日本TSF古本こほん25
第二十五回 吉里吉里人
え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第二十五回目は・・・
〔データ〕
作品名: 「吉里吉里人」(長編)
作者名: 井上ひさし
掲載(収録): 吉里吉里人
掲載(発行)時:
1981年8月25日
【粗筋】
東北の小さな村が、日本から独立して、独立国家「吉里吉里国」を建国する。
作家の古橋は、この国に迷い込んでしまい、「吉里吉里国」と日本の、いや世界との騒動に巻き込まれてしまう。
この国の破壊工作に巻き込まれて、古橋は、スパイの爆破に倒れ重症を負う。だが、その時、別の場所で潜入していた国際的なストリッパーにしてスナイパーの女性の遺体が運び込まれ、古橋の脳はこの女性の身体に移植され、彼は女性として蘇る。そして、吉里吉里国の二代目大統領となるのだった。
(一言)
まあ、長い話です。単行本で840ページ近くあります。面白い話ではあるのですが、方言交じりで書かれているので、ちょっと大変です。
脳移植の話は終わりのほうに出てきます。この身体は妊娠をしていて、それも踏まえて、古橋氏は女性として生きていかなければならないんです。この設定だけでも一作書けそうなのにもったいない話ですね。
暇と根性がある方は、一度読んで見られてはいかがでしょうか?