ノートルダム
街は清潔に
1. ゲームセットアップ
 /join コマンドでゲームに参加することができます。 2-5人のプレイヤーが揃ったところで、 /start コマンドを入力するとゲームが始まります。 ゲームツールを使用すれば、ボタンクリックでコマンド入力と同様のことが行えます。

画面説明 → 「3.コンポーネント b.画面」へ
アクションカード説明 → 「ノートルダム カードリスト」のページへ
人物カード説明 → 「ノートルダム カードリスト」のページへ
ゲームの進行の説明 → 「5.プレイ」へ
2. ゲーム概観(目的)
 プレイヤーは14世紀後期のパリの有力者となります。
 各プレイヤーは大聖堂ノートルダムに隣接する位置に、自分が管理統括する街区を持っています。街区には、銀行、学校、病院、公園などの施設があります。これらの施設に影響マーカーを送り込むことで、現金収入、名声の獲得、街区の衛生管理といった施設特有の効果を発動します。衛生管理を怠ると街区に疫病が起こり甚大な被害を受けるでしょう。
 街区以外に、大聖堂ノートルダムに影響マーカーを送り寄付をすることで名声を獲得します。
 各ラウンドの終了時には、さまざまな人物に賄賂を贈って便宜を図ってもらう必要もあるでしょう。

 ゲームは3ステージ×3ラウンドの計9ラウンドを行い、最も名声ポイントを獲得したプレイヤーの勝ちとなります。
3. ゲームコンポーネント
a. コマ
影響マーカー:
 プレイヤーごとに色分けされたコマです。
 アクションカード(後述)を使ってこのコマを施設に配置し、さまざまな効果を獲得していくことがこのゲームのメインの行動です。影響マーカーは、各色14個ずつあります。
 影響マーカーはその在処として、全体ストック、個人ストック(以下、単に「ストック」とも表記)、施設に分けられます。影響マーカーを施設に送り込むためには、ストックにそのコマがなければなりません。ストックに影響マーカーを確保するには、全体ストックから獲得しなければなりません。 全体ストック→ストック→施設の流れが途切れないようにコントロールしましょう。

友人コマ:
 各プレイヤーは、1個ずつ友人コマを持っています。このコマは、アクションカードの中にある「友人カード」で、自分の街区内の任意の施設に移動します。友人コマは、影響マーカー1個分と同等の効果を及ぼします。


馬車:
 街区の道路を通って広場から広場へ移動します。大使館タイル(後述)のある広場で止まると、そのタイルを取り 名声、現金、影響マーカーの獲得などの恩恵を受けます。

b. 画面

1:プレイヤー情報
2:アクションカード
3:ゲームボード全景
4:ノートルダム大聖堂
5:人物カード
6:個人保有資産
7:プレイヤー街区

1:プレイヤー情報
 ゲームに参加している各プレイヤー名が表示されます。このラウンドのスタートプレイヤーは黄色の文字で表記されます。手番プレイヤーに名前の左に”>”がつきます。
 名前の右側の数字は左から順に 現金/影響マーカーのストック/ネズミマーカー をあらわします。
 
  マウスカーソルをゲームボード全景に合わせたときは、プレイヤー情報が左図のように変わります。
 名前の右側の8角形は、獲得した大使館タイルの色を表します。その右側は、そのプレイヤーが自分の街区の施設に配置している影響マーカーの数(友人コマを含む)で、左から順に
 修道院学校 / 公園 / ゲストハウス / 病院 / 公邸 / 馬車小屋 / 銀行
での数を表します。

2:アクションカード
 このラウンドで使用するアクションです。1ラウンドでは3枚のアクションカードを持ち、そのうちの2枚を使用します。
 アクションカードは施設に影響マーカーを配置するためのカードで、配置可能な施設に対応するカードがあります。このカードを使用することでその施設に影響マーカーを配置します。(「友人カード」だけは施設を固定せず、友人コマを任意の自分の街区に移動します)

3:ゲームボード全景
 プレイヤー同士の街区はそれぞれ隣接するように位置しています。この図で、街の全図を見ることができます。各プレイヤーの影響マーカーの数(友人コマを含む)が表示されています。
 また、各プレイヤーの馬車と大使館タイルの所在が確認できます。
 馬車の移動 および 大使館タイルの獲得ではこのマップを使用します。

4:ノートルダム大聖堂
 全プレイヤー共通の施設です。ここに配置した影響マーカーの数に応じて名声ポイントを分配します。ここはプレイヤーが管理統括する街区の外なので、「友人コマ」をここに配置することはできません。
a:ラウンド表示
 現在のラウンドを表示します。ゲームはゲーム開始からA,B,C の3つステージに分かれ、それぞれのステージで3ラウンド行います。 左図の例では「B3」なので都合6ラウンド目となります。
b:影響マーカー
 全プレイヤーが配置した影響マーカー
c:名声ポイント
 分配する名声ポイントの値を表します。この数字はプレイヤー数によって異なり、
 2人:6点、3人:8点、4人:10点、5人:12点
となります。
 名声ポイントはステージの終了時に分配されます。影響マーカー1個あたりの配分は、名声ポイント÷影響マーカー(端数切捨て) となり、影響マーカーの数に応じて所有者に名声ポイントが入ります。

