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九杯目注文!


日に日に寒さが厳しくなる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は少々趣向を変えて、アウトドアーレジャーについて語っていこうかと思います。


これからの寒い時期、一日中屋外で過ごすアウトドアーは大変厳しいものです。そんな時に強い味方となるのが温かい飲み物や食べ物です。
コンビニや自販機で温かい物を購入するのも結構ですがせっかくのアウトドアー、是非試したいのがストーブ(コンロ)を使っての煮焚きです。

アウトドアギアメーカー各社から発売されているソロクッカーとコンパクトストーブをバイクに積んで、目的地も決めずにブラブラ。喉が渇けばコーヒーを淹れ、お腹がすいたらカップ麺を作る。何にも制約されない自由な時間を楽しむ。

活字にすると何とも優雅ですが、実行する際には幾つか問題があったりします。
そこで技術系人間の魂が爆発!「カイゼン」に取り組む事にしました。

車、バイク、徒歩、いずれの場合でも荷物はコンパクトしたいもの。とするなら、ストーブの種類はアルコールかガスタイプを選ぶのがベター(ガソリンや灯油はでかくて重い)、しかも折りたたみ式の物とするのが正解です。
で、私の場合はガスタイプをチョイスした訳ですが、ここで問題が。それはガスタイプのコンロは、燃料であるガスの入手が困難で高額となる時がある、低温時に安定しない、風に弱いである。それ以外では非常に使い良いのですが、この三点がどうにも気に入らないのです。
そこでまずはガス式のストーブの特性を研究して、自分の必要とする性能を得る近道を探ります。

ガス式の利点は何より扱いが簡単な事、ボンベをコンロに取り付けてバルブを開き点火ボタンを押すだけだ。火力調整も簡単で正確、ゆえに超とろ火での調理も難なくこなす。後かたずけも簡単スピーディーだ。
更にコンロ自体を分解収納できるので非常にコンパクト。(しかしやり過ぎは駄目で、小型化を追求するあまり火口を小さくしてしまった物は使いにくい。鍋底の一点に火が集中するので全体に熱が伝わりにくく、強火で焦げやすい。)
逆に難点となるのがガス特有の気化熱による温度低下でガスの出が悪くなるのと、ガス自体の入手が難しい事である。分解収納できる物だとこれに風に非常に弱いがプラスされる。
以上の事から理想のコンロは、火口の大きな分解収納できる風に強い物で、何処にでも売っているガスが使えて温度変化に強い物となる。う〜ん市販品には無いねー。
幾つかの条件をクリアする物として、P社のオーリック小型ガスコンロを購入ししました。これを基に改良をしていく事にしましょう。

まずは最大の問題、「温度変化」をやっつけます。
これは皆さん悩みの種らしく既に各種対策がされております。まずガス自体が寒冷地タイプ(プロパン入り)と呼ばれる物が準備されてますし、パワーインクリーザーなるブースターのオプションで購入できます。さらには社外の腹巻(ネオプレーン製の保温ベルト)とカイロの合わせ技でほぼ完璧!

次なる壁は『風』です。
まーこれは暴風版の付いたモデルを買えば済むのだが、そうすると本体が大きくなって本末転倒になってしまうからアイディアで勝負です。
風で火が消えてしまうのは、火口の火力の問題では無く、ガスの通り道に開いている穴に(ガスと空気の混合をしている)風が吹き込み燃調が狂うのが原因です。ですからこの穴に直接風が当らない様にしてやれば、「ボンッ」と火が消える事は無くなります。早速やってみましょう!

準備する物。ドリル、缶ジュースの蓋(広口ネジ式)

左の写真中央が問題の穴です。
これを隠す為にジュースのキャップを右の写真の様に穴あけ加工します。

加工したキャップをコンロ組み立て時に写真の様に挟み込みます。
材料の入手が簡単なうえ、シールも効くし現場で加工する事も出来ます。


さあ最後にガスの問題です。
カセットコンロのガスと違い、キャンプ用ガスはコンビニや町の商店では殆ど売られていません。更には各メーカーの「純正ガスを使用してください」の表示のおかげで、入手の難しさは増すばかり。
毎回新品のボンベを持っていく訳にもいかず、かといって使いっぱでは途中でガス欠になるかもしれません。
そこで皆が考えるのが、「カセットガス流用」です。これには二つのアプローチがあり、第一にボンベ自体をカセットガスに置き換える方法。実際にカセットガスアダプターなるものが売られております。しかしこれを採用する位なら、最初から他のデメリットに目をつむり、カセットガス仕様のコンロ(I社が有名)を使えば済む事です。でもそれじゃーガマンできないのです!!
そこで第二案。「キャンピングガスのボンベにカセットガスの中身を充填する」を試してみます。
非合法ではありますが、「つめかえ君」なる商品が3000円程で販売されていますので、それを購入するのが簡単です。しかしここまで読んでいる人はそんなこたぁー望んでいません。解ってます!
で、やってみました、そこら辺にあった物で。

準備する物。ゴムパッキン、コンロ部品、トーチ部品

左と右の口金の違うボンベを連結する事が出来れば、圧力の高い方から低い方にガスが移動するはずです。

左がキャンプ用コンロのバルブ部分。
右がカセットガス仕様のハンドトーチの火口を外した状態のバルブ部分。
ボンベにバルブを取り付けて、ドーナツ状のパッキン(写真ではОリングを使用)を挟んで重ねます。
上から押し付けながらバルブを開くと...
おー、入ってますよ!

これなら使った後のボンベがいつでも満タンに出来ます!
ハンドトーチを持っている方でしたら、パッキン一枚準備すれば即OKで経済的ですねー。この調子で100%プロパンのボンベでも作ってみようかな。
トーチのバルブを持って出れば、出先での充填も出来ますね。パッキンは恐らく紙でもいけると思うし。

以上、問題解決に向けてチャレンジしてみました。
正月休みにテントと寝袋と『カイゼン』品を持ってアウトドアーに出かけましょう!!(改造やガス充填は危険を伴いますので実践にあたっては自己で責任を持てる範囲にして下さい。当方は何があっても知りません。)