日本TSF古本こほんR

第十九回 ドンデンの日

 

え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第十九回目は・・・
〔データ〕

作品名: 「ドンデンの日」

作者名: 式貴士

掲載(収録): カンタン刑 CBSソニー出版

(初掲載紙: 奇想天外)

掲載(発行)時: 1979年5月10日

(初掲載時: 1977年12月号)

 

【粗筋】

ある朝、目覚めると俺は自分の身体を確認した。

日本初の女性大臣。榎本厚生大臣は、女性解放薬として、性転換薬「ルピ」を開発し、二十歳以上の男女に、当局の指示のもとに「ルピ」を使用できるとした。

こうして、日本人は、薬の効果の切れるまでの約一ヶ月間、お互いの性を体験できる時代となった。今までの男の特権といわれていた付き合いのキャバレー通いや、亭主関白を男となった女性陣にされて、その行為の影で泣いていた女性の涙を、女となった男たちが流すことになる。

性別の転換のために、女性になったプロ野球選手や、相撲取り。昨日まで男だった同僚が魅惑的な女性になったりという現況も起こった。(近寄りたくもないおばさんになる場合が多いが・・・^^;

主人公の中学教師・中林順は、妻とともに「ルピ」による性転換「ドンデン」を初めて体験することになる。昨日までの男としての生活と違う雰囲気に戸惑いながらも、女としての生活を楽しんでいく。

そして、男となった妻との初夜。順は、女になった喜びを感じる。

ある日、大学時代の後輩に出会う。女だった後輩はルピによって男になっていた。今は女の自分。男のときとは違った感情が順に芽生え始め、男の時にはストップがかかっていた浮気をしてしまう。それは、仮の姿という感情がどこかにあったためなのか・・・

 

(一言)

私がこの作品を始めてみたとき、大、ここまでやってくれる人がいたんだ。と一発で式貴士のファンになった作品です。このほかにも入れ替わりモノとかありますが、それは又次回に・・・

でもほしいですね。この薬。^^