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栽培品種特性データ(東部仙台版)

東部仙台で実際に栽培してみての現時点での品種特性データです。
一般の苗木屋が公表していない品種の特性を書くようにしています。

早生、中生、晩生、最晩生の差は我が家での栽培によります。
「平均的な果実の大きさ」は、我が家での初収穫から収穫最盛期までの粒のサイズです。


<2009.07.21更新>

・・・(個人的に生食に向くお勧めの品種)
・・・(地植えで育てやすいお勧めの品種)  



<ハイブッシュ系>
・・・宮城はりんご栽培地でもありハイブッシュ系の栽培に適した場所であるといえると思います。

ただし、現状では地植えの土地が水田からの転作畑が多く、樹勢の強くないハイブッシュ系は育て方が難しいようです。
この場合は樹勢の強いラビットアイ系を台木として、接ぎ木にすることでカバーすることが可能です。
なお、水はけが普通の土地であれば成長性は遅いですが、地植えできる品種は増えると考えられますし、鉢植えでの栽培なら、ほとんどの品種が栽培に適している気候です。

全般に実は皮が薄く、食感も良い品種が多いです。
ハイブッシュ系はちょうど梅雨の時期に熟期が来るので、その年の日照時間の差で味覚が変わってくるようです。


[極早生種]
・・・早生よりも数日早く色づいてきます。収量はウェイマウスは多いですが、それ以外は趣味の栽培の量のようです。

☆ブルータ
(花期・・・4月中旬〜5月中旬) (熟期・・・6月下旬〜7月中旬) (樹勢・・・やや弱い) 
(実の味・・・酸味があり軽い味わい) (平均的な果実の大きさ・・・14〜19mm)
(その他・・・ローブッシュの血が入っているためか成長が遅め。 ベランダ栽培にも向く小型の樹形。 地植えは接ぎ木での栽培を推奨。)

☆ウェイマウス
(花期・・・4月中旬〜5月中旬) (熟期・・・6月下旬〜7月中旬) (樹勢・・・普通) 
(実の味・・・あっさりした味。 摘み取りでそのまま食べるより冷蔵庫に入れてから食べるほうがおいしい。)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜19mm)
(その他・・・その年の最初にブルーベリーの生果のおいしさを感じられる極早生の代表品種。 育てやすくベランダ栽培にも向く。 花数も多く収量も多く、自根で栽培できて総合的にみて良い。)


☆ノースブルー
(花期・・・4月中旬〜5月中旬) (熟期・・・6月下旬〜7月中旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・野生的な風味あり。 実は柔らかいほう。) 
(平均的な果実の大きさ・・・14〜20mm)
(その他・・・ハーフハイ系では一番の大粒もできる。)

☆アーリーブルー
(花期・・・4月中、下旬〜  ) (熟期・・・6月下旬〜) (樹勢・・・やや弱い)
(実の味・・・甘みと風味あり良好。)
(平均的な果実の大きさ・・・15〜19mm)
(その他・・・自根の栽培は大変難しそう、接ぎ木での栽培をお勧めします。 若苗で実を生らすと株全体の成長が遅くなるので、あまり欲張らないこと。)


☆ブルーレカ
(花期・・・4月中、下旬〜5月中旬) (熟期・・・6月下旬〜7月中旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・僅かな酸味のある味。) 
(平均的な果実の大きさ・・・15〜20mm)
(その他・・・自根でも育てやすい。)



[早生種]
・・・ハイブッシュ系の栽培の中心品種が揃います。収穫期は7月初めから中旬までの20日間というところです。どの品種を選ぶかたいへん楽しみなグループです。

☆パトリオット
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬)
(樹勢・・・やや強い。 但し、ある程度育ってから。)
(実の味・・・酸味がはっきりしているがやや甘みもある感じ。 梅雨時に日照がない年は甘みが減る。)
(平均的な果実の大きさ・・・12〜20mm)
(その他・・・実の中に小粒の実が混じる。 湿地での地植えは接ぎ木の栽培を推奨。)


