『ブラシェリで十のお題』サイドストーリー
女神は詠ふ・14
「この紙の山を・・・?」
半ば呆然とした様子でシェリーがテーブルに積み上げられたそれとガッシュの顔を見比べている。実
家でベルモンド家の娘として振舞う時は滅多なことで動揺しないよう自己をコントロールできているの
だが、ココといった気を許した相手には歳相応に、あるいは幾分か素直になる傾向のあるシェリーであ
る。ガッシュもまた最早冷徹に接する対象ではないから、ついこうして心情が態度に表れてしまってい
た。ただし、ガッシュの発言は明らかに無茶である。いくら紙とはいえ、数が多ければ重くなる。女性
一人にこれだけ持ち運びさせるのは酷というものだ。
「そうなのだ。これはシェリーにしか頼めないことなのだ。」
「私にしか・・・?」
「一体どういうことだ。」
訳の分からない発言をするガッシュにブラゴは随分とイラついているらしい。シェリーへの無茶な要求
も原因の一つか。自分だって散々彼女に無茶をさせていたくせに・・・。
「他の者にはできないのだ。だからシェリーに頼むのだ。」
けれどもガッシュの答えは的を得ないもので、ブラゴはますます不機嫌そうになった。分かりにくい範
囲であるが。
「これ・・・魔界の文字よね。」
シェリーがテーブルに無造作に、だが所狭しと積み上げられた紙の束から一枚手に取る。そこには読む
ことはできないが、かつて魔本に書かれていた物と同系統と思われる文字が描かれていた。
「・・・ブラゴ、読める?」
シェリーは自分の隣に座っていたブラゴに紙面を向ける。
「これは・・・。」
「ぬぉおお!?だ、駄目なのだ、シェリー。ブラゴまで読んでは駄目なのだ。あまり他の者も読むとぷ
らいまりぃの侵害になってしまうのだ。」
「可愛い王様、それ、プライマリーじゃなくてプライバシーだと・・・。」
紙面に目を通し始めたブラゴに慌てるガッシュ。そしてイセーが苦笑い気味にツッコミ。
「ブラゴ?」
「これは手紙だ。」
「手紙・・・?」
問いかけるシェリーにブラゴが答える。
「あの戦いに参加した連中の、それぞれ本の持ち主に対する手紙らしい。」
「まあ・・・。」
「こんなくだらん物を大量にシェリーに押し付けてどうするつもりだ、ガッシュ。」
「くだらなくないのだ!これらはみなの大事な気持ちなのだ!」
「フン、だからどうした。」
冷たいブラゴの態度に憤りを覚えるガッシュ。
「うぬぅ!ぶ、ブラゴはシェリーが一緒にいるからわたし達の気持ちが分からぬのだ!パートナーに会
えなくて、でも会いたくて・・・みなが寂しい気持ちを我慢しておる。それなのにブラゴは酷いのだ。
ズルイのだ!」
「何だと!?」
「止めなさい、ブラゴ!」
「可愛い王様・・・。」
立ち上がって抗議するガッシュに同じように腰を上げかけたブラゴをシェリーは制する。そしてイセー
はガッシュを慰めるようにその頭を撫でた。
「女神殿が人間界の様子を時々見せてくれるのは凄く感謝しているのだ。清麿が元気だとわたしも嬉し
い。話すことはできないけれど、清麿からはわたしが見えないけれど・・・それでも他の者に比べれば
随分とわたしは恵まれておる。」
「それは可愛い王様にとって今は苦しいこと?」
「・・・少し。ティオ達には“女神殿に聞いたこと”として恵殿達の様子を伝えることはできても、わ
たしと同じように見ることは駄目なのであろう?だからできるだけ早く人間界と連絡が取れるようにし
たいのだ。せめてわたし達が元気だと清麿達に伝えたいのだ。」
それはガッシュの切なる願いだった。そして王としての生活に追われ、バランスを崩しかけたガッシュ
の状態が回復していることでもある。人も魔物も余裕がない時は他者に気を遣っていられないものだ。
