日本TSF古本こほん�N

第十五回　オオカミそのほか

え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第十五回目は・・・
〔データ〕

作品名：　「オオカミそのほか」

作者名：　星新一

掲載（収録）： おかしな先祖　講談社文庫

掲載（発行）時： １９７４年５月１５日

【粗筋】

自主性のない俺は、休みを取り山の中で修行していたのだが、オオカミに噛み付かれてしまった。その日から、満月になると狼男に代わってしまう。そこで、昔ながらの方法として、俺を噛んだオオカミを探し出し、この呪いを消そうとしたのだが、今度は蛇に噛み付かれてしまう。そして、今度は満月の夜に蛇に変身してしまう。

あるバーでこんな体質を悔やんでいると、隣に座っていた女が俺の手を噛み付いた。まさかとは思ったが、今度は満月の夜には女へと、それも美女に変身してしまった。

女を体験すべく街に出かけ、男を引っ掛けてホテルへ。これからと言う時に、雲に月が隠れて男に戻ってしまう。

今度こそと思って、金を出し美女に噛まれるが、そのあとに蚊に噛まれてしまう。それからもいろんなものに噛まれ、最後は、道の割れ目に足を挟んでしまう。

これは、地球に噛まれたことになるのでは？ということは、次の満月の夜には・・・・

（一言）

美女になって隣の男を誘惑したり、街で男を誘うあたりは面白いです。でも、星さんは、いろんなものに変身するほうに進めてしまったので、女性になるシーンはこれでオシマイ。

狼男体質というのも面白いＴＳネタかもしれませんね。