☆デューク
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・フレッシュな味わい。 実はしまっていて発送向き。)
(平均的な果実の大きさ・・・15〜20mm)
(その他・・・実の大きさは収穫中、ほぼ一定している。 どちらかといえば鉢植えでの栽培を推奨します。 日照時間を確保できれば実の甘さが出ていい。)

☆ノースランド
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・甘みありジューシーな感じ) (平均的な果実の大きさ・・・12〜16mm)
(その他・・・昔からの品種だが、実は甘味あり生食に向き、樹勢も強くたいへん育てやすい、お勧めです。 小粒にならないように剪定が大事。 実は柔らかいので摘み取り園向きでしょう。)

☆シェラ
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月下旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・酸味は薄く甘みもあり良い。) (平均的な果実の大きさ・・・15〜22mm)
(その他・・・甘みもあり大粒の実で良い感じ。 調子を崩すと回復が難しいので、葉色が悪くなったら新しいピートモスで植え替えすること。 カタログでは樹勢が強いとあるが、ごく普通のハイブッシュと考えたほうがよく、地植えは接ぎ木での栽培が良いです。)

☆スパータン
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・やや弱い)
(実の味・・・さわやかな酸味と甘みあり良好) (平均的な果実の大きさ・・・15〜24mm)
(その他・・・早生ノーザン系で生食ならスパータンが良い、ただし調子を崩しやすいので接ぎ木での栽培をお勧めします。 自根の場合は鉢植えにして、毎年春に新しいピートモスで植え替えすると生育を維持できる。7年生になる頃から木に力が付いて安定してくる。 実の収量も多めで粒のサイズも揃っていて、営利栽培も家庭栽培も接ぎ木スパータンが最主力品種。)

☆ミーダー(地植えにお勧め)
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・酸味と甘みあり良い感じ)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・樹勢は普通だが、酸味がある実の味は良い。 収量はやや少ないようです。 根の伸びは弱いほうだが、不思議に地植えは自根でもいける。)



☆ポラリス
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・2005年は実がそれほど膨らまず、本来の味ではないようです。)
(平均的な果実の大きさ・・・〜15mm)
(その他・・・湿地での地植えは不向き。 受粉がうまくいかないと実が膨らんでこない。 蜜蜂か人工受粉が必要な品種。)


☆ブルーゴールド
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月下旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・実がしっかりしている。 日照のある年は甘みがのってフレッシュな味になり生食にいい。)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・暖地で実が良好との情報あり。 収量も多く営利栽培に向く。 花芽がたくさん着くので制限しないと小粒の実になる。 収穫期間が長めの感じ、粒の大きさも収穫後期までほぼ変わらず。 ベランダ栽培にも向く。)

☆ブルーヘブン
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・酸味のきいたすっきりした味。 よく熟させると甘みがのって良い。)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・日照時間があれば甘みがあり摘み取りで食べておいしい。 ベランダ栽培にも向く。 湿地での地植えは不向き。)


☆コリンズ
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・やや弱い)
(実の味・・・甘みがあり摘み取りで食べやすい。)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜19mm)
(その他・・・調子を崩しやすく、やや気難しいところあり。 地植えは接ぎ木での栽培をお勧めします。 実は中粒だが甘みがあり食べやすい。)

☆ランコーカス
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・甘みのある感じ、実はやわらかい。)
(その他・・・ハイブッシュでは樹勢が強く育てやすい。 最初に栽培する品種として良いと思う。 実は柔らかいので摘み取り園向きでしょう。)

☆チッペワ(地植えにお勧め)
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・少し早取りしても酸っぱくなく、シャキっとした食感。 完熟させると甘く果肉は柔らかくなり、同じ品種で二通りの味が楽しめる。 )
(平均的な果実の大きさ・・・13〜19mm)
(その他・・・湿地の地植えでも枝の伸びも良く花芽の着きも良好。 ハイブッシュ系の中で最も根が強いと思われる。 地植えの自根のハイブッシュとしてお勧め。)


