TS子の部屋(てすこのへや)

提供・よしおか

 

TS子「皆様、お久しぶりでございます。猫柳TS子でございます。TS子の部屋。再開第一回目のお客様は、新型のスキンスーツを発明されたスキンLさんでいらっしゃいます。どうも初めまして。あら、あなた可愛いらしくていらっしゃるのね」

スキンL「あ、はい、はじめまして・・・猫柳TS子さんにお会いできるとお伺いして目一杯おしゃれしてきました」

TS子「あら、こんなに可愛いお嬢さんなのに、声は男の方みたいなのね」

スキンL「す、すみません。このスキンは、声までは変えられないんです。(消え入りそうな声で)す、すみません・・・」

TS子「あらそうなの。でも、どう見てもかわいいお嬢さんよ。声は違うけど・・・」

スキンL「そうなんです。どうしてもこれだけは克服できなくて・・・諸先輩のスキンスーツのようには出来ないんです」

TS子「あらそうなの。でも、声を変える時にはどうなさるの?」

スキンL「それは体液を特殊な薬に入れて声帯を変えるしか・・・」

TS子「体液て?」

スキンL「精液や愛液です

TS子「なに?」

スキンL「精液や愛液です

TS子「聞こえないわよ。なんて仰ったの」

スキンL「(今にも泣きそうな声で)精液や愛液です

TS子「あらそうなの。大変ね」

スキンL「す、すみません、すみません。わたしみたいな未熟者が・・・すみません(泣き出してしまう)」

TS子「あらあらあら、泣き出しちゃって・・ちょっとここでCMです。泣かなくてもいいのよ。泣かなくても・・・」

CM

 どんな声も自由自在。あなたの声を女性アイドルの声に変えてしまいます。あなたも、アイドルになって見ませんか?

 “ボイス・ジャック2007”これを使えば、あなたも声だけは可愛いアイドル歌手。どうぞ、お気軽にお電話ください!

TS子「もう泣かないでね。でも、結構リアルなのね。今までの方のスキンスーツは、ご都合主義的なところがあったけど、こういうのも、わた 

しは好きよ」

スキンL「あ、ありがとうございます」

TS子「TS好きの方の中には、声萌えとか仰って、女の人の声で、男言葉をしゃべるのが言いと仰る方もいらっしゃるけど、わたしは、あな

たみたいに姿と声にギャップがあるのが好きなの。綺麗な女性が男の声でしゃべるなんて、倒錯的でゾクゾクしませんこと?」

スキンL「ボクの場合は、先輩たちのように声を変える方法が思いつかなかったんです。スキンスーツを着ただけで、声を変えるのはむずか  

しいですし・・・それに、ボイスチェンジャーを組み込むにしても、設備が大きくなってしまいますし・・・」

TS子「そうね。迷探偵ドイルでしたかしら?蝶ネクタイの大きさで、あれだけ声が変えられるはずもないですものね。それに、いくらマイクを  

通しているとしても、元の声が漏れてしまうはずですものね」

ディレクター(小さな声で)「て、TS子さん、そこまで言っては、苦情の電話が・・・」

TS子「あら、本当のことじゃないの。ねぇ、スキンLさん」

スキンL「(力なく)あははは・・・^^;」

TS子「ちょっと気になることがあるんだけど、いいかしら?」

スキンL「は、はいなんでしょう」

TS子「そんなに緊張しなくてもよろしくてよ。いくらTS界の妖怪といわれているわたくしでも、いきなり頭から齧ったりしませんから」

スキンL「そ、そんなことないです。TS子さんは・・」

TS子「いいわよ。それよりもいいのかしら?こんな事をお聞きしても」

スキンL「はい、なんでしょう」

TS子「実はね、気になっていたんですけど・・・下はどうなってるの?」

スキンL「は?」

TS子「だから、あそこはどうなっているのかと思うのよ」

スキンL[え?(頬を赤く染めて)あの〜その〜]

