インペリアル
和平か?敵対か? 実はひそかに買収狙い・・・
1. ゲームセットアップ
 /join コマンドでゲームに参加することができます。 2-6人のプレイヤーが揃ったところで、 /start コマンドを入力するとゲームが始まります。 ゲームツールを使用すれば、ボタンクリックでコマンド入力と同様のことが行えます。
[オプション]
コマンド 意味 推奨度
profistart 初期債券ドラフト

画面説明 → 「3.コンポーネント」へ
ゲームの進行の説明 → 「5.プレイ」へ
2. ゲーム概観(目的)
 プレイヤーは国際的な投資家として列強国に投資します。
 プレイヤーは各国の債券を購入します。保有している債券は、配当という形でプレイヤーに還元されます。ただし、その国の財源が欠乏しているときは正規の配当がもらえないかもしれません。国の財源は、税収とプレイヤーの投資で賄われます。税収は、国内の設備と支配下においている周辺国の数に応じて増加します。(ただし、保有している軍隊のコスト分減じます)

 それぞれの国で最も多くの投資をしているプレイヤーは、その国の行動をコントロールします。軍備増強や他の国への進行を取り仕切ります。
 ゲーム終了時、それぞれのプレイヤーが保有している債券評価と現金を加えたものを比較し、一番高いプレイヤーの勝ちとなります。
 債券評価は、ゲーム中に繁栄した国のものほど高くなります。最終的には衰退していても、途中の繁栄の度合いが大きければ評価は高くなります。
3. ゲームコンポーネント(カード構成/画面)
a. 画面


1.マップ
 各国の部隊のコマが行き交う場です。このゲームに登場する次の列強6カ国が色分けされています。
 ・オーストリア・ハンガリー(黄色)  ・イタリア()  ・フランス()  ・英国()  ・ドイツ()  ・ロシア(
 この6カ国が投資の対象になります。無色の周辺国を覇権を争う場となります。部隊を送り込んだ列強国の影響下に入ります。
 海上も影響力を争う場です。
  ただし、中央のスイス(白) は、中立国でどの国の部隊も入ることが出来ません。

2.ゲームダイヤル
列強国の行動内容を決めます。ダイヤルは8つマスからなり、次の内容で構成されます。
・Fabrik(独) / Factory(英) :工場建設(
・Produktion(独) / Production(英) :部隊生産( 2ヶ所あり
・Manover(独) / Manoeuvre(英) :部隊移動( 2ヶ所あり
・Investor(独・英) :配当 / 投資(水色
・Import(独・英) :部隊輸入(茶色
・Steuer(独) / Taxation(英) :税収(オレンジ
 各国は、自分の国のコマを時計回りに1〜6マスの範囲で次の移動先を選択して、次の行動をします。このとき、4マス以上動かすには国庫からの出費が必要となります。
 通常は、そのマスに止まったときにのみその効果が発生しますが、配当/投資(Steuer(独) / Taxation(英))のマスだけは、通過するだけでも何らかのアクションが発生します。
 それぞれの行動を選んだときの詳細な効果は「5.プレイ」の項参照。
3.列強国情報
 各国の情報が画面右側に表示されています。表示されている順がそのまま各国の行動順になります。この順番はこのゲームとして固定で、毎ゲーム必ずオーストリア・ハンガリーから行動を起こします。
 各国の情報で示されている内容は以下の通りです。
a.国旗
b.この国をコントロールするプレイヤー名(=この国の債券最大保有者)
 この国の行動の順番になった時は >>プレイヤー名<< という表示になります。
c.コントロールプレイヤーのこの国の債券保有状況
d.現在の課税チャート上の位置
 課税チャート上にあるこの国のコマの位置を表します。税収の行動を行ったときに、そのときの収入状況に応じて、課税チャート上のコマの位置が移動します。
e.手持ちの課税マーカー数
 各国、10個の課税マーカーが用意されています。周辺国もしくは海域を支配下に治めたとき、このマーカーをマップ上に置きます。手持ちの課税マーカーが減っているということは、その分だけ支配下に置いている周辺国が多いということになります。課税マーカーには数に限りがありますので、その数よりも多くの支配下周辺国をもつことはできません。
f.手持ちの部隊ゴマ
 基本的には、各国 8個の艦隊コマと8個の陸軍コマが用意されています。例外として、英国は10個の艦隊コマと6つの陸軍コマを持ち、オーストリア・ハンガリーは6個の艦隊コマと10個の陸軍コマを持ちます。
 手持ちの艦隊/陸軍コマが減っているということはその分だけ部隊がマップ上に展開していることになります。手持ちの艦隊/陸軍コマがない状態では、それ以上の部隊の生産は行えません。
g.国庫準備金
 その国の手持ちの現金です。

