TS子の部屋(てすこのへや)

提供・よしおか

 

TS子「TS子の部屋の時間でございます。みなさま、こんにちは猫柳TS子(ねこやなぎ てすこ)です。今日のお客さまは、憑依研究の世界的権威、寺野教授です。どうもこんにちは。」

寺野 「どうもはじめまして。」

(ここから、TS子は‘T’、寺野は‘寺’と略させていただきます。)

T「お忙しいところを申し訳ございません。」

寺「いえいえ、わたしは、TS子さんのファンですから光栄です。学者ですからこういう場はなれておりませんので不手際がございましたら遠慮なくおっしゃってください。」

T「いえ、こちらこそ気がつかない点がございましたらお願いいたします。ところで、寺野教授は憑依の世界的権威でいらっしゃいますが、変身や入替りにも造詣が深くていらっしゃるのですよね。」

寺「はい、TS全般を研究しておりますから。ただ、憑依についての論文が多いので、誰から言われるともなく『憑依バカ』という名称を頂いております。」

T「今日お会いするので先生の研究論文を拝見させていただきましたが、凄い量ですね。驚きました。」

寺「いえいえ、わたしなどはまだまだな方です。かなりの数の研究論文を発表をされておられる方はたくさんいらっしゃいますよ。学会においても入替りや憑依についての研究はかなりなものです。」

T「そのようですわね。やはり入替りや憑依というものは実例がつかみやすい物なのでしょうか。」

寺「そう言うわけでもないですが、なりたい対象物が限定しやすいし、相手になった後も行動(もしくは生活ですか)が容易だという点でしょう。だから、誰もがやりたがる。そのため、成功事例が増え、研究がやりやすい。」

T「つまり対象も見つけやすいし、変身後の生活も容易だと。」

寺「そうです。変身だと。変身する相手の姿を克明に思い描く必要がありますし、異性に変身するだけだとどんな容姿になるかは『神のみぞ知る』です。」

T「かなり危険度が高いということですね。」

寺「そうです。憑依の場合は失敗したら憑依した相手から抜け出ればいいのです。入替りの場合は相手がありますから慎重に選ぶ必要はありますが、失敗率は変身ほどではありません。」

T「なるほど。だから、憑依や入替りを実行する人が増えて成功例が集まり安くなるというわけですね。」

寺「そういうことです。」

T「ところで昔からある脳移植ですが、あれは第4のTSになりうるのでしょうか。」

寺「あれは、わたしが考えるところでは、憑依や入替りの一種です。」

T「それはどういうことです。」

寺「入替りや憑依は、魂というソフトの部分の交換で起ります。脳移植は、ハードの部分の交換という事です。」

T「つまり交換するものが違うだけで行為としては同じモノという事ですか。奥が深いですね。」

寺「ええ、研究すればするほど奥の深さに驚かされます。」

T「寺野教授にはまだまだお話をお伺いしたいのですが、ここでいったんコマーシャルです。」

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T「ところで、寺野先生。最近の皮ブームをどうお感じになります。」

寺「いいじゃないですか。新しい方法としてもっと浸透してもいいと思いますし、まだまだいろんなTSの方法が隠れていると思います。」

T「たとえばどんな。」

寺「すぐには思いつきませんが、たとえば対戦ゲームの勝敗で対戦相手のキャラクターと身体の一部を入れ替えられるとか。(あのときのチャットのメンバー。サンクスです。)憑依も一部だけ憑依するとかです。」

T「う〜ん。そうですね。」

寺「それにタイムトラベルの実用例として魂だけ過去や未来に行くというものもありますが、あれも、憑依の一つですね。」

T「過去に行って小野小町耶、クレオパトラ、楊貴妃に憑依するとかですか。」

寺「そうです。バーチャルは嫌いとおっしゃる方もいらっしゃいますが、バーチャルならどんな姿にでも変身可能です。体感できれば、実際と何ら変わらないでしょう。」

T「TSの未来はまだまだ未知なる方法があるということですね。」

寺「そうです。視野を広げれば、どんなものにも可能性があるという事です。」

T「ところで、話は戻りますが、皮のジャンルはなんでしょう。新しいジャンルでしょうか。」

寺「皮は複合ジャンルというべきかも知れません。」

T「複合ジャンル?」

寺「そうです。皮を着ると言う事は一種の変身ですね。でも、その皮が変身する相手の身体の一部から造られたとしたらこれは、相手の身体の乗っ取りになりますから憑依でしょう。」

T「つまりその皮の原料によってジャンルが異なるし、重なり合うという事ですか。」

寺「そうです。それに、お互いに姿を入れ替えれば・・・」

T「入替りになる。」

寺「そう言うことです。そして、これからは一つのジャンルではなくて色んなジャンルや方法が入り混じったTSが生まれていくだろうとわたしは考えています。」

T「複合ジャンルのTS。ますます目が離せなくなりますね。今日はどうもありがとうございました。」

寺「いいえ、こちらこそ、楽しい時間を過ごさせていただきました。」

T「話は尽きないのですが時間ですのでこの辺でお別れします。来週は、TS総合大學理事長の徳田則之進さんです。寺田教授。またお越しくださいますか。」

寺「TS子さんのお呼びとあらば、いつでも参りますよ。」

T「まあうれしい。ところで、教授はおひ・・・・」

 

 

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