例えば本当に飢えている時は脇目も振らずひたすら食料を口に運んでしまうように。だから自分だけで
ティオ達のことを気にするようになったのはその証拠と言えた。
「それで、手紙・・・なのね。」
シェリーがガッシュ達の様子を窺ってから口を開く。彼女はブラゴと違ってガッシュの言うことが理
解できた。利害関係の一致で欲望のままに振舞う本の持ち主と魔物もいれば、親兄弟のような絆を築い
た者達もいる。少なくともガッシュの仲間としてシェリーが知る面々は人間と魔物であっても良い関係
を築いていた。そして彼女とブラゴもまた・・・。
「これは全て魔物の子達が自分のパートナー達に向けて書いた手紙なのかしら。」
「うぬ!そうだと思うのだ。」
「あら・・・これは日本語ね。“きよまろへ”・・・ガッシュ君が書いたものかしら。」
「うぬ。これは清麿にぜひ渡して欲しいのだ。」
シェリーは紙の中から日本語・・・それも平仮名で子供らしく大きく文字の書かれた物を見つける。そ
れはガッシュが清麿にあてて書いたものらしい。どうやらガッシュの頼みごとはこの手紙の山を人間界
に行けない魔物の子供達の代わりにかつてのパートナー達に届けてもらいたいようである。確かにシェ
リーはもうすぐ人間界に戻る予定ではあるが。かといってこんな紙の山と共に帰還するのも何だか複雑
だ。というか普通に考えて無理である。
「可愛い王様・・・これ本当に全部手紙?」
「うぬ?」
「だってこれなんか“きょうもゆうはんにはぶりがでなかったのだ。ぶりがたべたいの〜。でもおいし
かったのだ。”とか書いてあるし・・・。しかもあと何枚もそういったのが続いてるし。」
「どこか変なのか?」
「それは手紙じゃなくて日記だろうが!?」
「ぬお!何でブラゴが怒るのだ!?」
「量が多いからまさかとは思ってたけど・・・ひょっとして他の子達も・・・。」
「ほ、本当なの・・・?」
手紙の内容が常に必要最低限の伝達事項であるとは限らない。特に子供ならいろいろと脱線しがちだろ
う。シェリーは嫌な予感がして、さらに紙の束を確認し始める。
「これ、文字・・・?」
「魔界にだってこんな文字があるか。」
「可愛い王様、これ絵だけしか描いてないみたいだけど。」
「う、うぬぅ・・・。」
そして手紙としてあまり意味のなさないようなものも数多く含まれていることが発覚した。
「だ、だってこれはウマゴンがサンビーム殿に書いた手紙なのだ。」
「どう見てもそれはただの足跡だろう。」
「違うのだ!ブラゴが読めぬだけでちゃんとした手紙なのだ!」
「じゃあ貴様は読めるのか!?」
気持ちはこもっているのだろうが、傍目には紙についた足跡のようにしか見えない物を抱えてガッシュ
が主張する。そして彼の意見をキッパリと否定するブラゴ。人間でいう拇印のようなものと好意的に捉
えることができなくもないが、それが何枚もあるとなれば意味が違ってくる。
「それで、肝心のムッシューはそれを読めるの?」
一触即発の雰囲気になりかけたガッシュとブラゴに割って入り、シェリーが言う。
「・・・よ、読めるはずなのだ!」
「無理だな。」
「あたしも無理だと思う・・・。」
ガッシュが言った途端、ブラゴに切り返され、さらにイセーにまで否定されて、彼は撃沈した。
「二人とも酷いのだ・・・。」
「可愛い王様、こういう時は現実を見なきゃ駄目だよ・・・。」
イセーの言葉にブラゴとシェリーが揃って頷く。それを見てまたガッシュは落ち込むのだった。
「確かに現実問題としてこの量の紙を私は持てないわね。」
シェリーは持っていた紙の束をテーブルに戻して溜息をついた。ブラゴも憮然とした表情でそれを見
