2005年 4月号              

BOA SPORTS 通信

 ご入学、ご進級おめでとうございます! 暖かい日も増え、サッカーや体を動かす事が気持ちの良い季節になってきましたね。 新しい生活が始まり、ワクワクしている子ども達の顔を見ていると、本当に楽しい気持ちになってきます。 BOA SPORTS CLUBは8年目となりました。今年度は「完新」をテーマに、全ての事を新しく始める気持ちで成長していきたいと思います。 

 想いを1つに!

 年度末のトレーニング中に、素晴らしい出来事がありましたので紹介したいと思います。 BOA中野での4年生(新5年生)のゲーム練習中でした。 一人の子が失点したシーンで「何やっているんだよ!くそキーパー!」と失点直後にキーパーに怒りました。 1点失点すると、負けチームは他のチームと交代方式で試合をしています。最近では、負けた後チーム全員で、どうして点を入れられたか?次はどうすれば良いか?を話し合うところまで成長してきたので、僕はこの後みんなはどうするのかな?と聞いていないフリをして、近くで次の試合を見ています。 子ども達はいつもと同じく、話し合いの為の円を作っていますが、ひとりの子がキーパーに怒り続けています。 そこで僕は子ども達の話合いのきっかけを作る為に「ねえ、今○○○はずっと、キーパーにひどい事を言っているよね。 それを見ていて何も言わない、みんなもどうかと思うよ。 みんなはどういうチームなりたいの?みんなでそれを話合ってごらん。」 それからが子ども達の素晴らしいところです。 僕はまた聞いていないフリをしています。「中野区優勝くらいで満足しない強いチームになりたい。」怒っていた○○○の意見です。 「僕も強いチームになりたい。」怒鳴られていたキーパーの子も言いました。「じゃあ、○○○に今みたいに言われてもいいの?」 「うん。強いチームになりたいから。」なかなか言えないですよね。 その後も「みんなが仲良くて強いチームになりたい。」みんなも意見を出します。 すごく前向きな話の方向に安心した僕は完全に子ども達の近くを離れて、他の子のトレーニングを終了して、片付けをしました。 辺りは暗くなり、他の子はみんな帰ってしまっています。 それでも子ども達の話し合いは続いていました。 「よし、もうすぐ7時だよ。帰ろうぜ。」 時間の遅さに気づいた子ども達は慌てて帰りの準備をしました。そこに怒っていた子が僕のところに近づいて来て、嬉しそうに「今度の土曜日にみんなで集まって練習をする事にした。 みんなで上を目指す。」と言って帰っていきました。 土曜日、彼らは練習を実現させました。
 子ども達って本当にすごいですよね。 BOAには様々な思いでプレーをしている子がいます。 本気で上を目指している子やBOAの時間が楽しいから、友達がやっているからなど理由は沢山あります。 目指している場所が違う以上、学年が上がっていくにつれて想いの違いで必ず衝突が起こります。 それを自分達で解決していく力を持っています。 あの子は言い方がキツイから嫌いとなる時もあります。 でも周りの頑張りを理解して、努力を認める力もあります。 僕の考えでは大人の理想やその場、その時だけの解決の為に大人が口出しをして、考えを押し付ける事は子ども達のそういった素晴らしい能力を壊してしまいます。何度も仲間とぶつかり、また修復を繰り返す事でこういった能力が身に付くのだと思います。 自分達で考える、これは将来の「生きる力」に必ずつながると信じています。 時間はかかりますが、こういった仲間とのやり取りを学べる事も団体スポーツ、サッカーの魅力の1つだと思います。

  新入会案内完成!

 先月号でお知らせしましたが、新しい入会案内が完成しました。今、僕ができる最高のパソコン能力で作りました(笑)。僕の考えもまとめてありますので、今までの会員の方も、もう1度読み直してご理解下さい。 完成が年度明けになってしまい、年間諸費用や月謝改正の報告が遅くなり、ご迷惑をお掛けしました。6ケ月払いをご利用の方や4月分をお支払い済みの方は、入会案内より確認の上5月の月会費と共にお支払いください。よろしくお願いします。

第1回スプリングスクール

 3月28日〜30日の2泊3日で
茨城県つくば市にて行われました。 初日はあいにくの雨でしたが、新3年生以上の子ども達は「せっかく合宿に来たのだから、サッカーやりたい!」と雨の中でもトレーニング行いました。本当にサッカーが大好きな事が伝わってきて嬉しかったです。 2日目、天気が回復してからは全員がサッカーモード。新3年生以下の子ども達は、中野組と練馬組に分かれてルールを少しずつ覚えながら、芝生の上で思いっきり戦いました。 中野区大会へ初参加する新2年生は沢山のメンバーが参加してくれたので良い準備ができました。 合宿、初参加となる新1年生メンバーも、すごく頑張っていました。
 インドネシアの子ども達の真似をして、はだしサッカーも経験しました。子ども達の反応も様々で、グランドで「今日は、はだしでサッカーをするよ。」と言うと、はだしになると、いつもの何倍ものテンションで走り回りサッカーをする子と「はだしは痛いからやりたくない」という子もいました。 はだしで芝生の上を動くと「くすぐったい」って感覚なんですよね。 その感覚が楽しいのか、開放感があるのか、最終日には全員が楽しそうにはだしサッカーをしていました。 今回の様子を観ていても、はだしサッカーは絶対にボールに対する感覚が良くなります。また、夏合宿もやろうね!

