日本TSF古本こほんH

第九回 お食事はいかが

 

え〜気まぐれ連載の日本TSF古本こほんの第九回目は・・・
〔データ〕

作品名: 「お食事はいかが」

作者名: 安永一武
掲載(収録): 不明

掲載(発行)時: 不明

 

【粗筋】

堀辰也は、『食禄友の会』という見知らぬ会からの招待状を受け取る。無職の彼は、タダ飯が食べられると、その会に出向く。

会場には、彼を招待した20歳前後の優雅な感じの女性がいた。

この会は金持ちのための会員制の美食クラブで、ただ、条件が会う人間は、無資格で特別会員になれるという。いくらでもタダで食事ができるというので、辰也はすぐに特別会員になり、出された料理を堪能する。

いつの間に眠ってしまったのか、目覚めると、また料理が準備されている。料理の側に立つ仮面の男に促されるままに、また料理を堪能する辰也。今度の料理は今までに食べた事がないほど美味しいものだった。

「この料理はなんですか?」

驚愕する辰也に、男は意外な答えをする。

「これはあなたの身体ですよ」

辰也の脳を別の身体に入れて、料理には、彼の細胞からクローンを作って料理したというのだ。

なぜそんな面倒な事を。いぶかる辰也に、男は仮面をとって顔を見せる。

その顔は・・・辰也だった。辰也の身体を誰かが使っている。それは一体?

いぶかる辰也に、男は答える。達也に成りすました人物こそ、この食事会に招待してくれたあの女性だった。自分は辰也のオリジナルの身体に脳を移植し、辰也の脳は、彼女のクローンに移されていた。

女になった辰也に語る食事会への招待の本当の理由は、女になった辰也を会員制の娼婦にして、自分は男としての身体を手に入れることだった。

「で、でも、わざわざ僕をクローンに移植しなくても・・・」

「だって、私は処女じゃないもの。やはり、女は処女でしょう?」

 

(一言)

このお話を見つけたときには、な、なに!と思いました。たしか、ボーイズノベルスの雑誌だったので、こんな話があるとは思ってもいなかったのです。でも、心の中で「ラッキー」と思いつつ、人目を気にしながら買ったのを思い出しました。

いや〜はずかしかった。