ている。ガッシュは打ちひしがれていた。そんなにショックだったのだろうか。そしてイセーはしばら
くガッシュの様子を見守った後、おもむろに口を開く。
「可愛い王様がこの状態なんであたしから補足情報を少々。前に調査員が来たと思うからご存知でしょ
うけど、今、魔界にいる人間の方は希望に応じて記憶操作を受けられます。シェリーさんはそれを拒否
されましたね。」
「当たり前よ。冗談じゃないわ。」
確認の意味でのイセーの問いかけにシェリーは肯定を示す。記憶・・・精神をいじられるなんぞ、かつ
ての仇敵の能力を思い出して気分が悪い。それに辛い思い出もあるが、魔界の王を決める戦いに関わっ
たことは今では彼女にとって大切な記憶であり経験だ。それを消すなんて断固拒絶するだろう。
「ですが、シェリーさん以外の方は魔界及び魔物と関わった記憶を全て消すことを望みました。二度と
関りを持ちたくないという方もいらっしゃいましたしね。まー、魔界で死に掛けたなんて忘れたい記憶
なのかもしれませんけど。」
「そう・・・。」
「軟弱な奴らだ・・・。」
「そういう意味だと魔界でもパートナーだった人間を守ろうとしたお兄さんは懐深いってことになるの
かなー♪ それともシェリーさんの育て方が良かったんですかね?」
『な!?』
イセーの言葉に動揺する二人。特にシェリーは若干赤くなっていた。
「可愛い王様の相棒君も素敵な育て方だったみたいだし★」
「清麿も・・・?」
「人間も魔物も他者と関り合うことで育てられ、成長していくと思いますよ。お互いに。それって素敵
なことじゃないですか。」
「うぬ!」
「そうね。」
「フン。」
ニッコリと相手の心に浸透していく光のような笑顔を浮かべたイセー。その言葉は自然とガッシュ達の
心に受け入れられているようだった。これもまた女神ならではの特性なのかもしれない。
「まあ、そんな訳で、今の所、戦いに参加した子達が書いた手紙を託せるのはシェリーさんだけなんで
すね。だからこそ可愛い王様もこうして来たんでしょうけど。」
「そ、そうなのだ。シェリー頼むのだ。」
「・・・手紙を届けたいという気持ちは理解できるけど、この状態じゃやはり無理ね。」
そしてシェリーの出した結論にやはり撃沈するガッシュであった。
「これで話は済んだな。この紙の山をさっさと持って帰れ。」
経込まされてばかりのガッシュに追い討ちを掛けるかのように冷たくブラゴが言い放つ。即座にガッ
シュを追い出しにかかった彼に容赦はない。余計な客はさっさと追い返したい心境なのだろうか。確か
に彼がいる限り結界効果でいろいろ面倒臭いことになっているのは確かだが。それに正直な話、朝一番
にガッシュが来た為、彼らは誰も朝食をまだ取っていないのである。空腹になると精神的にも落ち着か
ないだろうし、判断が難しい所だ。
「う、うぬ・・・。」
「ブラゴ、そんな言い方は・・・。」
「フン、知るか。」
経込んでいるガッシュにそんな言い方をしなくてもいいのではないかと、流石にシェリーがブラゴを窘
めるが、そんなことであっさり改心するようなら苦労はしない。ポケットに手を突っ込んで偉そうな態
度のまま彼は椅子の背に腰を預けていた。心持ちシェリーから顔を背ける形で。それは拗ねているよう
にも見えたり見えなかったり。
「・・・ガッシュ君。せめてもう少しコンパクトにならないかしら。とてもこんなたくさんの手紙は私
に持って帰れないもの。例えばこの子達の近況報告書のようなもの届けるくらいならできると思うの。
例えば“ガッシュ君は元気で王様として頑張ってます”といった簡単なものなら。」
「うぬぅ・・・。」
「それに先程の足跡のように人間に解読できる文字を書けない子もいるのでしょう。そういう子達に関