☆エチョータ
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・酸味と甘みがある感じ。 少し早取りしても風味があって良好。 大粒で果汁が多くとてもジューシーでおいしい。)
(平均的な果実の大きさ・・・15〜21mm)
(その他・・・今のところ自根で栽培でき、収量も多くで実も大粒で甘味あり、営利栽培も家庭栽培もお勧めの品種。 若木のうちから実付きがいいので、あまり欲張らないこと。 実の大きさは収穫中、ほぼ一定している。 画像のように実の重さで下を向いたら食べごろ。)


☆サンライズ
(花期・・・5月上旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・日照のある年は甘みが出てよい。) (平均的な果実の大きさ・・・14〜18mm)
(その他・・・猛暑の年は水遣りが必要。 どちらかといえば鉢植えでの栽培を推奨します。 地植えは接ぎ木での栽培を推奨。)



[中生種]
・・・早生より一週間ほど後に熟し始めます。早生種とほぼ同じ7月20日頃までの収穫期のグループと、収穫後半は小粒の実になりますが7月下旬まで収穫できるグループに分かれます。中手も良い品種が多く、早生種にどの品種を付け加えるか悩むところです。

☆トロ
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月下旬) (樹勢・・・やや弱い)
(実の味・・・甘みがあり良い感じ。)
(平均的な果実の大きさ・・・15〜21mm)
(その他・・・大粒で甘みあり風味も良く、中生種でお勧めだが、栽培は接ぎ木が良い。 自根の鉢植え栽培でも葉色が悪くなってきたら、すぐに新しいピートモスで植え替えして調子を崩さないようにすること。 実はぶどうのように房になり色づく。 若苗で実を生らすと株全体の成長が遅くなるので、あまり欲張らないこと。 実を生らすのは5年生になってからが無難。)


☆ブルーレイ
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜///) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・甘みありおいしい。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜17mm)
(その他・・・湿地での地植えは不向き。 )


☆ブルークロップ
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上、中旬〜///) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・やや酸味ある。) (平均的な果実の大きさ・・・14〜19mm)
(その他・・・調子を崩すと回復が難しいので、葉色が悪くなったら新しいピートモスで植え替えすること。 湿地での地植えは不向き。)

☆バークレー
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上、中旬〜8月上旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・淡い甘みであっさりした感じ。  実は柔らかいほうなので摘み取り園向きでしょう。) (平均的な果実の大きさ・・・14〜19mm)
(その他・・・日照のある年は甘みが出て味覚が上がる。 育てやすく営利栽培している農家が多いのも頷ける。 実が柔らかいのは周知の事実なので摘み取り園向きか。 湿地での地植えは不向き。) 


☆ハーバート
(花期・・・5月上、中旬〜///) (熟期・・・7月上、中旬〜///) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・コメントは来年以降。) (平均的な果実の大きさ・・・12〜18mm)
(その他・・・小粒の実が多く、来年以降も要確認。 湿地での地植えは不向き。)

☆ジャージー
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上、中旬〜8月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・小粒で皮がしっかりしている。 熟期に梅雨にあたるこちらでは味は薄い感じか?) (平均的な果実の大きさ・・・12〜15mm)
(その他・・・ハイブッシュでは樹勢が強く育てやすい。 最初に栽培する品種として良いと思う。 粒は小さいのでその点が好みや用途に合うかどうか。)

☆ダロウ(地植えにお勧め)
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上、中旬〜8月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・独特の酸味と甘みのある味で個性がある。 実は柔らかいほうなので摘み取り園向きでしょう。)
(平均的な果実の大きさ・・・14〜22mm)
(その他・・・冷蔵庫に入れてから食べると大粒で食べ応えがあり良い。 宮城ではピンク色の花になりノーザンハイブッシュ系では一番の鮮やかさ。 地植えでも育てやすく収量も多い。 実が柔らかいので発送には向かない。 水田からの転作地などの湿地の栽培は不向き。)



