日本TSF古本こほん21

第二十一回 吸魂鬼

 

え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第二十一回目は・・・
〔データ〕

作品名: 「吸魂鬼」 5・吸魂鬼の場合

作者名: 式貴士

掲載(収録): 吸魂鬼 集英社

(初掲載: 奇想天外)

掲載(発行)時: 1980年8月25日発行

(初掲載: 1980年5月号)

 

【粗筋】

見知らぬ男になっていた。だが、声は元のまま。それは吸魂鬼に魂を吸われ、奴の宿る身体へと魂が移ったからだった。

妙子は、夫の魂を吸い、飴を嘗め回すかのように、夫の魂をしゃぶりつくした吸魂鬼に魂を吸い取られ、吸魂鬼の宿る体になっていた。

「ああ、いいわ。一度自分の身体を愛してみたかったの」

妙子は、吸魂鬼の宿る男の身体で、魂のない自分の身体を犯した。妙子は男として自分を犯すという倒錯行為にはまっていった。

だが、気づかないうちに吸魂鬼に魂をしゃぶられ、その存在を削られていくのだった。

 

(一言)

ちょっと奇妙な憑依作品です。まあ、一般的なTSFファンには受けない作品ですが、ちょっと奇妙な作品ということでご紹介しました。

こういうのも時にはいいでしょう?