日本TSF古本こほん

第二回 娘の紋章

 

え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第二回目は・・・
〔データ〕

作品名:「娘の紋章」

作者:柳沢健二
掲載紙:OUT

掲載時:不明(230年前じゃないかな?)

 

【粗筋】

主人公は、牝神明(めすかみあきら)。フリーのルポライター。

彼は、CIAJCIAその他もろもろの組織から身体をねらわれていた。そして、暴力団、五菱財団、キャバレーチェーン、広告代理店、芸能プロダクションからもねらわれていた。

なぜ彼がこれらの組織(?)から狙われているのかというと、実は彼は、不死身の狼・・いや、絶世の娘男だからだ。

月の満ち干で、彼の身体は変わる。月齢が満ちるに連れて、彼は絶世の美女へと変化して行き、欠けていくに連れて男へと戻っていく。その間、彼はオカマ状態になる。

美女へと変化した彼のウインクひとつで男はメロメロになり、キスなぞされようものなら、キスをされた男の脳はとろけて、廃人と化してしまう。天下無敵の美女・娘男なのだ。

女の武器を使って追っ手から逃げる主人公。短いですが、面白い作品です。(女の人には、この技は通じないみたいです。オカマやレズを相手にしている話を読みたかったなぁ)

 

すでにお判りのように、この作品は、平井和正氏の「ウルフガイ・シリーズ」のパロディです。狼の「ケモノへん」を「女へん」に変えたこの作品も、TSGアンソロジーができたら、ぜひ加えたい作品です。

ただこの作品。残念な事に第一話だけで続きが出ていないんですよね。続きどこかにないですかねぇ。