 列強国情報をクリックするとその国の債券保有状況のウィンドウが表示されます。このウィンドウからは、プレイヤーの手持ち現金を無償で国庫に寄付することができます。 *:このウィンドウは「b.債券」の項参照。

4.プレイヤー情報
 プレイヤーの各国への投資額の一覧が表示されています。
 現在、行動すべきプレイヤーには名前の前に’*’がつきます。

 自分の分のみ、プレイヤーの手持ち現金が表示されています。
 現在の債券購入権利者は赤色でプレイヤー名が表示されます。

 このウィンドウにマウスカーソルをあわせると、各プレイヤーの配当額の一覧に情報が変化します。
 このウィンドウは、クリックするごとに表示位置がマップの右下と左下で切り替わります。マップの左下にはアフリカ大陸の3つの周辺国があるので、ここに部隊を展開するときはこのウインドウを右下にした方が操作しやすいでしょう。
5.列強国得点チャート
 
 各国の得点状況をあらわします。各国の行動で税収を選択したとき、そのときの収入価格(軍隊コストを減額する前)に応じて、得点が入ります。税収のたびに得点を累積していきます。一度獲得した得点は減ることはありません。
 いずれかの国の得点が25点になった瞬間、直ちにゲームが終了します。

 得点のマスは上側の表示のように ”Kredit x 0〜5”の6つのパートに分けられています。これは、ゲーム終了時、債券の評価の倍率を示します。各国の債券は購入価格に応じて1〜8の番号がついており、これが基本となる債券の評価値になります。これに、その国の得点に応じた倍率を掛け合わせます。倍率は、
 0〜4: x0、 5〜9: x1、 10〜14: x2、 15〜19: x3、 20〜24: x4、 25:x5
 となります。25点に達した国の債券は5倍の評価となりますが、5点に達してない国の債券は倍率0でただの紙くずとなります。

6.マップ表示サイズ
 +で全画面表示、−で拡大表示となります。拡大表示のときは、右ボタンドラグで移動します。ベルリン、ポーランドのような細かなところへ展開するときや、ゲームダイヤルで大部分が隠れてしまっている英国のダブリンに展開するときは拡大表示のほうが操作しやすいでしょう。

7.行動ガイダンス
 現在、行うべき行動を図解で表示します。この図の例は、ゲームダイヤル上のコマの移動を促しています。
 部隊移動 / 部隊生産 / 工場建設の中止 / 部隊輸入 など、行動の確定(終了)のためボタンがこのガイダンス内に存在することもあります。
b.債券
 債券は各国共通で1〜8の券があります。番号に応じて、購入価格とその債券を所有していることで発生する配当金の額が定まっています。
購入価格 配当額 配当率 購入価格 配当額 配当率
2,000,000 1,000,000 50% 12,000,000 5,000,000 42%
4,000,000 2,000,000 50% 16,000,000 6,000,000 38%
6,000,000 3,000,000 50% 20,000,000 7,000,000 35%
9,000,000 4,000,000 44% 25,000,000 8,000,000 32%
 債券の効果は、ゲームダイアルの配当/投資のマスに止まったときにその国の債券の保有者は配当を得ることです。そして、より重要なのは、その国の債券の購入額の一番多いプレイヤーがその国の行動をコントロールできることです。

 列強国情報の枠をクリックすると、債券の保有状況を示すウィンドウが表示されます。
 既に購入済みの債券は、ウィンドウ内の右下側に寄せられその債券の所有プレイヤー名が上側に表示されています。
 上側にプレイヤー名のない債権は、まだ購入可能な状態です。

 ウィンドウ内上側の国旗をクリックすることで、その国の債券状況の表示に切り替えることが出来ます。

 このウィンドウでは、国庫に対して無償の寄付を行うことが出来ます。単位は1,000,000です。▲/▼で額を上下させ、Spenben(独)/donate(英)ボタンで寄付を実施します。
 ※ この行為は、どうしてもゲームダイアルのコマを進めたい、軍隊を輸入したい、工場を建てたいという事情がない限り、実施する意味はないでしょう。

scblissen(独)/close(英)ボタンでこのウィンドを閉じます。
4. セットアップ
 ゲーム開始時、各国の工場2つが所定の位置にあらかじめ建設されます。