TS子「うんうん。で、どうなの?」

スキンL「モデルの人そっくりに・・・そのぉ〜〜」

TS子「モデルの人?」

スキンL「は、はい。なりたい人の、髪の毛でもいいですから、それを特殊な液に溶かしてこのスキンスーツを作るんです」

TS子「あら?声を変えるのに髪の毛ではダメなの?」

スキンL「ええ、いろいろとありまして・・・」

TS子「そうなの。ふ〜ん、不便なのね。で、感じるの?」

スキンL「は、はい。ちゃんと神経は繋がっていますので感じます。でも男と女性では、その・・・・ちょっと問題がありまして」

TS子「え?感じるの。すごいじゃないの。・・・えっ?問題。何が」

スキンL「はい、あの〜男と女の人の生理的な違いなのか。男がこの女性スーツを着ているとあの・・・できないんです」

TS子「ま、それじゃあ、おトイレとか大変ね。男の方と女性では違うでしょ。ところで男の方との愛撫が出来るの?」

スキンL「あ、は、はいそれはできます。あ、それと、あの〜できないのは、男の溜まったものを外に出せないんです。だから、溜まると苦しく  

て・・・でも、オシッコは普通に出来るのですが・・・それで、わたしはあそこに手を加えてアレを外に出して処理しています。ただ、 

その時周りの・・その〜女の人のあそこから引き出すので、その時、その〜男と女の人を感じてしまって・・・」

TS子「まぁ、オナニーで逝ってしまうってことなの。それも、男と女を両方とも?すごいわ。わたしも試してみたいわ」

スキンLは顔が真っ赤になって、顔を伏せてしまった。

TS子「簡単に作れて、そこまで異性になれるスーツって今までになかったんじゃないかしら?すごい発明ね。誰でもほしがるのじゃない」

スキンL「そうでしょうか。声を変えるのも大変だし、女の人になるのもちょっと大変だし、こんなスーツをほしがる人なんて・・・」

TS子「これだけ本当の異性の身体と同じになれるスーツは貴重品よ。変装を生業とするものにとってはね・・・」

TS子の声が男のような低い声に変わった。

スキンL「え?TS子さん、声が・・・」

TS子「誰のことかね。我輩は、猫柳TS子さんではないよ」

そう言うとTS子は、顎に手を掛けて、顔の皮をめくりだした。

ベリベリベリ・・・

その下から現れたのは、見目麗しい美女。だが、声は男の声のままだった。

美女「我輩の名は・・・それはまた今度にするとしよう。このすばらしいフェイクスキンを発明した後輩に、ご挨拶をしておきたくてな。それで

我輩もおしゃれしてきたが、いかがかな?(そう言ってその美女はターンして見せた)さて、また近いうちに、そのスキンをいただきに  

参上する。自己紹介はその時に・・・それでは、それまで、さらばだ!」

そう言うと、TS子になりすましていた美女は、手に持っていた煙幕を床に叩き付けて、立ち上る煙とパニックの間に姿を消した。

いつの間に現れたのか唖然とするスキンLのそばにTS子が立っていた。

TS子「あらあらあら、大変な再開第一回目になったわね。あの方は・・・彼(?)かしら。ところで、スキンLさん。わたくしにもそのスキンスー 

ツ頂けないかしら?」

スキンL「え?」

TS子「わたしもそれを着てみたくなったの。だって、謎の怪人がほしがるほどのものよ。興味あるじゃないの。それに、そういうのが好きなお

友達がたくさんいるから、自慢してやろうと思って」

スキンL「は、はぁ」

TS子「最初は誰に見せようかしら?やっぱりあの・・・」

ディレクター(声)「TS子さん、エンディングです」

TS子「それに、あの人・・・え?もうおしまい?じゃあ、スキンLさん、あとでゆっくりとお話をしましょう。それでは、皆様、さようなら・・・        

このスキンスーツをもっとお知りになりたい方は、ホームページ:【皮えるの皮モノTS】に貴重な研究記録がありますので、そちら

をご覧ください。ところで、スキンLさん。この番組のスタッフって、男ばかりでしょ?華がなくて。そこで、その可愛いスキンスーツを

スタッフ全員の分頂けないかしら?みんなに着せて・・・」