[晩生種]
・・・7月20日頃から8月上旬までの収穫期になります。晩生種は収穫後半はラビットアイ系との食べ比べになりますが、食味の良さでハイブッシュ系の良さを再認識できます。特に梅雨が明けると、甘さが増しますから、ハイブッシュ系の栽培数を増やしたくなってきます。

☆デキシー(地植えにお勧め)
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中、下旬〜8月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・甘みありおいしい。 実は柔らかいほうなので摘み取り園向きでしょう。) (平均的な果実の大きさ・・・14〜20mm)
(その他・・・スカーが大きく湿っているので発送には向かない。 本のデータどおりで糖度が高い。 糖度を増すためには、毎年の剪定が重要になる。 地植えは自根でもいける。)

☆エリザベス
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月下旬〜8月上旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・甘みありおいしい、通常の年は梅雨が明けてから収穫できるので有利。)
(平均的な果実の大きさ・・・15〜19mm)
(その他・・・甘みのある品種。 鉢植え栽培が無難。)


☆ネルソン
(花期・・・5月上、中旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中、下旬〜///) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・軽い酸味と甘みあり、風味もよく良好。 晩生の主力品種。)
(平均的な果実の大きさ・・・15〜19mm)
(その他・・・調子を崩すと回復が難しいので、葉色が悪くなったら新しいピートモスで植え替えすること。 地植えは接ぎ木での栽培を推奨。)


☆コビル
(花期・・・5月上、中旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中、下旬〜8月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・きれる酸味系の味だが良い感じ) (平均的な果実の大きさ・・・14〜19mm)
(その他・・・宮城では酸味が強く感じる。 コビル系列では、おおつぶ星のほうをお勧めします。)

☆ブリジッタ(地植えにお勧め)
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中、下旬〜8月上旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・日照のある年は甘みがのってジューシー。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜19mm)
(その他・・・地植えでの成長がたいへん良く、自根での栽培が可能。 枝の伸びも良く、花芽の着きも良好。 二次成長のときの新葉が鮮やかで良い。 収穫間際になると実が急に膨らみレイトブルーとほぼ同じサイズになるようです。 )

















☆レイトブルー
(花期・・・5月中旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中、下旬〜8月上旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・きれる酸味あるなかにも甘みあり。 基本的にエリオットよりも酸味は強い。)
(平均的な果実の大きさ・・・14〜18mm)
(その他・・・ノーザン系で開花が一番遅い。 ブリジッタと比べて成長は普通だが、収量は多く実のサイズも揃っている。 宮城ではエリオットのほうをお勧めします。)

☆エリオット
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中、下旬〜8月上旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・酸味系の味だが甘みあり良い。 完熟させることが大事。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜17mm)
(その他・・・自根の地植えでは花芽の着きが悪いようです。 地植えは接ぎ木での栽培を推奨。 晩生種の中でお勧めできる味、宮城ではレイトブルーよりエリオットのほうが甘味が出て良い。 収穫後半はラビットアイ系との比較からハイブッシュ系の良さがよくわかる。)





<サザンハイブッシュ系>
・・・宮城でもサザンハイブッシュの栽培は可能ですが、遅霜で花芽がやられてしまうことがありますので注意が必要になります。
また年間の気温が高くないと成長が遅くなる品種もあるため、どちらかといえばノーザンハイブッシュを栽培したほうがいいと思います。
とくに営利栽培であれば、ノーザンハイブッシュの中から選んだほうがいいでしょう。


[極早生種]
☆オニール
(花期・・・4月中旬〜5月下旬) (熟期・・・6月下旬〜7月下旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・瑞々しくオニール独特の甘みがある。) (平均的な果実の大きさ・・・14〜21mm)
(その他・・・鉢植えの栽培を推奨。 サザン系の中では粒も大き目で、実の味も個性的で生食向き。 こちらの気候でも育てやすく、ウェイマウスとほぼ同じ時期から熟してくる。 ただし雨が続くと実が烈果するので、雨除けハウスが必要。 地植えの場合は自根だと成長が止まるので接ぎ木での栽培をお勧めします。)



