WAX原型彫刻 |
WAXブロックに大まかなスカルのデッサンをします。 どうせ彫刻途中で消えていってしまう線なので、ホント大雑把にです。 ちなみにぶらびはWAXに書く線はMONO BALLというペンを使って引きます。 ペンは色々ためしましたが、このMONO BALLが一番でした、.....って言うか他のペンはまったく使い物になりませんでした。 ミリペンもハイブリットもすぐにWAXで目詰まりしてしまって書けなくなってしまいます。 マッキーでもいいのですが、いかんせん、マッキーは細かい線は苦手です。 WAXに線を描くならMONO BALLです、おすすめ! ※私はTOMBOの中の人ではないですよ、念の為。 |
これがMONO BALLです。 つまるところトンボ社製のボールペンですな、昔はよく見かけたのですが、最近あまり見なくなりました。 文具屋のおばちゃんに訊いたら、まだ製造はしているとのこと。 |
ここから(2工程目にして)普通のかたには参考にならない方法になります。 通常の立体彫刻は3面〜6面にデッサンを書き、それを元に面取りをしていき、大体のディテールに向かって全体を削っていきます。 が!ぶらびはまず(と言うかいきなりと言うか)目と鼻の穴を彫ります。 中学生の時に観たH.Rギーガーのプロモビデオ(?)にギーガーが真っ白なキャンパスに、下書き無しでいきなりハンドピースで絵を描き始めるシーンを 見てドギモを抜かれたもんですが、それに順ずる無茶具合です、 が!彫るんですとりあえず目と鼻の穴を。 だって落ち着くんだもの、 目と鼻があるとさ。 |
彫刻には主にこんな彫刻刀を使います。 A:ワックススパチュラ、WAX用の彫刻刀です。 aが細かい所を削る用、bが細かい所を掘る用です。 aとb合わせて1本の彫刻刀です、両端刃。 B:石膏スパチュラ、石膏用の彫刻刀です。 もちろんWAXを削るのに使っているのですが、 刃が固めでWAX用より使い勝手がいいような気がします。 aが大雑把に削る用、bが大雑把に掘る用です。 うちの彫刻刀キャプテン的なアレです。 aとb合わせて1本の彫刻刀です、両端刃。 C:自作スパチュラ、自作です。鋼線を叩いて 平たくして、先を削って尖らせ、レジンで柄を作った物です。 線を引いたり、より細かな彫刻用です。 5年位使ってます、うちの彫刻刀エース的なアレです。 D:デザインナイフです、ふつーの文具店に売ってるアレです。 大雑把にカットしたり、先端で細かな彫刻を施したりします。 E:彫刻刀ではないですが、フデです。 WAXカスを払うのに使います。 毛が硬いヤツなのでがんばってゴシゴシすれば、 ちょっとしたヤスリ効果も期待できなくもありません。 ほぼこの5種類しか使いません。 道具が良ければいい作品が作れるってわけでも無さそうなので、色々試すより今有る道具に慣れるほうが大切な気がします、最初はね。 |
目の穴を基準に頭の面取りをして丸みをつけます。 この辺から中盤にかけて大切になってくるキーワードがあります。 それは「イメージ力」です。 完成したスカルのディテールのイメージ? 否! 自分が、かっちょいいスカルを完成させている勇士をイメージする力!です。 写真を見てどうですか?かっこいいスカルが想像できますか?できないですよね(できない事はしない主義です)。 かろうじて、丘からヌッと現れた溶けかけの巨神兵に見えなくもないですが、スカルではないです。 ここで心が折れそうになるわけですよ 「あれ?俺スカル作れてる?」って、 「俺、できる子?」って。 そこで大切になってくるのが 「自分できる子」 のイメージ力です。 「ここで投げちゃいけないよ、俺にかかればこっからすげーかっちょいいスカルにできるぜ。」 という根拠の無い自分イメージ力が大切になってくるわけです。 これ、大マジですから奥さん。 |
浅くなった目と鼻の穴を彫りなおします。 ちなみにこの時聴いていたCDは、SKID ROWのファーストアルバムです、ボンジョビプロデュースのアレです、リッキーワズァヤンボーィ!です。 |
頬骨と上顎骨付近を大まかに削りだします。 鼻骨と前歯が低めだったので、WAXを足し盛りしました。 ここまでくればスカルに見えなくもありません。 まったく関係ありませんが、この時自宅で飼育しているミナミヌマエビの卵が孵っているのに気付きました。 生命の誕生、感動です。 やふぅーーっ!! |
頬骨弓を彫ります。 スカル後頭部にWAXが足りて無かったので、ブロックWAXを接合しました。 ちなみにぶらびはスカルは横顔が命だと思っています、横顔は正面以上に気を使って彫ります。 横顔がしっかり彫れると不思議と正面も整ってきます。 |
後頭部に丸みをつけます。 ここまでくれば、スカルにしか見えないと言ってもいいんじゃ ないかなぁ.........ダメ? |
ここで彫刻前半終了です、後半は細部の彫刻編になります。 |