日本TSF古本こほん�P

第十七回　十八時の音楽浴

え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第十七回目は・・・
〔データ〕

作品名：　「十八時の音楽浴」

作者名：　海野十三

掲載（収録）： 十八時の音楽浴　ハヤカワ文庫ＪＡ

掲載（発行）時： １９７６年１月１５日

【粗筋】

ある国では十八時に国民全員が「音楽浴」をして、一日の疲れを癒し、国家のために更なる忠誠と労働意欲を燃やしていた。

ある日、男学員のベンは、友人のポールから、ある秘密を明かされる。それは、彼は「音楽浴」を無効化していたということだった。国家への反逆。それを彼に忠告すると彼は更なる秘密をベンに伝えた。それは、肉体改造。それも、男から女へと転換しようとするものだった。

ベンは、ポールの行いにあきれ、絶交を伝える。ベンは、関係が冷えていた妻の女学員バラに、ポールのことを話す。それを聞いたバラは、ポールの発想と行為を称え、自分も男性化を行う。

その行為にあきれたベンだったが、思い直し、ポールのもとへと向かう。やがて、このポールとバラの性転換行為は、全国に広がり、やがて、この国は崩壊を迎える。

（一言）

思いっきり咀嚼しましたが、こういうお話です。ＴＳも直接には出てきませんが、妄想を刺激するお話として紹介しました。

ＴＳＦと意識はしていないのでしょうが、先人たちはかなりいるんです。今のような完成系ではないですけどね。