 各プレイヤーには債券の初期配布が行われます。配布のされかたはゲームに参加するプレイヤーの数によって異なります。
4〜6人ゲーム
 6つの国の債券3をシャッフルして、各プレイヤーに1枚ずつ配布します。続けて、各国の債券2をシャッフルし同様に各プレイヤーに1枚ずつ配ります。プレイヤーの手元に配布された債券の購入価格分、該当する国の国庫に現金が入ります。
 4,5人ゲームのときは、1枚も債券がプレイヤーに行き渡らなかった国が存在することがあります。この場合は、資本金0でコントロールするプレイヤーがいない状態でスタートします。最初に、その国の債券の購入者が現れたところから行動を開始することになります。

3人ゲーム
プレイヤー1: オーストリア・ハンガリーの3、英国の3、ドイツの2、ロシアの2 の債券を持ちオーストリア・ハンガリー、英国をコントロール
プレイヤー2: イタリアの2、3、ドイツの3、英国の2 の債券を持ちイタリア、ドイツをコントロール
プレイヤー3: フランスの2、3、ロシアの3、オーストリア・ハンガリーの2 の債券を持ちフランス、ロシアをコントロール
以上の状態でゲームを開始します。
2人ゲーム
プレイヤー1: オーストリア・ハンガリーの2、3、ドイツの2、3、フランスの3、イタリアの2 の債券を持ちオーストリア・ハンガリー、ドイツ、フランスをコントロール
プレイヤー2: 英国の2、3、ロシアの2、3、イタリアの3、フランスの2 の債券を持ちイタリア、英国、ロシアをコントロール
以上の状態でゲームを開始します。

最初の債券購入権利者:
 オーストリア・ハンガリーをコントロールするプレイヤーの次のプレイヤーが、最初の債券購入権利者となります。もし、オーストリア・ハンガリーをコントロールするプレイヤーがいないときは、イタリアをコントロールするプレイヤーの次のプレイヤーが、最初の債券購入権利者となります。
5. プレイ
 列強国情報の配置で、上の国(オーストリア・ハンガリー)から順番に行動を行います。

 順番となった国の行動は、次の流れになります。
 ・ゲームダイヤル上の自国のコマを移動し次の行動を選択
 ・選択した行動の実施
 行動の順番になった国にもっとも多くの金額を投資しているプレイヤーが以上の行動を自らの思うように行います。

ゲームダイヤル上のコマ移動:
 ゲームダイヤル上にあるコマを時計まわりに1〜6マス移動させて次の行動を選択します。最低でも1マスは移動しなければならず、その場に留まることはできません。
 また、1〜3マスは無料で移動できますが、4マス以上の移動を行うときは、1マスにつき現金2,000,000を国庫から支払います。6マス移動するには、6,000,000の支払いが発生します。


 ゲームの開始直後は全てのコマが中央に置かれており、最初のマスの位置は無料で自由に選択することができます。
選択行動の実施:
 ゲームダイヤル上で、新たに止まったマスの行動を実施します。
 それぞれのマスの行動内容を以下に列記します。

工場建設
 工場を一つ建設します。建設できる場所は、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
 ・自国の領土内の工場建設可能地域で、まだ工場が建ってない地域
 ・敵対行動をしている他国の軍隊(部隊移動:の項参照)がいない地域
 工場は
 ・艦隊を製造する 造船所
 ・陸軍を製造する 軍備工場
 の2種類があります。どちらの工場が建つかは、建設を行う区域によって一意に決まります。区域名に茶色ののマークがついている地域は軍備工場のみ建設可能で、水色ののマークがついている地域は造船所のみ建設可能です。
 どちらの工場の建設でも、建設費として5,000,000の費用が必要で国庫から銀行に支払われます。
 工場建設を選んだときは、マップ上の建設可能な地域にグレーの工場が表示されますので、建設したい場所をクリックで選択します。

