恋のライバル!
裕太と弘樹は大の親友だった
有る時ふたりは恋をした
同じクラスの真澄ちゃん☆
恋敵となってしまった二人
でも親友ごっこは続く
有る日 3人で海に行く事になった
裕太はあるショップで手に入れた 美しくなれるサンオイルを 真澄と弘樹に塗ってやる
こんがりと焼けた肌 時がたって秋
一皮剥けたふたりは 真澄は絶世の美女に
弘樹も絶世の美女に・・・・
「ふふふふふ、これで弘樹は・・・」
と思った裕太であったが、とんでもない事が目の前で起こってしまった。
「お、お姉さま。好き。」
真澄ちゃんが、美女になった弘樹に迫りよっているのだ。
「ま、真澄ちゃん。ぼくたちは、今は女同士なのだよ。」
「いいわそんなこと。いいえ、だからいいのよ。わたし、女の人が好きなの。それも美しい女の人が・・・」
「そ、そんな〜。」
裕太は思いもかけぬ真澄の性癖に唖然となってしまった。彼女がレズ。そして、美女となったライバルの弘樹に迫っている。
そんな〜〜〜。
と、その時、美女となった弘樹が意外な告白をした。
「やめてくれよ真澄ちゃん。ぼくは、裕太が好きなのだ。彼の気を引きたかったから君が好きなフリをしていただけなのだ。裕太、たすけて〜〜〜。」
絶世の美女からの告白。でも、元は親友の弘樹なのだ。裕太の頭は混乱していた。
好きな女の子はレズで、ライバルは実は俺が好きだった。彼女を取るか。彼を取るか。
まだ残っているサンオイルの瓶を握り絞めながら裕太はつぶやいた。
「To change or not to change. It‘s a question?」