サンクトペテルスブルグ
貴族よ集まれ
1. ゲームセットアップ
 /join コマンドでゲームに参加することができます。 2-4人のプレイヤーが揃ったところで、 /start コマンドを入力するとゲームが始まります。 ゲームツールを使用すれば、ボタンクリックでコマンド入力と同様のことが行えます。
 1人の参加でゲームを開始することもできます。この場合は、スコアアタックのソロゲームとなります。→ここ
2. ゲーム概観(目的)
 1703年、ピョートル大帝は、後に「東のパリ」と呼ばれるサンクトペテルスブルグを造りました。街は多くの歴史的建造物が建ち並びます。ピョートル大帝はロシア全土を再編しました。そのため、新たな行政官、とりわけ義務を負った貴族を必要としました。また、手工業が栄えたくさんのものをもたらしました。このゲームではその一部を追体験します。(以上、ルールブックより)

 このゲームでは手持ちの資金を使って、カード購入していきます。獲得したカードは得点もしくは新たな現金収入を得ます。
 最終的にもっとも多くの得点を獲得することを目指します。

 ゲームは終了までにラウンドを繰り返し行います。ラウンドは4つのフェーズに分かれます。
・職人フェーズ
 カード売り場の空きに職人ガードが補充されます。フェーズ終了時、場に出している職人カードから現金/得点を得ます。
・建物フェーズ
 カード売り場の空きに建物ガードが補充されます。フェーズ終了時、場に出している建物カードから現金/得点を得ます。
・貴族フェーズ
 カード売り場の空きに貴族ガードが補充されます。フェーズ終了時、場に出している貴族カードから現金/得点を得ます。
・拡張フェーズ
 カード売り場の空きに拡張ガードが補充されます。このフェーズでは清算はなく現金/得点を得ることはありません。
 (拡張カードは種類により職人/建物/貴族のいずれかで、該当するフェーズの終了時に現金/得点を得ます)

 いずれかの種類のカードが残り0枚となったらそのラウンドの最後まで行ってゲーム終了となります。
 ゲーム終了時、手持ち現金、および獲得した貴族カードの種類に応じた点数が加算され、これが最終得点となります。
3. ゲームコンポーネント
a. 画面(全体)
@:カード売り場
 購入できるカードが並びます。フェーズの開始時に8枚になるようにフェーズに該当する種類のカードを補充します。
 ※ただし第1ラウンドの職人フェーズだけは例外で、参加プレイヤー数×2枚の職人カードがならびます。
A:カード残数
 上から順に、職人、建物、貴族、拡張カードの残り枚数が表示されます。いずれかが0になったらそのラウンドでゲーム終了です。
B:プレイインフォメーション
 上段に現在の手番プレイヤー名を表示します。
 背景色およびマークで現在のフェーズを案内します。
(グリーン)
職人フェーズ
(ブルー)
建物フェーズ
(オレンジ)
貴族フェーズ
(3色混合)
拡張フェーズ
C:プレイヤーフィールド
 各プレイヤーのプレイ状況を示す領域です。ご覧のとおり4人分に分けられています。
 プレイ順は赤矢印のとおりにまわります。
b. 画面(プレイヤーフィールド)
@:獲得カード状況
 獲得したカードでの現在の収益状況を示します。
 左から順番に
  職人カードの現金収入/獲得ポイント
  建物カードの現金収入/獲得ポイント
  貴族カードの現金収入/獲得ポイント
 を表します。
A:手札カード
 手元に保有しているカードの表示/消去を切り替えます。
 表示時はFが表示されます。
 他のプレイヤーの手持ちカードは見られません。枚数が表示されます。
B:プレイヤー名
C:手持ち現金/得点
 ただし、他のプレイヤーの手持ち現金は表示されません
D:フェーズスタートプレイヤーマーカー
 このプレイヤー開始プレイヤーとなるフェーズを示します。マークの形状の意味は、「a.画面(全体)Bプレイインフォメーション」に準じます。
E:獲得カードリスト
 収まりきらないときは右のスクロールバーで上下できます。
F:手持ちカード
 売り場に出ているカードは、無料で手元に持っておくことができます。
 ただし、保有できる数には制限があり、一旦手にもったカードは正規の価格で場に出さなければならず、ゲーム終了までに場に出さなかったときはペナルティがあります。
c. カード
 カードは、職人、建物、貴族、拡張カードの4種類に分かれます。
 職人、建物、貴族はそれぞれグリーン、ブルー、オレンジの背景色で色分けされています。
 拡張カードは、職人の拡張 / 建物の拡張 / 貴族の拡張 があり、それぞれ該当する背景色になります。

