郵便馬車
人の住まうところ、どこでも手紙を届けます
1. ゲームセットアップ
 /join コマンドでゲームに参加することができます。 2-4人のプレイヤーが揃ったところで、 /start コマンドを入力するとゲームが始まります。 ゲームツールを使用すれば、ボタンクリックでコマンド入力と同様のことが行えます。
[オプション]
コマンド 意味 推奨度
map マップ設定 -
horses horseルール使用 -
 ルール説明へ 
 ルール説明:得点タイルへ 
2. ゲーム概観(目的)
 16世紀の欧州において、郵便事業の発展に重要な役割を果たしたトゥルン・タクシス家をモチーフに、郵便サービスのネットワーク拡大を目指します。
 ネットワークの拡大の過程で、決められた条件を満たすと得点タイルを獲得することが出来ます。

 ゲーム終了時までに獲得した得点タイルを合計(から手元に残ったネットワークのマーカーの数を減点)した点数の高いプレイヤーの勝ちとなります。
3. ゲームコンポーネント(画面 / カード構成)
 ①:マップ。 マップ上には22の街があり8色のエリアに分けられています。街は街道で結ばれています。
 ②:街。 ネットワーク中継点です。ここに自分のマーカー(家)を置いていきます。
 ③:街道。 街と街を繋ぎます。この街道で繋がっている街のカードを出していきます。
 ④:得点タイル。 これらのタイルを取り合います。
 ⑤:手札。
 ⑥:ルート。 自分の手札から出したカードの列です。
 ⑦:プレイヤー情報。 書かれている情報の内容は後述参照。
 ⑧:場札。
 ⑨:山札。  手札の補充は⑧⑨のどちらかからカードを取ることで行います。
 ⑩:行動選択。 追加の行動/行動選択の場面では、ここからアイコンをクリックします。
 ⑪:現在の行動待ちの内容 および 手番プレイヤー名。
プレイヤー情報:
  • プレイヤー名 および そのプレイヤーのコマの色。(左図の例では緑)
  • 手札の枚数。
  • 手元に残っている家(ネットワークマーカー)の数。
  • 獲得済みの馬車カードの数字。
  • 獲得した得点タイルの枚数 / 得点の合計。(他のプレイヤーの情報では、獲得した得点タイルの枚数だけが見えています)
  • そのプレイヤーが出しているカード(ルート)。
  • スタートプレーヤーを示すマーカー。
プレイヤー情報:
 画面上方左寄りに現在求められている行動の内容と、プレイヤー名が表示されます。

 表示される内容(もとめられる行動)は以下のいずれかになります。 
Tauschen/Ziehen :場札6枚交換 もしくは カードを引く
Ziehen :カードを引く
Ziehen/Legen :カードを引く もしくは カードを出す
Legen :カードを出す
Weiter/Werten :ルートをそのまま残してターン終了 もしくは ルートを精算
Einsetzen :街にマーカーを置く
Karten abwerfen :カード破棄
カード構成:
  カードはマップ上にある街に対応しています。マップ上には22の街があり、それぞれの街で3枚ずつカードがあるため全部で66枚で構成されています。
4. プレイ
 各プレイヤーは、ゲーム開始時に家(ネットワークマーカー)20個を持ちます。開始時の手札はありません。

 手番になったプレイヤーは、以下の手順で行動します。
  フェーズ1:手札を1枚補充します。
  フェーズ2:手札から1枚プレイする(出す)。
  フェーズ3:プレイヤーが望むなら、自分が出しているルートを精算してネットワークマーカーを街に置きます。
         このとき、条件を満たすなら馬車カード/得点タイルを得ます。

 上記が基本処理となりますが、自分の手番中に一回だけ4人いるマイスターのうちの1人を呼び出すことで、基本よりも有利なことが行えます。
タイル 役職名 使用時 効果
郵政長官 フェーズ1 手札の補充を2回行う。
※手札が0枚の時は、必ずこの役職を呼び出さなければなりません。
知事 フェーズ1
(補充前)
6枚の場札をすべて流し、新たに山札から6枚を表にして
場札とする。
御者 フェーズ2
手札からのプレイを2回行う。
整備士 フェーズ3 馬車カードの獲得条件が2枚少なくてすみます。
 マイスターの呼び出しは、行動選択に現れるアイコンをクリックすることで行います。
 但し、郵政長官 / 御者については明示的にアイコンを選ばなくても、補充する操作 / 札を出す操作 を2回行うことで該当する役職が選ばれたことになります。