しては誰かが代筆した方がいいと思うし、報告書のような形なら不公平にもならないと思うの。」
シェリーがガッシュを諭すように言う。
「・・・そういう物なら、シェリーは届けてくれるのだな?」
「ええ、私一人で持ち帰ることができる物なら。」
「本当にそれでいいのか、シェリー。」
「構わないわ。それに・・・魔界にいる人間の為に動いてくれるような子達がこの手紙の送り主なんで
しょう?せめてものお礼よ。」
ガッシュとブラゴの問いかけにシェリーがそれぞれ答える。確かに人間保護というガッシュの頼みを率
先して引き受けていたのは、己のパートナーを中心に、人間に対し好意的な魔物であった。別にそうい
った話を聞かされたわけではないのだが、シェリーにも見当はついていた様子である。
「じゃあ、この手紙の山は書き直しってことでいいんだね、可愛い王様。」
「う、うぬ・・・分かったのだ。」
イセーの確認にガッシュが頷き、やがてガサゴソと紙の束を仕舞いこみだした。これで何とか一見落着
となりそうである。
「そうそう、届ける報告書に関して何か注文あります?シェリーさんから。」
シェリーが紙の山を片付けているガッシュの様子を何となく眺めていると、イセーが彼女に尋ねてき
た。そしてシェリーはイセーに顔を向けると、少しだけ考え込むような仕草を見せる。
「そうね・・・どの子のものが誰宛なのか、できればパートナーの在住する地名もあると分かりやすい
わね。それと・・・私、魔界の文字は全部読める訳ではないのだけれど、魔物の子達の中で人間界の文
字をきちんと書ける子はいるのかしら?」
「うぬ!?シェリーも魔界の文字が読めるのか?」
「貴様はさっさと片付けろ。」
シェリーの言葉に反応したガッシュにブラゴの声が飛ぶ。片付けの手が止まっていたからだ。仕方なく
また片付けを再開するガッシュ。それに苦笑を浮かべながら一応シェリーはガッシュの質問に答えてや
った。
「ええ、ブラゴに教わって少しずつ・・・ね。まだ使いこなせてはいないけれど。」
「そーだねー、人間界の文字にあらかじめ翻訳しておいた方が無難かもしれませんね。魔界の文字読め
る子なんて人間界にちょっとしかいないし。可愛い王様の相棒君とかは読めるけど。」
「あら、そうなの?」
「う、うぬ。清麿はファウードを魔界に送り返そうとしておった時にアースに教わったのだ。」
「そうすると仮に魔界の文字で書かれたままでも清麿君に渡せば解読してもらえるのね。」
「馬鹿馬鹿しい。二度手間だろうが。」
シェリーは半分冗談で言ったのだが、ブラゴは鼻で笑い飛ばす。そして何故かそれがガッシュの怒りの
琴線に触れた。
「ブラゴはどうしていつもそうなのだー!優しくないのだー!?」
「だから何だ。喧しい。」
「や、優しいブラゴ・・・想像できないわ。」
「おい、シェリー。それはどういう意味だ。」
ガッシュに対して優しいブラゴを求めるのも難だが、パートナーにここまで言われる彼もどうなのだろ
う。次第に会話がそれて収拾のつかなくなりつつある事態をイセーは何も言わず静観していた。
「わたしの話を聞くのだー!?」
「貴様はそれを片付けていればいいんだ!」
「ブラゴ、離しなさい!」
シェリーに迫るブラゴに喚くガッシュ。本当に何をやっているんだろう、彼らは・・・。
ピロリロ♪ピロリロリロ・・・♪
そんな時、奏でられた電子音。ガッシュとブラゴは言い争っていて気づいていないようだが、シェリー
は目を見開いた。そんな彼女の視界の片隅でイセーがポケットから何かを取り出す。薄い直方体に近い
形状。それは人間界で見慣れた装置にもよく似ていた。
(携帯電話・・・!?)