[早生種]

○ヒトミ
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月下旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・甘みのある良い感じ。 追熟させると、さらに甘みが増す)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・鉢植えでの栽培を推奨。 地植えにするなら接ぎ木で。)

☆ケープファー(地植えにお勧め)
(花期・・・4月中、下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月下旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・フレッシュな味覚。 冷蔵庫で冷やしてから食べるほうがおいしい。)
(平均的な果実の大きさ・・・14〜21mm)
(その他・・・地植えで栽培できる。 樹勢が強く、また乾燥にも強く自根で育てやすい。 サザン系では収量が多く営利栽培、家庭栽培とも良い。 成木になっても小さめの樹形。)



[中生種]
☆シャープブルー(地植えにお勧め)
(花期・・・4月中、下旬〜5月中、下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月下旬) 
(樹勢・・・普通。 ただし小枝の発生は頻繁で、すぐにブッシュ状になる)
(実の味・・・色づいてからもさらに熟させると、甘みが出てジューシーで生食向き。 元々フロリダ州で出来た品種のため日照時間はとても重要でしょう。 皮がパリっとしていてしまっている。 食べて最後に種が少し残る感じがある。 )
(平均的な果実の大きさ・・・13〜19mm)
(その他・・・宮城でも栽培できるサザン系の品種。 暖冬の年は花芽が展開してしまい、花数が減るので宮城での営利栽培は難しいと思う。 収穫期間が長く、実の甘みもあり家庭果樹に向く。 ブッシュ状になるがベランダ栽培にも向くと思う。)


☆リベール
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜///) (樹勢・・・やや弱い)
(実の味・・・実はパリッとしまっている。 ) (平均的な果実の大きさ・・・13〜17mm) 
(その他・・・ピンク色の蕾が鮮やか。 鉢植えの家庭栽培向き。 2005年の時点では収量は少ない。 地植えにするなら接ぎ木で。)


☆ブラッデン
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜///) (樹勢・・・やや弱い)
(実の味・・・甘みありいい感じ。) (平均的な果実の大きさ・・・12〜16mm)
(その他・・・ピンク色の蕾が鮮やか。 こちらではやや調子を崩しやすい感じがする。 どちらかと言えば鉢植えの家庭栽培向き。)

☆クーパー(地植えにお勧め)
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜8月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・実はしまっている。 サザン系らしく出荷向き。)
(平均的な果実の大きさ・・・14〜18mm)
(その他・・・樹勢が強く自根で育てやすい。 収量も多く鈴なりの実が成り、お勧めです。 暖地では実の味も良くなるとの報告あり。 乾燥には強いが逆に湿気には弱いので、風通しを良くしてやること。)



☆ミスティー
(花期・・・4月中旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬)
(樹勢・・・やや弱い。 調子を崩さないように育てること。)
(実の味・・・酸味と甘みがバランスされている) (平均的な果実の大きさ・・・13〜17mm)
(その他・・・宮城では自根でも接ぎ木でも成長が遅くなる。 趣味で栽培しましょう。)


☆ダップリン
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上、中旬〜〜7月下旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・日照がある年は甘みがのって生食にいい。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・今のところ実の生理落果が多く、営利栽培には向かない。 鉢植えの栽培を推奨。 新葉が鮮やかで見事。)



[晩生種]
☆ジョージアジェム
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中旬〜8月上旬)
(樹勢・・・普通。 直立性のシュートを長く伸ばす)
(実の味・・・酸味と甘みがバランスされていて良好) (平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・鉢植えでは樹勢が強く育てやすい。 甘みがあるので摘み取り園に良く、生食でおいしい。 梅雨の長雨でも実が裂果しにくいので宮城ではオニールよりも栽培しやすい。 乾燥には弱い感じがする。)