 (注:カード補充時にラグなどで反応が遅くなったときにクリックを繰り返してしまうと、その位置のカードを続けて選んだことになってしまいます。注意しましょう。)
フェーズ1:手札の補充
 場札の中から欲しいカード、もしくは山札をクリックします。
 場札から補充したときは、直ちに山札から1枚めくって場札を6枚にします。

 山札に書かれている数字は、山札の残りの枚数です。
 山札がなくなったときは、使用済みのカードをシャッフルして山札とします。
フェーズ2:手札のプレイ
 手札からカードを出し、カードを並べて自分のルートを作っていきます。
 *ルートはプレイヤーごとに個別に作ります。他プレイヤーのカードの並びに、自分の手札を付けるようなことはありません。
 1枚目のカードは、どこの街のカードを出しても構いません。既に自分や他のプレイヤーの家(マーカー)が建っているところでも良いです。また、自分の家(マーカー)があるところから、かけ離れた街でも良いです。

 既に1枚以上のカードを出しているときは、
  1) 追加でカードを出し、ルートを延ばす
  2) 既に出されているカードを全て破棄し、1枚目として出す
 のいずれかを行います。
 追加で出す(ルートを延ばす)カードは、次のルールに従っている必要があります。
  a) 並んでいるカードの左端 もしくは 右端 のカードの街から、街道で繋がった隣の街でカードあること
  b) 現在のルートに中に含まれていない街のカードであること
 追加のカードは、左端に繋がったカードなら列の左端に、右端に繋がったカードなら列の右端に置きます。左/右端のどちらにも置ける場合はプレイヤーの望む方に置きます。 一度、置いたカードは並び替えが出来ませんので、先を見越して並べてください。

 手札から出したい札を選択すると、バーの右にある既に出されているルートに追加できる位置に裏向きのカードが出ます(上図の例では、右端/左端のどちらにも追加できるので2つ出ています)。
 また、既に出されているルートの破棄し、選択したカードを新たな1枚目とする[Abriss]ボタンが表示されています。
 この中から、やりたい行動をクリックします。

 注:手札にルートを延ばせるカードが一枚もない場合は、既存のルートを破棄して1枚目として出すしかありません。
   ルートの精算はカードを出した後のフェーズでしか行えないので、ここで先に精算するのは不可です。
フェーズ3:ルートの精算
 ルートが3枚以上になっていたらルートを精算することが出来ます。精算せずに次のラウンドでさらにルートを延ばすことを目指してもかまいません。
 精算せずに自分の手番を終えるときは上側の[Weiter]をクリックします。
 ルートを精算するときは、下側の[Werten]をクリックします。
  (※:この2つ、とっても区別しづらいです。位置で覚えるしかないかも・・・)
 
 精算を行う場合は、以下の処理をします。
  ①馬車カードの獲得
  ②家(ネットワークマーカー)の配置
  ③得点タイルの獲得
  ④手札の枚数チェック → 手札破棄
①馬車カードの獲得
 このゲームでは3,4,5,6,7の馬車カードがあります。プレイヤーは最初の精算を行うと3の馬車カードを獲得します。2回目以降の精算で、獲得済みの馬車カードよりも長いルートで精算した時は次の馬車カードを獲得します。
 馬車カードの獲得する数字は1つずつ上がっていきます。
 3の馬車カードを獲得済みの時にルートの長さが5つで精算しても、獲得する馬車カードは4です。5ではありません。
 精算を行うときに通常の[Werten]ボタンではなく、整備士を呼び出す左図のボタンをクリックしたときは、次の馬車カードを獲得するためのルートの長さが2つ短くなます。
 既に4の馬車カードを獲得している状態で、長さ3のルートを精算したとします。このとき、通常であれば5の馬車カードは獲得できませんが、整備士を呼び出して精算したときは5の馬車カードの獲得となります。