 カードは左上に購入コストが書かれています。
 下段には清算時の現金収入 または/かつ 獲得得点が書かれています。現金収入はコインの絵柄上の数値で、獲得得点は黄色い盾の絵柄上の数値であらわされています。
 カードリスト →末尾
職人カード:
 背景色がグリーンのカードです。職人フェーズ開始時に売り場に補充され、職人フェーズの清算時に現金収入をもたらすカードです(1枚につき一律3ルーブルの収入があります)。購入コストはカードによりますが左図の例では5ルーブルが必要です。

 職人カードは右上に職種をあらわすシンボルがついています。これは、拡張時に重要な意味を持ちます。
 (拡張カードで説明)
建物カード:
 背景色がブルーのカードです。建物フェーズ開始時に売り場に補充されます。
 一部の特殊カードがありますが(リスト参照)、一般的には建物フェーズの清算時に得点をもたらすカードです。

貴族カード:
 背景色がオレンジのカードです。貴族フェーズ開始時に売り場に補充されます。
 職人カードに比べれば収益率は落ちますが、清算時にはいくらかの現金収入をもたらします。また、左図のように一部のカードでは得点も併せてもたらすものがあります。

 貴族カードはゲーム終了時のボーナス得点があり、これも勝敗をわける重要な要素です。
拡張カード:
 購入コストが四角い枠で囲まれています。職人の拡張 / 建物の拡張 / 貴族の拡張 でそれぞれ該当する背景色となっています。
 拡張カードは既に獲得しているカードを置き換えるものです。置き換えられたカードは破棄されます。拡張を購入するには時は、該当する種類のカードを既に獲得していなければなりません。つまり、建物の拡張カードを買うならば建物カードを、貴族の拡張カードの拡張買うならば貴族カードを、既に獲得していなければなりません。
 また、拡張カードをさらなる拡張の元カードとすることはできません。
 購入コストは拡張カードの価格と置き換える元となるカードの価格の差分となります。左図の例では、拡張カードのコストが13ルーブルで元となるカードのコストが5ルーブルなので、8ルーブルを支払います。

 なお、元のカードのコストが拡張カードのコスト以上でも1ルーブルは支払わなければなりません。
 職人の拡張カードでは、元となるカードが職人カードというだけでなくさらなる適合性が必要となります。
 それぞれのカードの右上のシンボルが一致してないと拡張カードへの置き換えができません。
d. 特殊カード
 末尾のカードリストで説明します。 →ここ
4. セットアップ
 ゲーム開始時、各プレイヤーは現金25ルーブルを受け取ります。

5. プレイ
 フェーズの開始時にカード売り場に空きスペースがあるときは、カードを補充します。
 職人/建物/貴族/拡張フェーズでは職人/建物/貴族/拡張カードを補充します。
 ただし、第1ラウンドの職人フェーズでは参加プレイヤー数×2枚の職人カードのみ補充し、残りは空きスペースのままとします。
 また、ゲーム終盤で該当するカードが尽きた場合は、そのまま空きスペースとします。

 該当するフェーズの開始プレイヤーマーカーを持つプレイヤーから順番に手番をむかえます。

 手番プレイヤーは、1回の手番につき次の4つの中から1つを選択して行動します。
 ・購入:カード売り場から、カード一枚をコストを支払って購入し獲得カードとして自分の前に並べる
 ・手札に加える:カード売り場から、カード1枚を自分の手札に加える
 ・手札からプレイ:手札にあるカードを、コストを払い獲得カードとして自分の前に並べる
 ・パス:

 購入/手札に加える/手札からプレイ の対象となるカードは、現在のフェーズに関係なくどのカードでもかまいません。(例えば、建設フェーズに職人カードを購入してもよいです)

 最後のプレイヤーの手番が終わったら、また、フェーズ開始プレイヤーの手番になります。
 同一フェーズの2回目以降の手番では、前回の手番での行動に関係なく上記の4つの中から任意の行動を選択できます。すなわち、前の行動と違うものでも自由に行えます。これは前回パスを選んだ後でも同様です。手番さえ回ってくれば今度は購入等を行ってもよいです。
 ※ですので、パスしたあとでもう一回手番が回ってきて今度もパスしたい時は、再度、パスの意思を示さないといけません。

カードコストの減少:
 カード売り場、もしくは、手札からカードを自分の前に出すときにはコストが発生します。このコストがさまざまな効果で減少することがあります。
@同一カードの獲得による減額
 カードはまったく同じものが複数枚存在するものがあります。一人のプレイヤーが同じカードを複数枚獲得することも可能です。それだけでなく、既に獲得済みのカードと同じカードを自分の場に出すときは、獲得済みの同じカード1枚につき1ルーブルずつ安くなっていきます。
 例えば、コスト5の建物カードを既に2枚獲得しているプレイヤーが、さらに、コスト5の建物カードを買ったときには3ルーブルの支払いですみます。
A特殊カードによる減額
 拡張カードの中には、「建物カードのコストを1ルーブル安くする」カードと、「貴族カードのコストを1ルーブル安くする」カードがあります
B売れ残りによる減額
 前のラウンドから、カード売り場に残っているカードは1ルーブル安くなります。(後記の「ラウンドの終了」参照)

上記の@ABは累積して減額されます。ただし、場に出すためのコストが0以下になることはありません。カードの場に出すときはいかなるケースでも少なくとも1ルーブルは支払います
 拡張カードのコストが元のカードのコスト以下の時でも、このルールが当てはまり1ルーブル支払います。
・購入
 カード売り場にあるカードを購入するには、目的のカードを自分の獲得カードリストの領域にドラグ&ドロップします。
 支払いは自動的に処理されます。

(注) 拡張カードを購入するときは、置き換える元となるカードの上にドラグ&ドロップします。
・手札に加える
 カード売り場にあるカードを手札に加えるときは、目的のカードを自分のプレイヤーフィールド上段にあるバーにドラグ&ドロップします。
 手札に加える位置にカードをドラグしたときは、左図のようにカードが縮小表示になります。

 手札は3枚まで持つことができます。
 
手札からプレイ
 手札にあるカードを場に出すには、手持ちカードを表示状態にし目的のカードを自分の獲得カードリストの領域にドラグ&ドロップします。
 支払いは自動的に処理されます。

(注) 拡張カードをプレイするときは、置き換える元となるカードの上にドラグ&ドロップします。
パス
 パスするには画面に右上のプレイインフォメーションにある現在のフェーズを示すマークをクリックします。
 現在のフェーズのマークにマウスカーソルをあわせると、左図のように次のフェーズへの移行を示すマークが表れます。
フェーズの終了:
 一周りの手番で全プレイヤーが「パス」を宣言するとフェーズの終了となります。

※ここでいう「一周りの手番」とは、必ずしもフェーズの開始プレイヤーを起点とするものではありません。
 たとえば、4人ゲームでフェーズの3番目のプレイヤーが「パス」し、続けて、4番目、フェーズ開始プレイヤー、2番目のプレイヤーと「パス」した時、一周りの手番で全プレイヤーの「パス」が成立しフェーズの終了となります。

 職人フェーズの終了時は職人カード(職人の拡張カードを含む)から現金/得点を得ます。
 建物フェーズの終了時は建物カード(建物の拡張カードを含む)から現金/得点を得ます。
 貴族フェーズの終了時は貴族カード(貴族の拡張カードを含む)から現金/得点を得ます。
 拡張フェーズの終了時は現金/得点の獲得はありません。 
ラウンドの終了:
 拡張フェーズの終了でラウンドの終了となります。

