったんだよ」
華 代「リストラって?なに」
男 「会社を、首になることだよ。一生懸命に、会社のために働いたのに・・・」
華 代「で、おじさんの悩みってなに?」
男 「あのねぇ、人の話を聞いているのか。」
華 代「はい、聞いています。で、悩みは、なに?」
男 「こんな小さな女の子相手に、話しても仕方なかった。はぁ、いのぉ~ち、短し、恋せよ乙女〜」
(ギイィコギイィコ)
華 代「おじさん。わたしを、無視しているでしょう。悩み事はなんなの」
男 「はぁ〜、こんな事にならなければ、こんな子にバカにされずにすんだのに・・・もう、男はいやだ。女になりたい。それも、何の悩みもない女子高生に・・」
華 代「女子高生に、なりたいのね」
男 「それも、超かわいい女の子に」
華 代「華代にお任せ!取り取り付け付けミラクルパワー 超かわいい女子高生にな~れ!」
(シュルシュルシュル)
華 代「これで、おじさんは、超かわいい女の子よ・・・・・え〜〜〜〜〜!」
男 「変わってないぞ。服は、セーラー服になっちまったけど。どうしてくれるんのだ。これじゃあ、変態だ」
華 代「そんなばかな!もう一度やってみるわ。取り取り付け付けミラクルパワ〜 超かわいい女子高生にな〜れ!」
男 「ぜんぜん変わらんぞ。華代ちゃんて、たいしたことないなぁ」
華 代「そ、そ、そんなぁ〜、取り取り付け付けミラクルパワ〜最大!」
(バリバリバリ)
男 「変わらないわね。華代ちゃんのちからって、たいしたことないのね」
華 代「変わらない。変わらない。もう、お仕事が出来ない。わたしは、もう、みんなの幸せのためのお仕事が出来ないんだ」
男 「そうよ。もうあなたは、ただの女の子よ。あら、なんだか、言葉がおかしいわ。それに、あそこに、なんか変な感じが・・・」
華 代「ウェ〜〜〜ン、エンエンエン 」
男 「な、なんなのこれは?それに、胸もツルペタ・・いや、なによ、この胸の毛は。わたしは女なのよ。いや〜〜、体を戻して〜」
華 代「ウェ〜〜〜ン、エンエンエン 」
男 「華代ちゃん、華代ちゃん。わたしを女に変えて〜」
華 代「わたしはもう、ただの女の子なの。なんの力もない、ただの女の子なの」
男 「ちがうの、華代ちゃん、これを見て。」
(ベリベリベリ)
華 代「お、お、おじさんの胸の皮が、裂けたわ。それに、その歯車は?」
(コチコチコチ)
男 「おねえさんは・・いえ、おじさんは、サイボーグなの」
華 代「裁縫部?」
男 「そう、お洋服を作ったりして・・・チクチクチク、あ、痛い。針で指差しちゃった。て、違う。サイボーグ」
華 代「サイボーグって、なに?」
男 「昔、事故で、おねえ、いえ、おじさんのカラダは、ばらばらになったの。それで、機械で、体を作ったのだけど、頭だけは、元のままなの。だから、さっきの華代ちゃんのパワーで、頭だけ女の子になっちゃったみたい。華代ちゃん、身体も、女にして」
華 代「おじさん、機械だったの。それなら、力が効かない訳がわかったわ。それじゃあ、気を取り直して・・・取り取り付け付けメタリックミラクルパワー」
(ガキゴキゴクゴケ ギギュ〜ウ)
男 「か、か、体が締め付けられる。む、む、胸が、腰も、あ、お尻も。足が、細くなっていく〜」
13号「センパイ、またここですか?」
(昼間のファミレス 昼食のOLの笑い声や、話し声が店の中に響いている)
3 号「ここが、一番目立たないって、言っているでしょう。そろそろ来る頃ね」
13号「誰がです?」
3 号「来ればわかるわよ。フフフ・・・」
(店の中で、男たちのざわめき)
13号「どうしたのでしょうね。あ、かわいい」
3 号「なに言っているのよ。わたしを前にして・・・ほんと、かわいい」
13号「あ、こっち来ますよ。センパイ、知り合いですか?」
3 号「知らないわよ」
美少女「こんにちは」
13号「こんにちは」
3 号「あなたは、だれ?」
13号「センパイ、挨拶もなしで、失礼ですよ」
美少女「いいのですよ。でも、わたしのこと忘れてしまったのね。おねえさま」
3 号「いったい、誰なのよ」
美少女「わたしよ、わたし・・・M3号よ」
3 号「M3号?だって、彼は、サイボーグよ。いくら華代でも、サイボーグを女性化するのは・・・」
美少女「でも、脳は、元のままよ。だから、脳を女性化されたの。それで、体も女に変えてもらったの。どう、きれい?」
13号「M3号と言うと、あの、シュワルツネイガーばりの筋肉マンのサイボーグ戦士?でも、君はどう見ても・・・」
美少女「きれいな女の子?」
13号「うん」
美少女「ありがとう。うれしいわ。今のわたしは、最高に幸せよ。以前のように、わたしを見ると、みんなが、怖がったり、逃げ出すのじゃなくて、誰もが、声をかけてくれて、優しくしてくれるのだもの」
13号「こんな美人なら、当たり前です。さ、よろしかったら、お座りになりませんか?」
美少女「ごめんなさい。3号のお姉さまを見かけたから、ご挨拶に寄っただけなの。これから、彼と待ち合わせしているの。それじゃあ、お姉さま。またね。」
13号「さ、さ、さようなら・・・きれいだなぁ。」
3 号「ふん」
13号「ぎゃ、センパイ、僕の足をけらないでくださいよ」
3 号「ふん、なによ、あんな元・男にでれでれしちゃって。真城 華代。次回は、きっと、自滅させてやるからなぁ」
13号「(小声で)まるで、悪役だなぁ」
3 号「ましろかよ〜〜〜」
華 代「今回のお客様には、驚いちゃいました。わたし、もうだめかと思いましたが、満足頂いたみたいでよかったわ。それでは、次のお客様は、どんな方かな?」