 (注:整備士は馬車カードの獲得の判定のときのみ恩恵を受けることが出来ます。得点タイルの獲得条件に対しては影響を及ぼしません)

 BSWでは、自動的に判定して獲得します。
 獲得した馬車カードに応じて、ゲーム終了時に得点が入ります。 

②家(ネットワーク)の配置
 精算したルート上に、家(ネットワークマーカー)を配置します。但し、精算したルート上の全ての街に置けるとは限りません。以下のいずれか一方のルールに沿ってマーカーを置く位置を選択します。
 a)ルート上の同一エリアの内で、任意個のマーカーを置く
 b)ルート上の複数のエリアで、各1個ずつのマーカーを置く
 例えば、{白のエリア:3、水色のエリア:2、紫のエリア:1}のルートで精算した場合、
 ・白のエリアに3つマーカーを置く
 ・白、水色、紫のエリアに1つずつマーカーを置く
 のいずれかを選ぶことができます。また、プレイヤーが望むなら置く数を一部減らすのは自由です。(1つも置かなくても良いです)
 なお、既に自分のマーカーが置かれている街に、さらに自分のマーカーを置くことは出来ません。

マーカーの配置位置選択:
 ルート上のマーカーが置ける街には、淡色のそのプレイヤーの色のコマが置かれます。(左図①)
 この中で、マーカーを置かない街をクリックして、コマの色をグレーにします。(左図②)



 指定が終了したら、[Fertig]をクリックして確定します。指定をやり直したい場合は[Zurueck]をクリックします。
③得点タイルの獲得
 精算したルートの長さや、新たに家(ネットワークマーカー)の置かれた街によって、各得点タイルの獲得条件に達したかを確認し、条件を満たしているならばそのタイルを獲得します。

 得点タイルの獲得は、BSWでは自動的に判定して処理します。

 得点タイルの内容は後述。

④手札の破棄
 精算後、残っている手札の枚数が3枚を超えている場合は、3枚となるように手札を捨てます。捨てるカードはプレイヤーが選択します。

 破棄するカードをクリックで選択し[Fertig]をクリックします。
得点タイル:

 得点タイルは、画面の左上に5種類、マップ上に5種類の計10種類あります。得点タイルは、それぞれに獲得条件が定められており、それを達成したしたプレイヤーが獲得します。
 また、それぞれの得点タイルは1~4枚あり、複数枚あるタイルは達成が2番目以降でも点数を獲得することができます。 但し、2番目以降に達成した場合、獲得する点数は1点ずつ下がっていきます。

タイル 獲得条件
 長さが5つのルートを清算すると獲得することができます。このタイルの獲得条件の判定では 整備士による減免はありません。(次、およびその次のタイルも同様)
 このタイルは2枚あります(2人目の達成者は1点)。同じプレイヤーが2枚とも獲得してもかまいません。
 長さが6つのルートを清算すると獲得することができます。
 このタイルは3枚あります(2人目以降はは1点ずつ少なくなります、以下同様)。同じプレイヤーが複数枚獲得してもかまいません。このタイルが無くなった後で長さ6のルートを清算したとき、長さ5のタイルが残っているならば、それを獲得します。
 長さが7つ以上のルートを清算すると獲得することができます。
 このタイルは4枚あります。同じプレイヤーが複数枚獲得してもかまいません。このタイルが無くなった後で長さ7以上のルートを清算したとき、これより短い長さ得点タイルが残っているならばそれを獲得します(より長い方)。
マップ2のみ
 長さが8つ以上のルートを清算すると獲得することができます。
 このタイルは4枚あります。同じプレイヤーが複数枚獲得してもかまいません。このタイルが無くなった後で長さ8以上のルートを清算したとき、これより短い長さ得点タイルが残っているならばそれを獲得します(より長い方)。
 最初にゲームの終了条件(7の馬車カードを獲得するか、手持ちの家(ネットワークマーカー)を全て使い切る)を達成したプレイヤーが獲得します。このタイルは1枚のみです。
 ゲーム終了時、トップの点数が同点の場合はこのタイルを持っているプレイヤーがトップとなります。(トップがこのタイルを持っていない場合は、時計回りでこのタイルを持っているプレイヤーに近い方の勝ち)
マップ1:
 マップ上、9つに色分けされているエリアのうち、白のエリアを除いた8つエリア全てで少なくとも1つ以上の家(ネットワークマーカー)を置くと獲得します。
マップ2:
全てのエリアに少なくとも1つ以上の家(ネットワークマーカー)を置くと獲得します。(Frankfurt, Hamburg, Bremen,Lübeckの4つの都市はエリアではなく、このタイル獲得には必要ありません)
 このタイルは4枚あります。
白のエリアの8つの街全てに自分のマーカーを置くと獲得します。
このタイルは4枚あります。
紫のエリアの3つの街全てに自分のマーカーを置くと獲得します。
このタイルは3枚あります。
オレンジのエリアの2つ および 赤のエリアの2つの 計4つの街全てに自分のマーカーを置くと獲得します。
このタイルは3枚あります。
水色のエリアの2つ および 青のエリアの1つの 計3つの街全てに自分のマーカーを置くと獲得します。
このタイルは3枚あります。
黄緑のエリアの2つ および 濃緑のエリアの1つの 計3つの街全てに自分のマーカーを置くと獲得します。
このタイルは3枚あります。
6. ゲーム終了
 いずれかのプレイヤーが、7の馬車カードを獲得するか、手持ちの家(ネットワークマーカー)を全て使い切ったら、そのラウンドの最後のプレイヤーまで手番を実行してからゲーム終了となります。