☆フロリダブルー
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中旬〜7月下旬)
(樹勢・・・やや弱い。 調子を崩さないように育てること。)
(実の味・・・酸味の感じる味だが甘みもあり良い感じ。 実の数はやや少なめ) 
(平均的な果実の大きさ・・・16〜20mm)
(その他・・・鉢植えの栽培を推奨。 地植えは接ぎ木の栽培で。 若木のうちは根鉢を作ることを最優先にすること。 実を生らすのは5年生になってからが無難。)

☆サンシャインブルー(地植えにお勧め)
(花期・・・4月下旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中旬〜8月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・軽い酸味と甘みがあり食べやすい。 生食にいい。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・開花した頃のピンク色の花が鮮やか。 鉢植えで一番目立ち、また鉢植え栽培向きでもある。 ベランダ栽培に向く。 甘みがあるので生食に向く。 実の生理落果が多いので気にしないこと。 地植えでも栽培できる。)

☆マグノリア
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中旬〜8月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・日照があれば甘みがのって良い。)
(平均的な果実の大きさ・・・14〜18mm)
(その他・・・樹勢が強く自根で栽培できる。 収量もまずまずで実も甘みあり良い。 新葉の色が独特ですぐにマグノリアとわかる。 宮城では遅霜で花芽がやられるので地植えはだめです。鉢植えで楽しみましょう。)

☆サミット
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月中旬〜8月上旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・日照がある年は甘みがのって生食にいい。 梅雨明けすると甘みが増す。)
(平均的な果実の大きさ・・・15〜24mm)
(その他・・・サザン系では一番の大粒の品種。 収量もまずまず。 鉢植えの栽培を推奨。 地植えにするなら接ぎ木で。)

☆パールリバー
(花期・・・5月上旬〜6月上旬) (熟期・・・7月中旬〜8月上旬)
(樹勢・・・やや強い。 直立性のシュートを長く伸ばす)
(実の味・・・甘酸っぱく味が濃い、独特でおいしい。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜17mm)
(その他・・・宮城では梅雨明け後の収穫が可能でエリオットなどと同じ貴重なハイブッシュの晩生です。 乾燥にも強く育てやすい。 結実の数が少なく、人工受粉などひと工夫が必要か。 営利栽培には向かないかも。)







<接ぎ木ハイブッシュ系>
・・・東部仙台でも調子を崩しやすいスパータン、アーリーブルーなどは、接ぎ木にして栽培するほうが容易に楽しめると思います。

接ぎ木1,2年目の花芽を摘み取れば、成長は3年目からシュートが伸びて勢いがつき、樹形が一変します。
また接ぎ木は軸枝が太くなるのが、大変早いです。同じラビットアイの自根で地植えしているものは、軸枝がそれほど早く太くならず不思議です。


☆接ぎ木ブルータ
(花期・・・4月中旬〜5月中旬) (熟期・・・6月下旬〜7月中旬) (樹勢・・・やや強い) 
(実の味・・・酸味があり甘みもある) (平均的な果実の大きさ・・・14〜20mm)
(その他・・・接ぎ木にしてもローブッシュの血が入っているために小型の樹形は変わらない。 鉢植えにピッタリ。)

☆接ぎ木アーリーブルー
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・6月下旬〜7月中旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・甘みと風味あり) (平均的な果実の大きさ・・・15〜19mm)
(その他・・・受粉が良くないと小粒の実が混じるようになる。 )

☆接ぎ木シェラ
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・酸味は薄く甘みもあり良い。) (平均的な果実の大きさ・・・15〜22mm)
(その他・・・甘みもあり大粒の実で良い感じ。 )

☆接ぎ木スパータン
(花期・・・4月下旬〜5月中旬) (熟期・・・7月上旬〜7月中旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・さわやかな酸味と甘みあり良好) (平均的な果実の大きさ・・・16〜25mm)
(その他・・・接ぎ木3年目で樹高1Mを超えます。 )














<ラビットアイ系>
・・・こちら仙台平野でもラビットアイ系の栽培は十分に可能です。(実が石のように硬くなることもありません。)

