TS子の部屋(てすこのへや)

提供・よしおか

TS子「TS子の部屋の時間でございます。みなさま、こんにちは猫柳TS子(ねこやなぎ てすこ)です。今日のお客さまは、世界初のTS専門大学のTS大学理事長、徳田則之進さんです。どうもこんにちは、はじめまして。あら、意外とお若いのね。」

徳田 「あ、どうも、徳田です。」

(ここから、TS子は‘T’、徳田は‘徳’と略させていただきます。)

T「まあ、かたくなって、そう硬くならなくてよろしいのよ。リラックスなさってください。」

徳「いえ、あこがれのTS子さんにお会いできて、緊張しまして(ハンカチを取り出して、額の汗を拭く)なにをお話したらいいのか。」

T「まあ、憧れだなんて、うれしいですわ。でも、ほんと、お若くていらっしゃるのね。私、もっと年配の方かと思ってましたのよ。」

徳「いや、恐縮です。」

T「まあ、本当に緊張なさって、コチコチでしょう。お若いのに、肩がこりますわよ。そんなにがちがちになってると。」

徳「は、はあ。」

T「ところで、徳田理事長が、TS大学をおつくりになったきっかけは、何ですの?」

徳「は、はあ、わが校の最初のキャンパスがあります尾道での『石段落下交身事件』。通称『転校生事件』がきっかけです。」

T「まあ、あの映画化されたTS事件。確か、日本で最初に公認されたTS事件ですわね。」

徳「ええ、あの人たちは、わたしの学校の先輩たちで、それで興味をおぼえまして、TSについて研究を始めたのです。」

T「へえ、そうなの。今、TS研究は盛んですものね。徳田さんが、大学を創設されたころは・・・」

徳「はい、研究をされている方は、かなり居られたのですが、専門にされる方が多くて、総合的なところといったら、YAESUライブラリーに、事例報告書が、保管されているぐらいでした。いろいろと研究されている方はありましたが・・・」

T「そこで、徳田さんが、総合研究機関として大学を作られたのね。」

徳「そういわれると、照れますが・・・」

T「まあ、謙遜されて、かわいいわ。でも大変でしたでしょ。」

徳「ええ、研究設備を整えるのには、いろんな方のご協力を頂きました。皆様には、本当に感謝しております。」

T「それで、あの立派な大学が出来たのね。」

徳「はいそうです。あ、そうだ、憧れのTS子さんにお会いできたので、あがってしまって、お土産をお渡しするのを忘れていました。つまらないものでしが、どうぞ。」

T「あら、なにかしら・・・まあ、これは、あの有名な「TS帽」ではなくて。まあまあ、よろしいの。こんな大事なものを・・・」

徳「ええ、この帽子は、TS大学卒業生に贈られるものですが、TS子さんには、特別に進呈します。」

T「まあ、うれしい。それではちょっと・・・あら、忘れてたわ。ここで、コマーシャル。かぶってみてもよろしいかしら。」

 

CM

 あなたは、もう入学されましたか?日本唯一のTS専門大学「TS大學」に・・・だが、その入学試験も、日本唯一の最難関。

でも、ご安心を、最高の教師陣が、あなたの入試をサポートします。さあ、あなたも明日から「TS大学生」。

TS大學入試は、「TS予備校」尾道校へ。ただいま、生徒募集中。

 

T「どう、にあう?」

徳「似合いますよ。玉ネギヘアーにぴったりです。」

T「まあ、ありがとう。お世辞もお上手でいらっしゃる。」

徳「いえ、お世辞だなんて、本当ですよ。それとTS子さんにだけお教えするのですが、この帽子には、ある秘密がありまして・・・」

T「まあ、どんな?」

徳「これは、ある呪文を唱えると、この帽子をかぶっている人と入れ替わることが出来るのです。」

T「まあ、すごい。ほんと?やってみたいわ。」  

徳「でも、誰に入れ替わるかはわかりませんよ。ランダムですから。」

T「そうなの。それはちょっと困るわね。ところで、大学のほうですが・・・いかが?」

徳「はい、今はちょっと、他の仕事が忙しいので、休講状態です。今の仕事が片付けば、また、開講したいのですが・・・」

T「じゃあ、今は閉校されてますの。.」

徳「いえ、大学の施設は使えるようにはなっておりますので、どうぞ、語気軽にご使用ください。ただ、講義は、休講ですが・・・」

T「お忙しいのね。お体には気をつけてね。あの大学は、あなたじゃないと運営できないんですから。」

徳「そんなことは・・・」

T「あら、そうよ。あの教授陣は、あなたの人柄に集まったのですもの。ぜひ、復活なさってね。そうなったら、わたくし、50の手習いで、受験しますわ。」

徳「50ですか。(笑)はい、そのときは、ぜひ受験してください。手加減はいたしませんが、お待ちしております。」

T「今世紀中にお願いしますよ。いくらわたしでも、来世紀まではちょっと無理ですから。」

徳「いえ、TS子さんなら、大丈夫ですよ。」

T「まあ、そうなったら、わたし、しわくちゃのおばあちゃんになってしまいますわ。」

徳「ははは・・・」

T「あら、何でお笑いになるの。」

徳「は、い、いえ。すみません。」

T「うふ、まじめな方ね。あら、もう時間が来てしまったみたい。大学が、再開校したら、また来ていただけるかしら。」

徳「はい、ぜひに。」

T「お待ちしてますわ。さて、次回のお客様ですが、TS漫画家としても有名な画(かく)さん、麻丹羽さんのおふたりです。ところで、この帽子ですけど、まだいただけます?」

徳「はあ、TS子さんがお望みならば・・・」

T「ありがとう。若い子たちにもあげようと思いまして。いかが、徳田さん。」

徳「則之進とおよびください。ぜひ、わたしも、お仲間に・・・」

T「もちろんよ。則之進さんのお好みは?」

徳「わたしですか。わたしは・・・・・・」

 

 

あとがき

久しぶりのTS子さんの登場です。徳則さん。いかがですか?