 もし、この行動を選択してみたものの、工場の建設を行わない(行えない)ときは、行動ガイダンスの赤いXマークをクリックします。 ※:これは明らかに無駄なことですので、建設可能かどうか確認のうえ選択しましょう。
部隊生産
 建設済みの工場で、艦隊 / 陸軍を生産します。1回の生産で製造できる部隊数は、各工場で1ユニットです。
 ただし、敵対行動をしている他国の軍隊がいる地域の工場は稼動できず生産は行われません。
 部隊生産に対してはコストはかかりません。無料で部隊の補充を行えます。
 部隊生産を選んだときは、生産可能な工場に緑のマークが付きます。このマークの工場は生産を行いことを意味します。生産を行わない(行えない)工場はマークをクリックしてXマークに切り替えます。(再度クリックするとマークに切り替わります) 全ての工場で生産する/しないの設定が終わったら、行動ガイダンスの緑の矢印ボタンをクリックします。

 新たに生産された部隊は、陸軍ならば生産された工場のある地域に配置されます。艦隊ならば、工場のある地域の港に配置されます。
 港に配置されている艦隊は、まだ、公海上に出ていません。港のある陸地域を防御している状態です。(造船直後で港にいる状態が、唯一、艦隊が陸地を防御できるケースです)
 港に停泊中の艦隊が移動するときは、必ず港を含む海域に移動することになります。

部隊輸入:
 1回の部隊輸入の行動で、艦隊 / 陸軍あわせて3ユニットまで購入することが出来ます。購入価格は、艦隊 / 陸軍のいずれも1ユニットにつき1,000,000で購入した数に応じて国庫から銀行に支払われます。
 輸入部隊は陸軍ならば自国内の全ての地域に、艦隊ならば自国内の全ての港にの配置が可能です。ただし、敵対行動をしている他国の軍隊のいる地域およびその地域に含まれる港には配置できません。
 部隊輸入を選んだときは、全ての輸入部隊の配置可能地域にグレーの部隊のマークが表示されます。
 輸入後に配置する部隊の位置をこのグレーのマークをクリックして定めることで、購入する部隊の種類と数を示します。
 輸入に関しては、同じ地域に同じ種類の部隊を複数配置するように購入しても構いません。
 輸入部隊の配置の設定が終わったら、行動ガイダンスの緑の矢印ボタンをクリックします。

※ 輸入部隊の配置の設定において、1つ目の部隊であれば多少クリックの位置がずれても容認してくれますが、同じ地域に同じ種類の部隊を複数配置したいときは、正確にグレーのマークをクリックしなければなりません。多少でもずれた位置をクリックすると、それは1つの配置のキャンセルとして扱われてしまいます。

部隊移動:
 部隊移動は
 ・艦隊移動
 ・陸軍移動
 の2段階に分かれます。艦隊移動が終わらないうちは陸軍の移動は行えません。陸軍の移動に移ったら艦隊の移動はもう行えません。
 移動の操作は、部隊ゴマのドラグ&ドロップで行います。
 1つの地域 / 海域に滞在できる部隊のユニット数に制限はありません。
  陸軍 / 艦隊のいずれの場合でも、移動により同一の地域 / 海域で国籍の異なる2つの部隊が存在することが発生します。このときの処置については、陸軍移動の説明のあとで記述します。

 艦隊移動:
 1回の艦隊移動の行動内で、全ての艦隊が隣接する海域へ移動できます。また、(新造船として)港に停泊中の艦隊はその港を含む公海の海域に出航できます。ただし、一度公海に出航した艦隊は港に戻ることは出来ません。
 移動は必ずしも行う必要はありません。同じ海域 / 港に留まることも可能です。
 移動済みのユニットの数は ()内で表示されます。左図の例では、この海域に2ユニットの艦隊が存在し、そのうちの1ユニットは移動済みであることを表します。
 艦隊の移動を終えるときは、行動ガイダンスの緑の矢印ボタンをクリックします。この操作は、艦隊が1ユニットも存在してないときでも必要となります。

