12、恋は夕暮れ

 

 

 

 秋は夕暮れが素晴らしい。確かそのようなことを昔の文化人は言ったらしい。日番谷冬獅郎は茜色に染まり始めた空をぼんやりと見上げながら、ふとそんなことを思い出した。

「はぁ・・・。」

鳥が巣に戻っていくのか、数羽が列になって空を渡っている。そんな光景を眺めてまた溜息。普段は頭の回転が速く、記憶力に優れ、何かとしっかりした印象を周囲に与えている彼だったが、今は随分と気が抜けてしまっていた。

「隊長〜、いつまで黄昏てるんですか〜?」

場所は十番隊隊舎、執務室に程近い屋根の上。姿こそ見えないものの、恐らく廊下の辺りにいるだろう人物が日番谷に声を掛ける。この声は彼の副官である松本乱菊のものなのだが、それを分かっているのかいないのか、日番谷は無反応である。一向に屋根の上から降りようとする気配はない。

「もう、隊長!今日はちょっと変ですよ?」

 いつまでたっても戻ってこない日番谷に業を煮やしたのか、乱菊は彼のいる屋根の上へとやってくる。そこにはやはりぼんやりと夕焼けの空を眺めている日番谷がいた。

「隊長?隊長〜。日番谷隊長〜?」

彼の近くまできて何度も声を掛けたのだが、やはり反応がない。正確には乱菊が屋根に上ってきた時点でチラリと彼女の方を見たりしたのだが、とにかく今は見向きもしない。ひたすらボーっと空を見ているのである。

(どうしちゃったのかしら?本当に・・・。)

あまりにもの気合の抜けように、乱菊は困惑した。一瞬仕事で疲れているのかと思ったが、ここ数日はいつもよりも楽な位だったから恐らく別の理由であろうとすぐに考え直す。

(午前中は・・・別に変わった所はなかったわよね。)

乱菊は頭の中で今日の日番谷の様子を反芻し始めた。午前中は二人揃って普通に仕事をしていた。乱菊も先月サボって仕事を日番谷に押し付け続けたツケが回って減給にされたので、今月は真面目に取り組んでいる。意外と優しかったりするのだが、やっぱり厳しい日番谷は、初めは大目に見ていた乱菊のサボリに先月とうとう制裁処置を発動させたのであった。忙しくなければ、説教したりして押し付けた仕事を乱菊に返すのだが、先月は少々隊内がドタバタしていたため、堪忍袋の緒が切れやすくなっていたようである。そのため彼女も反省して、日番谷の機嫌を直すためにもしばらくは小まめに仕事をこなしていこうという心積もりであった。

(私は別に隊長を怒らすようなことはしてないし・・・だから意識的に無視されてるってことはないと思うんだけど・・・・・・。)

これでも十番隊のトップ二名は良いコンビだともっぱらの評判である。実際それなりに仲は良い。信頼はしているし、乱菊が面白半分にじゃれついても日番谷が本気で怒ることはほとんどない。

(それから午前中は仕事で〜、その後はお昼休みに入って・・・食事はバラバラに取ったのよね。私の方が早く書類が片付いたから、先に部屋を出たはずだし。)

そう、ここまでは日番谷の様子は普通であったと乱菊は記憶している。

(最近、雛森が隊長にお弁当作ってあげてるって聞いたから、多分今日も二人で食べたと仮定して・・・私が戻ってきた時はすでに隊長も部屋にいたから、ひょっとして執務室で食べたのかしら?)

日番谷と彼の幼馴染である雛森桃の関係は友達以上恋人未満という一昔前の少女漫画設定を地でいくようなものである。とりあえずお互いがお互いを好きと認識していることは確かなのだが、下手に子供の頃家族同然に過ごしてきたせいで、相手からの好意が恋愛感情としての「好き」とは違うのではないかと思っているのである。傍目には相思相愛の恋人同士のように見えることさえあるというのに。ある意味阿呆な二人であった。

「隊長、いつまで屋根の上にいるんですか〜?身体冷やしますよ。」

 また乱菊が日番谷に声を掛ける。それでも日番谷から目立った反応は見られない。幸い今日中に提出が必要な書類はないものの、彼がこうしている間にも仕事は貯まっていくのだ。

「明日だって仕事なんですからね。風邪引いても知りませんよ。」

一隊を束ねる立場にある日番谷が寝込むような事態になったら、彼の下についている乱菊だって困る。

(本当に隊長ってば、ぼけ〜っとしちゃって。ああ、そういえば、午後の仕事が始まってから・・・だったかしら。)

そして乱菊は日番谷の異変らしき兆候が午後の業務中に見られたことを思い出した。一応、書類に目を通して、筆を走らせるといった風に仕事はしているのだが、集中力が長続きしないのか、十数枚書類を片付けては虚空を見上げてみたり、数枚処理しては溜息をついたり。人は空腹が満たされると眠くなるというから、乱菊は初めそういうことなのだと思っていたのだ。

