ウィザード
オーソドックスなトリックテイキングゲーム。 でも、もう勝たなくていい・・・
1. ゲームセットアップ
 /join コマンドでゲームに参加することができます。 3-6人のプレイヤーが揃ったところで、 /start コマンドを入力するとゲームが始まります。 ゲームツールを使用すれば、ボタンクリックでコマンド入力と同様のことが行えます。
[オプション]
コマンド 意味 推奨度
notequal ビット合計とトリック数一致の禁止
hiddentip トリック数宣言同時実施
2. ゲーム概観(目的)
 各プレイヤーが1枚ずつカードを出していき、一番強いカードを出したプレイヤーが勝つという典型的なトリックテイキングゲームです。
 ただし、滅多やたらに勝てばいいというわけではありません。
 各プレイヤーは配られたカードを見て、「このラウンドでは何トリック勝つ」かを順次宣言します。ちょうど宣言通りのトリック数を勝ったプレイヤーはプラス点となり、外れたプレイヤーはマイナス点となります。このゲームでは宣言より多く勝ちすぎてもいけません。

 規定のラウンドを終えて、もっとも点数の高いプレイヤーの勝ちとなります。

3. ゲームコンポーネント(カード構成/画面)
a. 画面

1.プレイヤー情報
 並びはトリックごとに変わり、一番左にこの回のトリックで最初にカードを出すプレイヤーがきます。(プレイヤーの並び順は変わりません)

 各プレイヤーの情報は以下のようになっています。
・最上段:ゲームに参加しているプレイヤー名
・2行目 左寄り:
 「現在の得点」と ()内に「現時点の獲得トリック数のままこのラウンドを終えた時の点数」 が表示されます。
・2行目 右より:
 「このラウンドの現時点の獲得トリック数」 /「 このラウンド開始時に宣言した獲得トリック数」 が表示されます。
・下段
 このトリックでまだカードを出してない時点では背景の4種のスートが表示されており、フォローしなければならないスートが点灯表示されています。
 既にカードを出したときは、そのカードが表示されます。

2.切り札
 現在のラウンドの切り札となるスート(色)が表示されます。なお、右上の数字は実際にめくられたカードの数字です。切り札として意味を持つのはスートだけで、数字は切り札の決定に対しては意味を持ちません。(実際にめくられたものなので、いずれかのプレイヤーの手札にはなってないという情報にはなります)
3.スコアシート
 このアイコンをクリックするとスコアシートの表示 / 消去が切り替わります。

4.手札
 自分に配られたカード / 手札として残っているカード並べられています。
b.カード
通常カード ウィザード ジェスター
 このゲームで使用するカードは4種類のスート(赤、黄色、緑、青)があり、各スートで1〜13が1枚ずつあります。さらに、特殊カードとして「ウィザード」(カードの左上に「Z」と表示されています)と「ジェスター」(カードの左上に「N」と表示されています)がそれぞれ4枚ずつあり、計60枚で構成されます。

 数字が大きいカードがより強いカードです。「ウィザード」は一番強いカードで、逆に、「ジェスター」は一番弱いカードになります。
4. セットアップ
 ラウンドの開始時に、まず、各プレイヤーに同数のカードが配られます。
 最初のラウンドは1枚ずつ、次は2枚ずつ、とラウンドが進むたびに配られる枚数が1枚ずつ増えていきます。
(60枚全部を使うラウンドを終えたらゲーム終了です)

 余ったカードから1枚を表向きにします。このカードのスートがこのラウンドの切り札となります。
 もし、めくったカードが「ウィザード」だったときは、親が切り札となるスートを決めます。
 左図のポップアップが画面上側中央に出ますので、切り札とするスートをクリックで選択します。
 
 めくったカードが「ジェスター」だったときは、このラウンドの切り札はありません。
 最終ラウンドは、全部のカードを配りきり余りカードが無いため切り札はナシとなります。

 各プレイヤーは配られたカードを強弱を考慮して、このラウンドでは何トリック勝つかを宣言していきます。
 宣言は親の次のプレイヤーから順次行っていきます。(親は最後に宣言します)


 トリック数の宣言は、▲▼で数字を上下させ、[OK]ボタンのクリックで決定します。
(注) 宣言時、▲▼を1回はクリックしないと[OK]ボタンが出てきません。宣言しようとしていた数字が最初から表示されていても、一旦は▲▼で数字を動かしてください。

 宣言する順番のプレイヤーは、背景が青色になっています。

 宣言の最小値は0(1回も勝てない)で、最大値は配られたカードの枚数(全勝)になります。


 全員が宣言を終えたらゲーム開始です。
5. プレイ
 最初に宣言したプレイヤーが最初の1枚を出します。

 2番目以降のプレイヤーも手札から1枚カードを出していきます。前に出されたカードに勝てなくても、かならずどれか一枚を出さなければなりません。このとき、最初の出されたカードと同じスートのカードを持っている場合はそのカードを出さなければなりません。これを「マストフォロー」と言います。該当するカードが複数ある場合、どれを出すかはプレイヤーが選択できます。
 