 手持ちのフェーズ開始マークを次のプレイヤーに移動します。
 カード売り場に売れ残っているカードに −1のマークがつきます。次のラウンドでは、このカードの購入が1ルーブル安くなります。
 既に、−1のマークがついているカードは破棄され、空きスペースとなります。
6. ゲーム終了
 ラウンド終了時、職人/建物/貴族/拡張カードのいずれかの山札が残り枚数0枚になっていればゲームの終了となります。
 ゲーム終了時に、以下の得点の加点/減点があります。

・残り現金による加点
 終了時に手元に残っている現金10ルーブルにつき1点獲得します。
 この得点は、10ルーブルで1点を「買う」のではありません。もらえる点数です。残り現金が30の時は3点獲得しますが、残り現金は30のままとなります。(同点時の残り現金判定に影響します)
・手札の残カードによる減点
 手札に残ったままのカード1枚につき5点減点となります。
・獲得貴族カードによる加点
 獲得した貴族および貴族の拡張カードの種類に応じて以下の点数を獲得します。(「枚数」ではなく「種類」であることに注意)
種類 10以上
得点 1 3 6 10 15 21 28 36 45 55

 以上の加点/減点をした結果、もっとも多くの得点を獲得したプレイヤーの勝ちとなります。
 同点の場合は、残り現金の多いプレイヤーの勝ちとなります。
7. オプション
 ありません。
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カードリスト
職人カード  
x6 x6 x6 x6 x6 x1
建物カード
x5 x5 x3 x3 x2 x2 x1 x1 x2 x2
貴族カード  
x6 x5 x5 x4 x3 x2 x2
拡張
カード
職人  
x1 x1 x2 x3 x3
建物


各x1
貴族


各x1
特殊カード説明
 建物フェーズ終了時の清算で、手持ちの現金2ルーブルを1点にすることができます。
 ただし、1回の清算時は1枚につき10ルーブル→5点が上限です。
 このカードを獲得したときは、建物フェーズ終了時の清算に、カード残数のところが左図の操作盤にかわります。左右の矢印で、得点に変換する金額を設定して[OK]をクリックします。
(注:操作盤で変換量を設定しても、OKをクリックせず、フェーズマークをクリックしてしまうと、ポイントには変換せずに次のフェーズに行ってしまいます)
 建物フェーズの手番1回を使い、建物フェーズ終了時の清算で1点を放棄して、職人/建物/貴族/拡張カードの山札から1枚カードを引きます。
 このカード保有時は、建設フェーズ中、カード残数の表示が左図のように変化しますので、山札から一枚引きたいときは、該当する種類のカードをクリックします。(左上:職人、右上:建物、左下:貴族、右下:拡張)
 ただし、残り枚数が1枚のカードを引くことはできません。

 引いたカードは、左図のように表示されます。
 このカードを 購入する/手札に加える/捨てる のいずれかを直ちに決めなければなりません。
 
 破棄する場合は、カードの下の[ABLEGEN](DISCARD)をクリックします。
 このカードの購入コストは2ルーブルです。このカードを拡張するときは6ルーブルとして差額を計算します。(従って、4ルーブルの得になります)

 ※このカード自体は何も獲得しません。さっさと拡張してしまいましょう。

 左図の職人カードは全ての職種のシンボルを持ちます。従って、このカードだけは全て職人の拡張カードの元となることができます。
 建物カード および 建物の拡張カードの購入価格が1ルーブル安くなります。
 貴族カード および 貴族の拡張カードの購入価格が1ルーブル安くなります。

 手札を4枚まで持つことができます。
 通常の建物カードですので、このカードを拡張の元カードにして拡張することもできますが、手札を4枚持ったままの状態でこのカードを拡張して手放すようなことはできません。
建物フェーズ終了時の清算で、このカードは獲得済みの貴族カード(拡張を含む)1枚につき1ルーブルの収入を得ます。  貴族フェーズ終了時の清算で、このカードは獲得済みの職人カード(拡張を含む)1枚につき1ルーブルの収入を得ます。