ただし関東より西の成長のスピードは、宮城では参考にはならないと思ってください。
樹勢が強いとされる品種でも、成長はどうしても遅くなります。
これはラビットアイ系の成長に適した年間気温が不足している、ということが一番の原因であると考えられます。

しかしパウダーブルーを筆頭として実の味が良く、当地で8月〜9月にかけて収穫できる品種群として魅力的であるといえると思います。
またラビットアイ系のほとんどの品種は、雨の日が続くと玉割れしますが、パウダーブルーはほとんど影響を受けませんでした。
雨が多い東部仙台ではパウダーブルーを主力に植え付けると良いと思われます。


[晩生種]
☆プレミア
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・7月下旬〜8月下旬) (樹勢・・・やや強い。 但し、ある程度育ってから)
(実の味・・・甘みあり、瑞々しく食べやすい、とにかく完熟させると甘味が増す。 食感がしゃりしゃりするときもあるので、よく熟させること。 皮はやや厚め)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜17mm)
(その他・・・甘みがあるので生食に向く。 種はやや気になる。 収量もまずまず。 早くから熟すので東部仙台でも栽培可。 樹勢が強く育てやすい。)

☆クライマックス
(花期・・・5月上、中旬〜5月下旬) (熟期・・・7月下旬〜8月下旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・甘みあり食感はジューシー。) (平均的な果実の大きさ・・・〜18mm)
(その他・・・甘みがあり種が少なく生食に向く。 雨には弱いので晴天を望むところ。)


[最晩生種]
○フェスティバル
(花期・・・5月上、中旬〜6月上旬) (熟期・・・8月上旬〜8月下旬) (樹勢・・・強い) 
(実の味・・・甘みがあるが、食感が少しもさもさするときもある。 皮はやや厚め。)
(平均的な果実の大きさ・・・12〜18mm)

☆ベッキーブルー
(花期・・・5月上、中旬〜5月下旬) (熟期・・・8月上旬〜8月下旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・甘みあり食感はジューシー。) (平均的な果実の大きさ・・・〜18mm)
(その他・・・甘みがあり種が少なく生食に向く。 早くから熟すので東部仙台でも栽培可。 宮城では遅霜で花芽がやられるので地植えはだめです。鉢植えで楽しみましょう。)

☆ウッダード
(花期・・・5月上旬〜6月上旬) (熟期・・・8月上、中旬〜9月上旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・色づいても酸っぱい。 よく熟すと甘酸っぱくジューシー。 皮は普通)
(平均的な果実の大きさ・・・14〜20mm。 初期の実が大きいが、小粒の食べれない実が多い。)
(その他・・・完熟させると甘みあり良いが、それならベッキーブルーやブライトウェルの方が宮城では育てやすい。 宮城ではウッダードの良さを引き出せない。)

☆オースチン
(花期・・・5月上旬〜6月上旬) (熟期・・・8月上、中旬〜9月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・かるい酸味あるジューシーな味わい、すっきりした味。 梅雨明け後の気温が高いと甘みが出て良い。 皮は薄めで気にならない。)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜19mm)
(その他・・・宮城では、成長はそれほど早くない。)

☆ブルーベル
(花期・・・5月上旬〜6月上旬) (熟期・・・8月上、中旬〜9月上旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・酸味あるが瑞々しく食べやすい。 皮はやや厚め。 梅雨明けすると甘みが出る。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜17mm)
(その他・・・熟す前の実が一番赤い。)

☆ブライトウェル
(花期・・・5月上、中旬〜6月上旬) (熟期・・・8月上、中旬〜9月上旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・甘みあり食感はジューシー。) (平均的な果実の大きさ・・・14〜19mm)
(その他・・・甘みがあるので生食に向く。 種が気になるところが玉にキズ。 収量も豊富だが受粉のためにミツバチはいたほうが良いかもしれない。 早くから熟すので東部仙台でも栽培可。)