  

 第2回スプリングスクール

 3月31日〜4月2日に同じく茨城県つくば市にて行われました。この合宿には卒業生と充実した時間を過ごす為、先の悔しい想いをしたCTNカップからの成長を試す為に、他4団体の卒業生を中心としたチームにも参加してもらい合同合宿としました。


 参加他団体 ○プリメイロサッカースクール (埼玉)

       ○フットボウズ (東京)

       ○FREEサッカースクール (埼玉)

 梅屋CUP

予選Aリーグ  15分ハーフ

 

BOA

FREE

鳩山

フット

順位

BOA−A

 

0−4×

0−6×

0−7×

4位

FREE

4−0○

 

1−1△

1−3×

3位

鳩山

6−0○

1−1△

 

3−0○

1位

フットU−12

7−0○

3−1○

0−3×

 

2位

                        

予選Bリーグ  20分ハーフ

 

BOA−B

フットU−12

 

9−0 ○

3−2 ○

BOA−B

0−9 ×

 

0−6 ×

フットU−11

2−3 ×

6−0 ○

 

5位決定戦

 BOA−B vs FREE 0−4

CTNカップ初戦での敗戦は、中心メンバーの欠席や2人しかいない6年生の1人が欠席だった為と思い込んでいた子ども達にとって、3連敗はとても悔しかったと思います。しかし今回の大会での経験はすごく大きかったと思います。 優勝した鳩山(埼玉)が素晴らしかったので、自分達の今の実力と課題を本当に確認する事ができました。@優勝チームとの比較で、蹴る、止めるなどの基礎がまだまだなレベルな事。 A優勝チームとの比較で声(特にプレー中の指示の声)がまだまだ出ていない事。 両方とも子ども達自身がしっかりと感じてきました。
 毎年、春合宿で卒業式を行うのですが、今回も泣いてしまいました。 卒業生の涙に感動しました。 今回の卒業生からみんなへのメッセージは2つ。

@     みんなが楽しく、仲の良いチームでいて下さい。

A     強いチームになってBOAを有名にして下さい。

2人のキャラクターが出たメッセージだと思います。 コーチ達も本当に良いチームでいられるように、頑張ります。みんなで最高のチームを作っていこうね。

    

 中野区春季大会スタート

 4月23日(日)中野区若宮小学校にて開会式、6年生大会が行われました。

 vs わかみや 0−0 0−0 計0−0

中野区大会はBOA練馬、中野と合同で谷戸キッカース゛という名前で参加しています。中野区大会に初挑戦の6年生もいる中で、全員が頑張った結果の引き分けだったとキョータコーチから報告を受けました。 合宿で悔しい思いをした選手の頑張りが目立ったそうです。 チームとしての課題(全員で励ましあって、戦いぬく声がなかった等)も沢山あった様ですが、6年生大会は11チームでのリーグ戦です。 次の試合までにトレーニングを頑張り、1試合ごとに課題を克服していきましょう! そして最終戦では、今日よりも何倍も完成したチームになっている事を楽しみにしています。同じく23日(日)中野区大和小学校にて3年生大会が行われました。

 vs 本郷   2−0 1−0 計3−0

 vs ジェッツ 0−0 2−0 計2−0

 3年生になり、初めてポジションを決めて試合に臨みました。BOA SPORTS CLUBではポジション(役割)を決める本当の意味が理解できる学年になるまではポジションを決めません。 2年生時に何度も、みんなでボールを追いかけて攻めてしまって大きくボールをスペースに蹴られて失点したり、逆にせっかく体を張って相手のボールを奪ったのに、前線に待っている子がいなくて、相手の攻撃を跳ね返すのみとなってしまったりとボールを追い掛け回す疲労やチームとしての効率の悪さを経験しました。 体で経験をしたからこそ理解ができると思うのです。
 しかしポジションにも慣れが必要です。 あっちゃんコーチからはポジションに全く関係がなくプレーをする子や逆にポジションがその子にとって大きくなってしまって動けなかった子がいたと言う報告を受けました。 全く問題がありません。 以前、BOAとポジションというお手紙をお配りしましたが、ポジションを決めたらすぐにチームがよくなる事はありません。 何度も経験と話し合いを繰り返す事によって、少しずつ効率がよくなってくるのです。 (日本代表でも選手同士の話し合いは常に行われています。) 少しずつ子ども達がサッカー?らしく、チームらしくなっていく姿を楽しんで下さい。

同じく23日(日)中野区桃園第三小学校にて2年生のBOA内練習試合を行いました。 グランドの使用時間が1時間半と短かったのですが、沢山の方にお集まり頂きありがとうございました。
 この日は試合をしながら、ルールを覚えていく事をテーマに行いましたが、子ども達はのびのびと走り回り、普段の練習の成果も見せてくれました。 中野区2年生大会のメイン会場となる場所で経験をできた事も良かったと思います。 慣れないうちやボールコントロールに自信がない頃は、ルールがサッカーをつまらなくする事がありますが、ルールはみんなでサッカーを楽しむためにあります。 フェアープレーの気持ちと一緒に覚えていきましょう。 この日のみんなのプレーは、これからの成長が楽しみになりました。 がんばりましょう!