日本TSF古本こほん24

第二十四回 超革命的中学生集団

 

え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第二十四回目は・・・
〔データ〕

作品名: 「超革命的中学生集団」(長編)

作者名: 平井和正

掲載(収録): 超革命的中学生集団 ハヤカワ文庫SF

(初掲載(収録): 超革命的中学生集団 朝日ソノラマ)

掲載(発行)時: 1974年6月30日

(初掲載(発行)時: 不明)

 

【粗筋】

主人公・横田順弥(ヨコジュン)は、中学一年生。小学校の頃からからかい続けていた巨体の鏡明に決闘を申し込まれる。介添人として友達四人と決闘の場のお稲荷さんで、まさに決闘が始まろうとしたとき、一台の空飛ぶ円盤が現れ、宇宙人Xにより、地球の存亡をかけたテストを受けることになった。それは、彼らの未開発の能力を引き出して、それを使って彼らがどうするか見るというものだった。彼らは、決闘をやめ、超革命的中学生集団・「超革中」として、活躍することを誓い合う。

だが、ヨコジュン以外の5人は超人としての自覚があったが、彼にはそれが芽生えず、彼らの元から去ることとなった。それを切っ掛けに、いままで好きで描いていた漫画の世界に入り超売れっ子漫画家となった。

超売れっ子として忙しいヨコジュンの元に、元・同級生の女の子が現れる。それはなんと、あの決闘の場にいて、一緒に超人になった男だった。でも、今は女の子(?)。

彼にはもともと女性化願望があり、開発された能力で女性になったというのだ。そして、超売れっ子になったヨコジュンを「超革中」に呼び戻しにきたのだという。

最初は踏ん切りがつかなかったが、ヨコジュンは、彼らの元へと戻ることにする。

天才的な発明家になった仲間と冷静に指導者となった仲間によって、「超革中」は、世界中の企業や組織が恐れる存在になっていた。それらの組織に襲われたとき、女の子になった仲間の超能力で、巻き添えを食って、ヨコジュンも、女の子になってしまった。彼は日に日に心も女性化していき、決闘相手だった鏡明を愛するようになってしまう。

そんな時、「超革中」のリーダーだった仲間が、世界支配に乗り出す。それを止めようとするヨコジュンたち。舞台は最終決戦の場へと移行していく。

 

(一言)

性転換能力で、ドンドン男を女の子にしていって・・・というのはありません。でも、結構面白い作品です。

ハヤカワ文庫版のイラストは、永井豪氏、角川文庫版は、生頼範義氏が描かれています。永井氏のはかわいらしく、生頼氏のはセクシーにあなたはどちらがお好みですか?