 最初のカードとして「ウィザード」を出したときは、フォローすべきスートはありません。全プレイヤーが任意のカードを出すことが出来ます。(※)

 親が「ジェスター」を出したときは、次のプレイヤーが任意のカードを出すことが出来、以降のプレイヤーはそのスートに対してマストフォローの縛りが発生します。(2番目のプレイヤーも特殊カードを出したとき時は1番目のプレイヤーが特殊カードを出したケースに準じます)

 もし、最初の通常カードと同じスートのカードを持っていても「ウィザード」「ジェスター」はいつでも出すことが出来ます。 (この点で、通常のマストフォローのトリックテイキングゲームよりは縛りが緩やかです)

※フォローすべきスートが存在しなくなるのは通常カードが1枚も出てない状態で「ウィザード」を出したときのみです。2番目以降のプレイヤーが「ウィザード」を出しても、それ以前に通常カードが出ていれば、その通常カードのスートに対するフォローの縛りは消えません。

 各プレイヤーが1枚ずつカードを出し終えたら強さを比べ、一番強いカードを出したプレイヤーがそのトリックの勝者となります。
 勝者は以下の順で判定します。
(1)「ウィザード」を出したプレイヤーがいれば、そのプレイヤーの勝ち (複数のプレイヤーが「ウィザード」を出したときは先に出したほうの勝ち)
(2) (1)がいない場合、切り札のスートでより大きい数字のカードを出したプレイヤーの勝ち
(3) (1)(2)がいない場合、最初に出された通常カードと同じスートでより大きいな数字のカードを出したプレイヤーの勝ち
(4) 全員が「ジェスター」を出したときは、最初に「ジェスター」を出したプレイヤーの勝ち

 勝ったプレイヤーは、勝ったトリック数が分かるように今回使用されたカードを手札とは別にして保管しておきます。
 そして、次のトリックの1枚目のカードを出します。
ラウンドの終了:
 配られた手札を全て使い切ったらラウンド終了となります。

 ラウンドの開始時に宣言したトリック数と実際に勝ったトリック数を比較し以下の点数が入ります。
  • 宣言通りのトリック数を取っていれば、20点+勝ったトリック数×10点加点
  • 宣言と異なっていれば、|差異の数|×10点減点
 集計結果が入ったスコアシートが表示されますので、各プレイヤーは確認の後[OK]ボタンをクリックします。
 確認の[OK]ボタンクリックを行ったプレイヤーは、背景が薄紫色になります。

 全プレイヤーが[OK]ボタンをクリックしたら、親が次のプレイヤーに移り新たなラウンドに入ります。
6. ゲーム終了
 60枚のカードを全て配りきるラウンドが終了したとき、つまり
  3人ゲーム:20ラウンド、4人ゲーム:15ラウンド、5人ゲーム:12ラウンド、6人ゲーム:10ラウンド
 が終了した時点でゲーム終了となります。

 点数の一番高いプレイヤーの勝ちとなります。
7. オプション
ビット合計とトリック数一致の禁止: 書式 /option notequal
 このオプションでは、トリック数の宣言を行うとき、最後に宣言を行うプレイヤーに1つの規制がかけられます。

 最後に宣言するプレイヤーは、全員の宣言の合計と配られた手札の枚数が一致するような宣言は行えません。
 例)
  第5ラウンド(各プレイヤーに5枚ずつカードを配布)で、3人ゲームのときにプレイヤーA:が「1トリック」、プレイヤーB:が「2トリック」と宣言した場合、最後となるプレイヤーC:は合計が5となる「2トリック」と宣言することが出来ません。

トリック数宣言同時実施: 書式 /option hiddentip
 ラウンド開始時の獲得トリック数宣言を一人ずつ順番ではなく、同時に行います。
 通常のゲームと同様、ラウンド開始時にスコアシートが出ますので▲▼で数字を変えて獲得トリック数の決めます。同時に宣言ですので、スコアシートの全プレイヤー名が表示されている欄の背景が青色になっています。宣言を終えたプレイヤーの背景は白色に変わります。
 全プレイヤーが宣言を終えたら、宣言数が公開されラウンドが始まります。
 ※ このオプションでは、このラウンドの最初のトリックで誰が最初のカードを出す番だったのか、分からなくなってしまうことがあるかもしれません。その場合は、画面内のプレイヤー情報の並びで確認できます。(一番左にいるのが最初のカードを出すプレイヤー)
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