 陸軍移動:
 1回の陸軍移動の行動内で、全ての陸軍が移動を行うことが出来ます。陸軍の移動では、(スイス国内を除き)隣接する地域 / 周辺国へ移動できます。加えて、陸軍移動では鉄道移動を組み合わせることができます。
 また、陸軍移動では艦隊輸送で海域を越えた移動を行うことができます。
 艦隊移動同様、陸軍移動でも移動済みのユニット数は ()内で表示されます。
  艦隊輸送:
 陸軍のいる地域に隣接する海域に自国の艦隊がいる時、その艦隊に乗り込むことで陸軍も海域を越えることができます。
 艦隊輸送では、陸軍をドラグ&ドロップで艦隊に移動し、続けて、その艦隊のいる海域に隣接する地域 / 周辺国にドラグ&ドロップで移動します。2回(以上)ドラグ&ドロップの操作をすることになります。
 (次回の移動で艦隊と一緒に移動することを期待して)陸軍が艦隊上に留まったままの状態で今回の移動を終えることはできません。必ず、陸地にいる状態で移動を終えなければなりません。
 艦隊からさらに別の隣接する海域にいる自国の艦隊に乗り移ることは可能です。
 艦隊→艦隊→陸地と渡り歩いてかなり遠方の土地まで陸軍を送ることもできます。
 1つの艦隊は、一回の移動行動内で1ユニットの陸軍しか輸送できません。輸送に使用した艦隊のユニット数は ()内でくくられた中の2つめの数字で表現されます。
  鉄道移動:
 自分の国内の地域の移動は鉄道移動となり、移動力を消費せずに地域を移ることができます。ただし、敵対行動をしている他国の軍隊がいる地域は、自分の国内でも鉄道移動とはならずその地域に入った時点で移動力を消費しその場に止まることになります。
 国外から国内へ移動してきたときはその時点で移動力を消費してますが、鉄道移動可能な国内の地域ならば、続けての移動が可能です。
 鉄道移動→艦隊輸送、あるいは艦隊輸送→鉄道移動を組み合わせて行うことも可能です。

 鉄道移動が可能なのは、あくまでも、自国内の領土だけです。たとえ支配下 / 統制下の状態でも、周辺国や他国では鉄道移動の効果は得られません。

 他国ユニットが存在する 地域/海域 に移動したときの処理: 友好か?共存か?戦闘か?
 艦隊の移動にしても陸軍の移動にしても、他国のユニットがいる地域/海域に移動したときはどう対応するか決めなければなりません。

  進入側意思表示:
 まずは、進入した側に左図のようなウィンドウが出ます。円周の右寄りに3つアイコンがありますので、この中からこちらの意思表示を行います。上から順に 友好 / 共存 / 戦闘を意味します。
友好:
 これは、陸軍が他の列強国の地域に侵入したときの選択肢です。その地域には侵入しますが、敵意を全く示さないことをあらわします。この場合、その地域にある工場の生産活動、および、その地域の鉄道輸送を全く阻害しません。この意思を示した陸軍は、マップ上で白旗を伴った表示となります。この意思は次の移動で翻すことができます。
共存:
 戦闘を回避し両者がその場に留まること提案します。ただし、その場が他列強国の地域ならば、敵対行動は企図します。その地域内の工場の稼動は停止させ、その地域での鉄道輸送を阻害します。
戦闘:
 相手部隊との戦闘を開始します。このとき、相手となる部隊の種類が複数ある(部隊のタイプが違う、国籍が違う)ならば、円内に全て表示されていますので、戦闘相手をクリックで選択してから戦闘のアイコンをクリックします。
 戦闘を選んだときは、相手の意思がどうであれ戦闘開始です。両方のユニットがボード上から取り除かれそれぞれの国の手持ちコマに戻されます。
  被進入側意思表示:
 進入側が戦闘を選ばなかったときは、次にはじめからその地域/海域にいた側の意思表示の番になります。

 受け側が選べるアイコンは右寄りの3つのアイコンのうちの下の2つで、共存 / 戦闘のどちらかになります。意味は、進入側の記述での説明に準じます。
 たとえ、友好の意思表示を示した部隊に対して戦闘を仕掛けても、結果は同様に相打ちです。

 円周の左上側に、受け側のユニットが表示されています。もし、その地域に複数の種類の部隊が滞在していて最初の部隊が戦闘を選ばなかったときは、次の部隊の意思表示の番になります。

 (部隊が存在してない)他列強国地域への侵入:友好か?敵対か?
 他部隊のいない他列強国に侵入したときにも意思表示を行う必要があります。左図のようなウィンドウが出ます。円周の右寄りに3つアイコンがあり、この中の上2つが選択可能です。上から順に 友好 / 敵対を意味します。
友好:
 上記の「他国ユニットが存在する 地域/海域 に移動したときの処理:進入側意思表示:」の友好の説明に準じます。
敵対:
 敵対行動は企図します。その地域内の工場の稼動は停止させ、その地域での鉄道輸送を阻害します。
 敵対行動はその地域を制圧下においてその国の利益を阻害しますが、自国には利益をもたらしません。その地域から税収が入ることもありませんし、その地域に工場があっても、自分の国の部隊を製造することありません。