シェリーが驚く中、イセーは折りたたみ式の携帯電話らしき装置を開いていた。
「あ、ヤバ・・・王城からの通信だ。可愛い王様、本格的にバレたっぽい・・・て、聞こえてないみた
いだし。」
「ブラゴの馬鹿者!むっつりスケベー!」
「誰がだ!?」
「バリーがそう言っておったのだ!シェリーを自分の家に連れていったのはブラゴがむっつりスケベだ
からと!・・・ところでむっつりスケベとは何なのだ?」
「バリー・・・後で潰す。まずは貴様からだ!!オルガレイス!」
「ぬお!?」
いきなり戦闘再開。オルガレイスの直撃を受けて窓を突き破り外へと放り出されるガッシュ。即座にそ
れを追うブラゴ。何だかしばらく前に光景が思い出される出来事である。シェリーは何も言えず嘆息す
るしかなかった。
『・・・イセー!!貴様が噛んでいるのは分かっている!とっととガッシュの阿呆を連れて戻って
こい!!おい!聞いているのか、貴様!?』
一方イセーの手元では、ハウリングをさせて携帯電話と思われる物体からは怒声が響いていた。
「だ、誰なの・・・?」
「ゼオンちゃん。お城からの通信です。」
『チャン付けするなと言っているだろうが!?・・・ん?他に誰かいるのか。』
シェリーの声が聞こえたのか訝しげな声が機会越しにする。
「それよりゼオンちゃん、お城の方はどうなってます?」
『知っているのは城に詰めていたガッシュの友人だけだ。口うるさいジジイ供に知られる前に戻っ
てこい。大体何で俺様が朝っぱらからガッシュ捜しなんぞやらねばならん・・・。』
「でも手伝ってあげちゃうんですよね、ゼオンちゃんは・・・。」
『黙れ!貴様が絡んでいると気づかなければ俺だって動かなかったわ!?』
けれどもガッシュ探しに動いているメンバーでイセーの通信機の番号を知っているのがゼオンだけだっ
たから仕方がない。苛立ちも露にゼオンは言った。
「イセーさん・・・。」
「シェリーさん、どうやらそろそろお暇しなければならないみたいです。ゼオンちゃんもすっかりお怒
りのようですし。」
「そ、そうみたいね・・・。」
ゼオンの剣幕を受けて神妙なようでのん気なような気もするイセーの態度。相槌を打つシェリーも愛想
笑いが引きつっている。
「もしもし、ゼオンちゃん?今ねー、可愛い王様、ブラゴってお兄さんと遊んでるんだけど、どれくら
いまでなら待てる?」
『は?ブラゴ!?』
「あれ、遊んでいるっていうのかしら・・・。」
予想外だったのか、ブラゴの名前が出て声を上げるゼオンと外の戦闘風景も見て眉を寄せるシェリー。
それともイセーにとってはアレも遊びのレベルに入るのか。
『・・・何故ブラゴと顔を合わせているのかは聞かないが、これ以上は待てないと伝えろ。次の予
定に間に合わないようだったら、俺様が直々に雷の餌食にしてくれる。』
それだけ言うとブツンと音がしてゼオンからの通信は途絶えた。説教だけでなく雷の折檻もありだとい
うことは、ゼオンの怒りがかなり高まっている証拠である。
「ゼオンって・・・確かファウードを乗っ取ったという魔物の子よね。」
「可愛い王様と双子のね。捻くれてるけど心底性根が腐ってる訳じゃないんですよ、あれでも。」
「はあ・・・。」
イセーのフォローは果たしてフォローなのか。とりあえず笑顔で言うことではないような気がしたシェ
リーであった。
――――――――――こうして、事態は最終局面(一応)へ向けて加速していくのであった。
To Be Continued・・・
<後書き>
ちょっと思ったより長引いてしまいました黒本邂逅編です。この四人で書くと何かと話がそれていき
やすいことが分かりました。三すくみじゃないですけど、全員に対して常に強気でツッコミとしての立
場を維持できるメンバーが一人いないと、いろいろ大変みたいです(死) 今度からこの四人だけの絡
みはできるだけ避けるように心がけておきましょう。次回は仕方ないですけど・・・。
そんな訳でこの四人のグダグダ文は次で一先ずおしまいです。ブラシェリにしようと密かに悪戦苦闘
したりもしましたが、結果としてガッシュが可哀相なくらいのお馬鹿をやらかしてしまうし、ブラゴは
すぐ喧嘩するし、散々でした。実は・・・ちょっと反省してます(遠い目)
2008/02/02 UP