日本TSF古本こほんQ

第十八回 大変だぁ

 

え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第十八回目は・・・
〔データ〕

作品名: 「大変だぁ」(長編)

作者名: 遠藤周作

掲載(収録): 大変だぁ 新潮文庫

掲載(発行)時: 1973年10月30日

 

【粗筋】

塙剛太(はなわごうた)は、「風呂・飯・寝る」で済ませる亭主関白な亭主だった。

ある日、娘の頼りないボーイフレンドを鍛えるために開いた闇なべを開くことにした。そこへ放射能を浴びて性転換した鶏が、研究所に輸送される途中で逃げ出しボーイフレンドの家の庭に紛れ込んだ。遊びに来ていた友人たちがそれを捕まえて、闇なべのお土産にしてしまった。

それを食べてしまった剛太と、娘の巴絵、それに遊びに来ていたボーイフレンドと友人の大学生三人は、その鶏を食べ、気づかぬうちに性転換をはじめてしまった。

男らしくなっていく娘と、なよなよとなる剛太と大学生三人組。なんとか研究所の知ることとなり、彼らは元に戻ることが出来たのだった。

 

(一言)

事件が起こるのは、全体の半分ぐらいからですが、これが七十年代に書かれているということが面白いですね。今でも通用する一般向けTSFだと思います。