 敵制圧下におかれた地域は、その地域から他国の部隊が移動するにしても、戦闘で相打ちにするにしても、とにかく他国の部隊を排除すれば、もとの国の利益活動を再開します。(あらたに部隊を送り込んで奪還しなおすという行動は必要としません)

  工場破壊:
 他国の工場のある地域に3ユニットの陸軍を送り込み、かつ、その地域に他の国の軍隊が存在しないときは、その工場を破壊することが出来ます。工場に爆弾のアイコンが表示されますので、破壊をするときはこのアイコンをクリックします。 引き換えに工場の破壊に関わった陸軍3ユニットも同時に破壊されます。破壊された工場および陸軍コマは、それぞれその国の手持ちのコマに戻ります。
 なお、その工場がその国の残っている唯一の工場であるならば、この工場の破壊はできません。

 移動の終了と課税マーカーの配置:
 陸軍の移動を終えるときは、行動ガイダンスの緑の矢印ボタンをクリックします。この操作は、陸軍が1ユニットも存在してないときでも必要となります。
 移動の結果を振り返ってみて、自分の部隊のみが存在している 周辺国/海域 は自国の支配下となり、課税マーカーを置きます。(もし、その位置に他の国の課税マーカーがあったときのは、その国の手持ちに戻りします)
 配置されている課税マーカーは、税収時の収入時の増加となります。

 次以降の行動で、課税マーカーをある地域から 移動や戦闘で自分の部隊がいなくなっても課税マーカーはそのまま残ります。他の国の支配下となったときにはじめて、自国の課税マーカーが取り除かれます。

 以上で、部隊移動の行動の全てが終了となります。

配当 / 投資:
 配当 / 投資では、
・配当
・債券購入
の2段階の行動があります。
 なお、ゲームダイアル上のこのマスに限り、国のコマが通過しても効果が発生します。コマが通過したときは「配当」は発生しませんが、「債券購入」は通常通り行われます。

 配当:
 配当/投資のマスに止まった国の債券を持っているプレイヤーには、配当として債権に書かれている配当額の現金が その国の国庫から支払われます。もし、国庫に配当を支払うのに十分な現金がないときは、この国をコントロールしている(=一番多くの投資をしている)プレイヤーが補填しなければなりません。コントロールしているプレイヤーの配当金を0にし、なおかつ、そのプレイヤーの手持ち現金でも他のプレイヤーへの配当金を補填できないときは、この行動を選ぶこと自体が出来ません。

 債券購入:
 債券の購入権利をもつプレイヤー(=プレイヤー情報で、名前が赤文字で表示されているプレイヤー)は、銀行より2,000,000を受け取ります。
 次に、左図のウィンドウが現れますので、任意の債券を1枚追加購入もしくはより高額の債券への交換を行うことが出来ます。

 債券を購入したい国を切り替えたいときは、上段の国旗をクリックします。
 ウィンドウ内に表示されているのは、購入可能な債券です。右下の少し離れているのは、自分が既に保有している債券です。

 購入は、購入したい債券をクリックしてからkaufen(独)/buy(英)クリックします。
 既に保有している債券をより高額への債券に交換するときは、右下の保有している債券から元となる債券をクリックし、ほしい債券をクリックしてからaufstocken(独)/raise(英)をクリックします。
 債券の購入代金(交換のときは2枚の債券の差額の代金)がプレイヤーの手持ち現金から、国庫に支払われます。
 債券を購入しないときはabbrechen(独)/pass(英)をクリックします。
 債券の購入(交換)をした/しないにかかわらず、債券の購入権利は次のプレイヤーに移動します。

 債券の購入権利を持ってないプレイヤーでも、現在コントロールする国を持っていないプレイヤーは、同様に債券の購入/交換を行うことができます。ただし、銀行からの2,000,000の提供はありません。

