MMF2用自動タイマ精度上昇ウィジェット ■概要  Multimedia Fusion 2(MMF2)製ゲームに組み込むと、起動時にタイマ精度が上がるようになります。  通常、MMF2はタイマ精度が低いため、60フレームのゲームで場合によっては最大56フレームまでしか出ない、  V-Syncを有効にすると極端にフレームレートが下がるなど安定した動作ではありません(Windows XPで顕著)。  このウィジェットは「timeBeginPeriod」関数を呼ぶプログラムを実行してタイマ精度を1msに設定することで  フレームレートを安定化させようとするものです。  必要なイベントは全てオブジェクトイベントに収められているので、オブジェクトをコピーするだけで即利用が可能です。  機能を取り払いたい場合もオブジェクトを削除するだけで済みます。  ※「timeBeginPeriod」関数はOS全体のタイマ精度が上がるため他のプログラムに影響が出る場合があります。   問題が発生した場合は使用を中止して下さい。  改変、再配布は自由です。  本ソフトを使用したことによる損害について作者は責任を負わない事を予めご了承下さい。 ■導入方法  本ウィジェットを使用するには、エクステンションの「The Big Box」が必要です。  MMF2 wiki等から辿って入手してください。  1.「widgetフォルダ」を組み込む対象のmfaの置かれているフォルダにコピーします。    既に別のウィジェットを使っていてwidgetフォルダが存在する場合は一緒にしてしまっても構いません。  2.「timebeginperiod_widget.mfa」を開き、フレーム内にある以下のオブジェクトを組み込む対象のmfaにコピーします。    ・Ini_[timeBeginPeriod_widget]    ・[G]System_[timeBeginPeriod_widget]    ・The_Big_Box_[timeBeginPeriod_widget]  ※Ini_[timeBeginPeriod_widget]はフレーム1にだけ置いてください。   [G]System_[timeBeginPeriod_widget]とThe_Big_Box_[timeBeginPeriod_widget]は   全てのフレームに置いてください。  ※サブアプリケーションを使用している場合は、サブアプリケーションのあるフレーム(親フレーム)   にはコピーする必要がありますが、   サブアプリケーションを介して表示しているフレーム(子フレーム)内には置かなくても問題ありません。  以上で完了です。  機能を取り払う場合は、コピーしたオブジェクトを全て削除して下さい。  新しいバージョンに差し替える場合も、一度削除してから新しいオブジェクトをコピーして下さい。  ・timerconfig.iniについて   widgetフォルダ内の「timerフォルダ」にある「timerconfig.ini」の設定を変える事で   タイマ精度上昇プログラムを起動するかどうかを設定できます。   [Timer]   UseTimerProgram=1   0:起動しない 1:起動する   タイマ精度上昇をユーザーに委ねたい場合はこの設定を変更するオプションを組み込んで下さい。   MMF2標準プレイヤーコントロール用キーコンフィグウィジェット   http://www7a.biglobe.ne.jp/~bp-827z/asd/products/mmf2keyconfig/   と組み合わせることで、上記ウィジェット付属のコンフィグアプリから設定することも可能になります。  ・timebeginperiod.hspについて   「timebeginperiod.hsp」はHSPのソースファイルです。HSPで開くことができます。  ・タイマ精度が上がったことによる効果が出ているかどうかの確認方法   「timebeginperiod_widget.mfa」を実行して画面上のカウンタがキビキビ動いていれば効果が出ています。   (XPでないと明確には判らないかもしれません。)  ・コマンドラインに「/LogWidget」を指定すると、EXEと同じ場所に「widgetlog.txt」を作成します。 ■トラブルシューティング  フレームの「フェードイントランジション」を設定している場合、トランジション実行中にアプリを終了すると、  タイマ精度上昇プログラムが終了されないのでご注意ください。  「アプリケーションのリスタート(アプリケーションメニュー及びF2キー、イベント等)」を使用すると、  再度タイマ精度上昇プログラムが呼び出されてしまうので使用しないでください。  アプリケーションメニューの編集で「新規作成(&N)」を削除することをお勧めします。  このウィジェットが組み込まれたアプリが、強制終了など正常に終了しなかった場合、  タイマ精度上昇プログラムが終了しません。  そのような状態になったら、タスクマネージャを起動して「timebeginperiod.exe」  というプロセスを終了させて下さい。 ■謝辞  タイマ精度上昇プログラムはHot Soup Processor 3.31で作成しました。  ・HSPTV!   ONION software Copyright 1997- 2012 (c) All rights reserved.   http://hsp.tv/  以下のページからコードを参考にさせて頂きました。  ・HSP役立つ?スクリプト   http://www.tcn.zaq.ne.jp/akasy005/hsp.htm  MMF2用ウィジェットはMultimedia Fusion 2 Developerで作成しました。  ・Multimedia Fusion 2 Copyright (C) 1992-2011 Clickteam.   http://www.clickteam.jp/ ■連絡先  バグなどがありましたら作者までご連絡下さい。  作者:ASD  asd@xrj.biglobe.ne.jp  http://www7a.biglobe.ne.jp/~bp-827z/asd/ ■更新履歴  ・2013-05-06   Version 1.07   タイマ精度上昇プログラムを即終了させずに止めるようにした。 --------------------------------------------------------------------------------  ・2013-05-06   Version 1.06   ウィジェットのバージョンログを出力する機能を追加。   フレームにトランジションが設定されているとタイマ精度上昇プログラムが実行されない可能性があったのを修正。 --------------------------------------------------------------------------------  ・2012-11-17   Version 1.05   フレーム1に戻った時にiniからデータを読まないようにした。 --------------------------------------------------------------------------------  ・2012-10-05   Version 1.04   オブジェクトのプロパティの設定を修正。   設定ロード後Iniオブジェクトを破壊するようにした。  ・2012-09-29   Version 1.03   オブジェクトの名称を修正。   オブジェクトのプロパティの設定を変更(少しだけ処理が軽減したかも)  ・2012-06-01   Version 1.02   ウィジェット内のタイマ精度上昇プログラムのパスが変更されておらず、   プログラムが起動していなかったのを修正。  ・2012-05-19   Version 1.01   タイマ精度上昇プログラム(timerフォルダ)をwidgetフォルダ内に移動。  ・2012-05-18   Version 1.00   初版公開。