(隊長、見た目は子供だし。寝る子は育つって言うし・・・。)

集中力が続かないのは眠いからだと。

「隊長、本当どうしたんですか?」

普段の彼の仕事振りを知っている乱菊からすれば、こんな日番谷は青天の霹靂、鬼の霍乱、とにかく珍しい。仕事をしながら時々日番谷の様子を盗み見ていたことから分かる状況は、書類を進めながらも呆ける時間が徐々に増え始め、次第に仕事をしている時間より長くなり、ついには書類から目を離して、窓から景色を眺めるようになってしまった。はっきり言って気持ち悪いくらい変である。そしてとうとう日番谷は机に向かうことを放棄して、散歩をしてくると乱菊に言い残し、部屋を出て行ってしまった。

「・・・ひょっとして、雛森と何かあったんですか?」

 乱菊の知る限りでは、日番谷は雛森と喧嘩をしたりすると、いつもより眉間の皺が増えたりと、何かしらの変化がある。

「喧嘩・・・だったら、早く仲直りした方がいいですよ。」

時間が経過すると謝りにくくなることは少なくない。実は日番谷と雛森の仲を見守っていると自認している乱菊としては、こうして助言せずにはいられなかった。彼女はこの小さな上司も天然な同僚も気に入っているのだ。

「・・・喧嘩はしてない。」

乱菊が声を掛けて、五分もしただろうか。無言で彼の返事を待ち続けた彼女に日番谷が告げたのがそれだった。

(喧嘩はしてないけど何かはあったってこと?)

日番谷の言葉に乱菊はそう当たりをつけた。しかし一体何があったのか。この上司をこんな骨抜き(?)にしてしまうような出来事が。乱菊は日番谷が見ている方向と同じ、茜色の空を見つめる。そうすれば彼の気持ちが少しでも分かるような気がして。

(う〜ん、とりあえずぼんやりしたい気分・・・てことくらいしか分かんないわ。)

しかし結局思い当たらなくて、乱菊は早々に諦めた。脳の活性化という意味ではよくないかもしれないが、使えない(酷!)上司の面倒をいつまでもしているほど、今の乱菊は暇ではない。

「それじゃ、隊長。私はまだ仕事ありますから、先戻ってますね。隊長も、気が済んだら戻ってきてくださいよ。書類残ってるんですから。」

それだけ言って、乱菊は日番谷から背を向けた。そして屋根から下りるため、端に向かいながらふと思う。

(さっき、隊長の顔、赤かった気がするんだけど、気のせいかしら・・・。)

彼から目を離す刹那、彼の顔は耳の辺りまで赤かった気がする。これは単なる夕日のせいか、それとも別の原因があるのか。

(私的のはとりあえず風邪引いて熱があるとかじゃなければ問題ないけどね。)

とりあえず明日の仕事に支障がなければ問題ない。今日の仕事はすでに半日支障があったけれども。そんなことを考えながら、乱菊は屋根から下へと飛び降りた。

 

 

 

 乱菊が執務室に戻って真面目に仕事をしていると(何せ日番谷が使い物にならない)、控え目なノックの音と共に、名乗りを上げた少女が戸を開けた。

「あれ?日番谷君いないんですか。」

「あら、雛森いらっしゃい。」

やってきたのは例の日番谷がおかしくなったことに関係のあるらしき少女雛森。

「あ、乱菊さん。これ、書類です・・・。」

「ありがとう。どれどれ・・・?」

乱菊が受け取った書類にざっと目を通したところ、どうしても隊長が取り扱わなければいけない書類ではなさそうである。というか、もっと下の席官でも処理できる書類だ。最後に申し訳程度に三席以上の判と署名はいるが。雛森は何かと理由をつけては十番隊へやってくる。それは仕事以外の意図も含まれていて、乱菊としては微笑ましいと思っている。

(本当雛森って隊長のこと好きよね。)

乱菊が書類を見ている間も雛森がソワソワとしている気配が伝わってきた。きっとこの場にいない彼のことを気にしているのだろう。

「あ、あの・・・乱菊さん・・・・・・。」

「何かしら、雛森。」

「その・・・日番谷君って・・・・・・。」

やはり雛森は日番谷のことは気になって仕方がないらしい。乱菊はついニヤつきそうになって、慌てて顔を引き締める羽目になった。

「隊長ね〜、隊長ならちょっと呆けて・・・もとい、休憩がてら景色眺めてるわよ。」

 今更ではあるが日番谷の名誉のためにちょっとオブラートに包んで説明してみる。あまり意味はないかもしれないが。

「あ、そうなんですか。そうすると・・・屋根[うえ]ですよね。」

「うん、そうよ〜。」

日番谷が屋根の上で休憩をしていることはままあることなので、雛森にも簡単に予想がついた。

「じゃあ、せっかくですので日番谷君の顔見てから戻りますね。」

そしてニッコリ笑って雛森は部屋を出ようとする。

「あ・・・待って!」

そこを乱菊が呼び止めた。別にこのまま行かせても大丈夫かもしれないが、乱菊としては少々気になることがあったのである。

「何ですか、乱菊さん。書類でも見つかりました?」

「いや、そうじゃないんだけど・・・。」

小首を傾げて見せる雛森に、乱菊は呼び止めてしまったものの聞くべきか聞かざるべきか一瞬迷ってしまった。しかし黙っていても仕方がないので、意を決して告げることにする。