5:人物カード
 人物カードは現金を送ることでさまざまは効果をもたらします。各ラウンドで3枚の人物カードが登場します。
 下側の図柄は、その人物の効果をあらわしています。
 ゲームに登場する全ての人物カードとその効果は、こちらを参照→
 人物カードにはもうひとつ重要な情報があります。それぞれの人物カードには0〜3匹のネズミを引き連れてきます。効果の図柄の上に描かれているのが、その人物カードがつれてくるネズミの数です。ラウンドの最後に、このラウンドに登場した3枚の人物カードのネズミの合計だけ、各プレイヤーのネズミマーカーが増えます。

6:個人保有資産
 各プレイヤーの保有状況です。左から順に 影響マーカー / 現金 / 名声ポイント の数をあらわします。
影響マーカーは前面にかかれているのが(個人)ストックにある数で、上面にかかれているのが全体ストックに残っている数です。
 少々見にくいですが、下段の8角形は獲得した大使館タイルの色をあらわします。

 この情報は自分の分しか見ることはできません。影響マーカー / 現金はプレイヤー情報で全プレイヤーの分を確認できますが、名声ポイントは他のプレイヤーの状況を知ることはできません。

7:プレイヤー街区
 a:港
  0〜9のマスはネズミマーカーです。0からスタートして、ラウンドの終了時、人物カードについてきたネズミの数だけ増えていきます。
  9を超えると疫病が発生し大きな被害を受けます。
 b:銀行
 c:馬車小屋
 d:公邸
 e:病院
 f:ゲストハウス
 g:公園
 h:修道院学校
 これらの施設に影響マーカーを配置することで、さまざまな効果を得ます。
 各施設の効果は→こちらを参照
c. カード/タイル
アクションカード:
 影響マーカー、友人コマを施設に配置するためのカードです。影響マーカーの配置は自由な場所に行えるわけではなく、このカードの指示に従います。
 アクションカードは全部で9種あり、各プレイヤーが1セットずつ持ちます。

 アクションカード一覧は、→こちらを参照

人物カード:
 「b.画面 5:人物カード」参照。
人物カードは全15枚あります。全ての人物カードとその効果は、→こちらを参照

大使館タイル:
 自分の街区周辺の4つの広場には大使館タイルが置かれます。馬車がこのタイルのある広場に移動すると獲得することができます。
 大使館タイルは次の4種類があります。
タイル
効果 名声ポイント1点獲得
現金1金
名声ポイント1点獲得
影響マーカー1つを全体ストックから
個人ストックへ移動
名声ポイント3点獲得
ネズミマーカーを1つ減らす
名声ポイント4点獲得
大使館タイル獲得におけるルール:
 大使館タイルは各プレイヤーごとに色分けされボードに点在してますが、通常、同じ色のタイルを重複して取ることはできません。全プレイヤーのタイルを1つずつ獲得したときにはじめて、同色の2つ目を取ることが可能になります。
 上記の色のルールに則っていれば他の制約はありません。同じ種類のタイルを重複して取ることは問題なく可能です。

4. セットアップ
人物カードを種類別(茶色の人物カードと、ステージごとに3つ分けたグレーの人物カード)に分け、シャッフルして山札にします。

各プレイヤーは以下の状態からスタートします。
・現金3金を受け取ります。
・(個人)ストックとして影響マーカー4つを保有します。(残りの10個は全体ストックとなります)
・友人コマは、手元にある状態(ボード上のどこにも置かれていない状態)からスタートします。
・ネズミマーカーは「0」の位置に置かれます。
・大使館タイル4つは、自分の街区周辺の広場にランダムに配置されます。
・馬車は自分の街区中心の広場に置きます。
・アクションカード1セット(9枚)をシャッフルして山札としておきます。
5. プレイ
 ゲームはA,B,Cの3つのステージに分かれており、各ステージでは3ラウンド行います。
 1ラウンドは5つのフェイズに分かれ、次の順でプレイしていきます。

 フェイズ1:人物カードの配置
 フェイズ2:アクションカードの選択
 フェイズ3:アクションカードのプレイ
 フェイズ4:人物カードの買収
 フェイズ5:疫病ポイントの計算


 3ラウンド終了するごとにステージ終了となり、ステージ終了の精算があります。
フェイズ1:人物カードの配置
 茶色の人物カードの山札から2枚と、該当するステージの人物カード1枚をオープンします。
 この3枚がこのラウンドで使用できる人物カードです。

 登場した人物、および、ネズミの数をこのラウンドの行動の参考としてください。
フェイズ2:アクションカードの選択
 アクションカードの山札から3枚をめくります。ただし、この3枚を全て自分が使うわけではありません。このうちの2枚は他のプレイヤーが使います。
 このラウンド自分が使用する1枚を決め、自分では使用しないカードをクリックで選択します。選択したカードは暗色となります。再度クリックすれば選択解除になります。自分で使用したい1枚を除き、他の全てを選択しなければなりません。
 この選択でよければ左図のボタンをクリックします。選択したカード(自分では使用しないカード)は次のプレイヤーに渡されます。