 債券の購入権利を持つプレイヤーで、なおかつ、現在コントロールする国を持っていないプレイヤーでも、購入(交換)できる債権は1枚のみです。

 債券の購入(交換)後は、あらためて、その国をコントロールするプレイヤーが誰なのかをチェックします。もし、今回の購入(交換)によってその国への投資額が単独で一番多くなっていたときは、そのプレイヤーが新たにコントロールするプレイヤーとなります。(同額では、コントロールするプレイヤーは元のまま変更されません)
 もし、国をコントロールするプレイヤーが変わったことにより、元のプレイヤーがコントロールする国がなくなり、なおかつ、今コントロールするプレイヤーが変わった国の得点が0点だったときは、新たにコントロールを引き継いだプレイヤーが元のプレイヤーに1,000,000を支払います。(ただし、新たにコントロールするプレイヤーに手持ち現金がないときは、この支払いは行われません)

税収:
税収では、次の3つの処理をします。
・課税チャート上のコマ移動
・収益計算、国庫入金
・列強国得点チャートのコマ移動
 課税チャート上のコマ移動:
 今回の税収において、まずは収入額を計算します。収入額は
 ・敵対行動をしている他国の軍隊がいない地域の工場1つにつき :2,000,000
 ・マップ上に置かれている、自国の課税マーカー1つにつ      :1,000,000
 で計算されます。この計算で得られた収入額をもとに、課税チャート上のコマを移動します。

 課税チャートはBSWのゲーム画面では全体図が用意されていませんが、以下のようなチャートがあります。
 このチャート上で、それぞれの国のコマが置かれているものと考えてください。
 (※ 列強国情報の国旗の下側に書かれている数字は、このチャート上における現在のコマの位置です)

収入(百万) 2-5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15+
得点 0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +10

 今回の収入額のところにコマを移動します。
 コマが右方向に移動したときは、1マスにつき1,000,000が銀行から、この国をコントロールするプレイヤーに支払われます。
 コマが左方向に移動しても、この国をコントロールするプレイヤーから銀行に現金が支払われることはありません。

 収益計算、国庫入金:
 収入に対して、軍事費という支出が発生します。艦隊/陸軍 1ユニットにつき1,000,000のコストがかかります。
 収入から支出を引いた額が銀行から国庫に支払われます。ただし、支出が収入を上回っても、国庫から銀行への支払いは発生しません。

 列強国得点チャートのコマ移動:
 ここではじめて列強国の得点が動きます。
 課税チャートに置かれいる自国のコマの位置の得点分だけ得点を加算します。列強国得点チャート上で自分のコマを得点分だけ右に移動します。ただし、25点を超えるときは25点のマスに置きます。
6. ゲーム終了
 いずれかの国の得点が25点に達したら直ちにゲーム終了となり、各プレイヤーの得点計算になります。

 プレイヤーの得点は、保有する債券の評価の合計に手持ち現金の点数を加えたものです。
 債券の評価は、(債券の番号) x (その国の得点に応じた倍率)で計算されます。
 倍率は、
 0〜4点: x0、 5〜9点: x1、 10〜14点: x2、 15〜19点: x3、 20〜24点: x4、 25点:x5
 となります。
 手持ち現金は 1,000,000につき1点として計算します。

 以上の計算でもっとも得点の高かったプレイヤーの勝ちとなります。同点の場合は、より高い点数の国のより高額の債券を持っているプレイヤーの勝ちとなります。
7. オプション
初期債券ドラフト設定: 書式 /option profistart
 このオプションでは債券の初期配布を行いません。
 そのかわり、プレイヤーはゲームに参加する人数に応じた額の現金が配布され、その後、列強国情報の上の国から順番に債券のドラフトを行っていきます。
 プレイヤーに配られる現金は、
 ・2人ゲーム : 40,000,000
 ・3人ゲーム : 28,000,000
 ・4人ゲーム : 22,000,000
 ・5人ゲーム : 18,000,000
 ・6人ゲーム : 15,000,000
 です。
 オーストリア・ハンガリーから順に債券のドラフトを行います。
 現在、購入を行えるプレイヤーはプレイヤー情報のところで、名前の前に’*’印が付きます。

 欲しい債権をクリックしてkaufen(独)/buy(英)をクリックするか、購入せずにabbrechen(独)/pass(英)をクリックするかを選びます。購入した場合は、その債券の代金が、プレイヤーからその国の国庫に支払われます。
 続けて、次のプレイヤーの選択の番になります。

 全プレイヤーが選択したら、次の国の債券のドラフトになります。(ドラフトの段階では一人で同一国の債券を2枚購入することは出来ません)

 最初に選択するプレイヤーが1人ずれてから、前の国と同様にドラフトを実施します。
 6カ国の債券のドラフトが終わったらプレイ開始です。
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