 ゲーム終了後は、それぞれのプレイヤーで以下のように得点を計算します。
 ・得点タイルの合計
 ・獲得している一番大きい数字の馬車カードについて 3/4/5/6/7 ならば 2/3/5/7/10点 加算
 ・手元に残っている家(ネットワークマーカー)1つにつき -1点
 上記の集計の結果、得点の一番高いプレイヤーの勝ちとなります。もし、トップが同点の場合は、ゲーム終了の得点タイルを持っているプレイヤーの勝ちとなります。 トップのプレイヤーの誰もこのタイルを持っていない場合は、トップの点数のプレイヤーの中で、ゲーム終了のタイルを持っているプレイヤーから時計回りで一番近い人の勝ちとなります。
7. オプション
マップ設定: 書式 /option Map [1|2]
 1:南部 / 2:北部のうち、使用するマップを設定します。 1:南部が、従来からある通常マップです。
 2:北部マップにある Frankfurt, Hamburg, Bremen,Lübeck の4つの都市は、どのエリアにも属しません。
 一回の家(ネットワーク)の配置では、この4つの都市うち最大1つまでしか家を置けません。それぞれの都市で、最初に家を建てたプレイヤーはボーナスタイル(1点)を受け取ります。

horseルール使用: 書式 /option horses
※ このオプションは、2:北部マップのときのみ有効です。

 このオプション使用時は、家(ネットワーク)の配置を行うとき、その長さに応じた「馬」が必要になります。

 各プレイヤーは、ゲーム開始時に「2」の馬カードを受け取ります。最初に配られるこのカードは、ゲーム通じて保有し続けます。途中でなくなることはありません。  カードの右側に蹄鉄が2つ描かれています。この蹄鉄の数が「馬」の数であり、より長いネットワークを精算するには、「馬」を補充しなければなりません。


 都市カードが馬カードを兼ねます。各都市カードには右側に1~3個の蹄鉄が描かれています。このカードを、(ネットワークではなく)馬カードとして使用することで馬の数が増えます。

 カードをクリックして選択した後、カード置き場として馬カードをクリックすることで、馬カードとして使用することになります。

 プレイヤー情報の赤枠のところで、
  補充した馬カードの枚数 / 精算可能なネットワークの長さ
 が表示されます。この場合は、現在、2枚の馬カードを補充し8つのネットワークの精算が可能となっています。

 ネットワークを精算したときは、補充した馬カードもいっしょに消費されます。
(従って、最初に配られた「2」の馬カードのみが残るので 0/2となります)

 このオプション使用時は、「馬車カード」は使用しません
 いずれかのプレイヤーが、全ての手持ちの家を建てきったとき、そのラウンドの終了まで行ってゲーム終了となります。
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