(このフェイズ、カード選択を終えていないプレイヤーには、フィレーや情報の名前の前に”>”が表示されています)
 続いて、前のプレイヤーが選ばなかったアクションカード2枚が流れていきます。
 前と同様、自分が使用する1枚を決め、自分では使用しないカードをクリックで選択します。選択したカードは暗色となります。
 この選択でよければ左図のボタンをクリックします。選択したカード(自分では使用しないカード)は次のプレイヤーに渡されます。

 最後に前の前のプレイヤー、および、前のプレイヤーが選ばなかったアクションカードが1枚流れてきます。
 この(色の異なる)3枚がこのラウンドで使用できるアクションカードとなります。
フェイズ3:アクションカードのプレイ
 スタートプレイヤーから順にアクションカードをプレイします。これを2巡行います。このラウンド、使用可能なアクションカードとして3枚が与えられていますが1枚は使用されずに捨て札となります。
 使用するカードをクリックで選択します。

 (友人カードを除き)プレイしたアクションカードの施設には必ず影響マーカーを配置しなければなりません。個人ストックに影響マーカーがあるときは個人ストックから配置しますが、もし、個人ストックに影響マーカーが無いときは他の施設にある影響マーカーを移動してこなければなりません

 アクションカードのプレイをしたくないときは、カード上にある X印 をクリックします。
 アクションカードをプレイしたときの効果は、→こちらを参照
フェイズ4:人物カードの買収
 スタートプレイヤーから順に、このラウンドに登場している人物カードに現金1金を贈り、その人物の持つ能力の恩恵を受けます。
 買収する人物をクリックで選択します。
 人物カードの能力は→こちらを参照

 人物カードの買収は他のプレイヤーと重複したものでもかまいません。先に選択したプレイヤーと同様に恩恵を受けます。
 買収を行わない場合は、このアイコンをクリックします。

(なお、手持ち現金が無いときは、自動的に手番が抜かされます)
フェイズ5:疫病ポイントの計算
 各ラウンドの最後のフェイズとして、各プレイヤーの街区での衛生管理を判定します。
 その後、このラウンドに登場した人物カードについてきたネズミの数だけネズミマーカーを増加させます。買収した人物がどれかは関係ありません。このラウンドに登場した人物カード3枚のネズミの合計数だけ増加させなければなりません。このとき、各プレイヤーの病院に配置されている影響マーカー(友人コマを含む)の数だけ、増加量が減らされます。
 このラウンドに登場した人物カード3枚のネズミの合計数よりも病院に配置されている影響マーカーの方が多ければネズミマーカーを下げることになります。 ただし、ネズミマーカーは「0」よりも下にはなりません。

 ※ このラウンド医師を買収したプレイヤーは、このラウンドに登場した人物カード3枚のネズミの合計数が「0」として処理します。

 もし、ネズミマーカーが9を超えたら疫病が発生し、以下の処置をします。
 ・名声ポイント2点没収
 ・影響マーカーが一番多く置かれている施設から、影響マーカーを1つ外し全体ストックに戻します
 影響マーカーの一番多い施設が複数あるときは、どの施設の影響マーカーを外すかをプレイヤーがクリックで選択します。
 以上の処理を終えたら、ネズミマーカーを「9」のところに戻します。
ステージの終了:
 3ラウンドを終えるとステージの終了となります。
 ステージの終了のタイミングで、ノートルダム大聖堂の名声ポイントを分配します。
 影響マーカー1個あたりの配点を、名声ポイント÷影響マーカー(端数切捨て) で計算し、影響マーカーの配置したプレイヤーに名声ポイントが入ります。
 その後、ノートルダム大聖堂に残っている影響マーカーは全体ストックに戻されます。

 使い切ったカードをリセットします。
 アクションカードは全て元の持ち主に戻します。再びシャッフルして山札とします。
 茶色の人物カードを、再びシャッフルして山札とします。
6. ゲーム終了
 全3ステージ(9ラウンド)を終えるとゲーム終了となります。

 もっとも名声ポイントを多く獲得したプレイヤーの勝ちとなります。
 同点の場合は、手元に残っている現金と影響マーカーの合計の多いほうの勝ちとなります。
7. オプション
 ありません。
8. 2人プレイ特別ルール
 2人プレイのときも一般的には通常ルール通りですが、以下の点で特殊な扱いをします。
●街区の配列は4人プレイと同じもの使用します。
 2つの街区では、プレイヤーは存在しませんが、大使館タイルは4色分登場します。従って、4色全てを集めないと同色の2つ目を取ることはできません。
●アクションカードは通常ルールどおりに選択しますが、2人しか居ないため3枚目のアクションカードは、もともと自分が流したカードのうちの1枚が戻ってきます。
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