☆パウダーブルー
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・8月中旬〜9月中旬)
(樹勢・・・やや強い。 但し、ある程度育ってから)
(実の味・・・甘みありジューシーで良い。 食感が、もさもさするときもある。 よく熟させることがポイント。)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・甘みがあるので生食に向く、皮も薄く、種も気にならない、文句なし、お勧めです。 収量も多く営利栽培、家庭栽培とも良い。 ティフブルーの正常進化品種という感じ。 東部仙台でも栽培可。 樹勢が強く育てやすい。 2008年8月中旬から9月上旬まで雨期になったが、雨による玉割れがほとんどありませんでした。 東部仙台のラビットアイ系の主力品種で間違いありません。)

☆ホームベル
(花期・・・5月中旬〜6月上旬) (熟期・・・8月中旬〜9月中旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・甘みだけ感じる。 但し、サイズの小さい実は種がじゃりじゃりして生食に向かない。)
(平均的な果実の大きさ・・・11〜16mm)
(その他・・・樹勢がたいへん強く育てやすい。 甘みがあるので摘み取り園では人気が高いそうです。 接ぎ木用の台木としても使える。)

☆ティフブルー
(花期・・・5月中旬〜6月上旬) (熟期・・・8月中旬〜9月中旬) (樹勢・・・強い)
(実の味・・・瑞々しく甘酸っぱい味、完熟させると甘味が出て良い。 よく熟していないと食感がしゃりしゃりする。 皮はやや厚め。)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜19mm)
(その他・・・樹勢がたいへん強く育てやすい、ラビットアイ系の代表品種。 収量はたいへん多く、ラビットアイ系で必ず持っていたい品種。 宮城では酸味がやや強めになる傾向があるのでよく熟させること。 花芽がたくさん着くが、剪定してあげると大粒の実になる。 雨の日が続いたら、実が玉割れするので早めに収穫してジャムにしましょう。)

☆デライト
(花期・・・5月上、中旬〜6月上旬) (熟期・・・8月中旬〜9月中旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・デライト独特のさわやかな甘みで良いと思う。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜17mm)
(その他・・・他のラビットアイ系品種は砂糖のような甘みだが、デライトはさわやかな甘みで一味違う。 収量はティフブルーと比べると少ないが、それでもデライトの甘みが味わえるのなら、どうしても栽培したいと思わせてくれる品種。 ミツバチの来訪で受粉状態も変わってくるようなので、営利栽培ではミツバチが必要です。 実は球形で丸い。 樹勢が強く育てやすい。 東部仙台でも栽培可。 )


☆メンデイトー
(花期・・・5月上旬〜5月下旬) (熟期・・・8月中旬〜9月中旬) (樹勢・・・やや弱い)
(実の味・・・種がじゃりじゃりして生食には向かない。 よく熟すと甘みが出るが種が大きい。 ジャム用ではどうか?)
(平均的な果実の大きさ・・・14〜17mm)


☆サウスランド
(花期・・・5月中旬〜6月上旬) (熟期・・・8月中旬〜///) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・酸味系だが甘みもあり。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜16mm)

☆ボールドウィン
(花期・・・5月中旬〜6月上旬) (熟期・・・8月中旬〜9月中旬) (樹勢・・・やや強い)
(実の味・・・甘みがあり食べやすい。 良いと思う。) (平均的な果実の大きさ・・・13〜18mm)
(その他・・・東部仙台でも栽培可。 受粉がたいへん良く、ブライトウェルやパウダーブルーよりも収量が多い。 お勧めです。)

☆ガーデンブルー
(花期・・・5月中旬〜6月上旬) (熟期・・・8月下旬〜9月中旬) (樹勢・・・普通)
(実の味・・・酸味あるなかにも甘みがある、味だけならハイブッシュのよう。 但し、種は多少気になる)
(平均的な果実の大きさ・・・13〜16mm)








<このページのマークについての説明>

☆マーク・・・USDA(米国農務省)登録品種、または日本や他国の種苗登録品種

○マーク・・・品種登録されていないが、果実に期待して購入したもの

△マーク・・・あまり他の方にはお勧めできないもの

×マーク・・・とてもお勧めできないもの


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