「雛森・・・あんた今日隊長と何かあった?」

「へ?」

乱菊の言葉に雛森は目を丸くする。そしてしばらくキョトンとした後、ホワンホワンという感じに彼女の頬が薔薇色に染まった。どうやら日番谷の答えから乱菊が予想をつけたように、何かしらあったらしい。

(これはもう聞くっきゃないわね!)

 急に好奇心を刺激された乱菊は、彼女を突っついてみることにした。幸い雛森は日番谷ほど手強くはないので、聞き出すのはそう難しいことではないだろう。

「その反応は何かあるってことよね〜、さあ、サクサクっと吐いてちょうだい♪」

「な、何かって・・・。」

アワアワとしている雛森を猫が笑ったような顔つきで見つめる乱菊。

「隊長さ〜、昼休み明けから変だったのよね。」

「ひ、日番谷君が・・・?」

「そうそう、心ここにあらずって感じで。溜息ついちゃったりなんかして。ぼんやりしてるのに時々赤くなったりして(この辺乱菊により脚色)、まるで恋煩いの典型的症状みたいだったわ。」

「こ、恋!?」

雛森は見るからに動揺していた。はっきり言って挙動不審である。ここまで反応が素直だとからかい甲斐があることだろう。そんな雛森を乱菊は観察する。彼女の思考パターンからして、今は人の話を聞く余裕はないだろう。いかにも頭の中がグルグルしてますという感じだ。そうして見ていると、雛森は赤くなり青くなりまた赤くなって視線を泳がし、最後には両手で頭を抱えその場に座り込んでしまった。

「雛森?」

「・・・どうしよう乱菊さん。」

乱菊が声を掛けると、雛森は赤い顔と潤んだ瞳で彼女を見上げてきた。

「や、やっぱり私のせいかなぁ・・・?」

どうやら雛森には心当たりがあるらしい。一体何があったというのか。

「ということは、やっぱり何かあったのね。」

「は、はい・・・でも日番谷君がそんな風になるなんて・・・・・・。」

雛森も多少戸惑っているとかいうか混乱しているというか、とにかく落ち着きがない。意味もなく手を動かしている。

「一体、何があったの?」

乱菊はいかにも人の良さそうな様子で雛森に話しかけた。

「は、はい。実は・・・。」

そしてあっさりと信用する雛森。たまには人を疑った方がいいかもしれないが、それに思い当たらないのが彼女らしいのかもしれない。

 雛森の告白によれば、次のようなことであったという。本日の昼休み、雛森は日番谷がいる十番隊執務室へやってきた。もちろん手作りの弁当を持って。

「今日のメニューはですね、玉子焼きとほうれん草の胡麻和えと・・・。」

照れながら、でも楽しそうに日番谷に差し入れた弁当のメニューを乱菊に話す。一応せっかくなので、執務室にあるソファーに向かい合って話を聞きだすことになった二人。

「いいわね〜、愛妻弁当ってやつ?」

「や、やだ・・・愛妻弁当だなんて!」

雛森はやっぱり顔を赤くしたままでモジモジした。

「最近よく一緒に食べてるわよね。隊長、おいしいって言ってた?」

「ええ、それは、まあ・・・。」

乱菊の言葉に雛森は幸せそうな表情ではにかむ。もっとも日番谷の場合、はっきりと美味しいといったわけではなく、『悪くない』程度のコメントであるのだが。

「仲良くて良いわね〜

「そ、そんな・・・。」

乱菊に言われて雛森はますます照れる。

「それでそれで?その後何があったの?」

「ええと・・・ですね。ご飯食べながら日番谷君とお喋りして・・・。」

乱菊に続きを促され、雛森は昼休みの出来事を語っていく。しかしその内容によれば、彼女お得意の藍染隊長トークの連発で、段々日番谷の機嫌が悪くなってしまったらしい。ある意味いつものパターンだが、それでも改善しようとしないのは雛森が鈍いからか、日番谷が意地っ張りだからなのか。

「それで、私が藍染隊長のこと、優しくて大好きって言ったら、日番谷君拗ねちゃったみたいで・・・日番谷君だって大好きに決まってるのに・・・・・・。」

 雛森にかかっては、上司である藍染も、それなりに親しい乱菊を含む副隊長の女性陣も、学生時代からの同期である吉良イヅルや阿散井恋次も、ついでに彼女の育て親代わりという老女も、みんな『大好き』となってしまうだろう。幼馴染である日番谷は雛森のそうした部分を十分に分かっているはずなのだが、どうしても毎回面白くないと感じてしまうのだ。

(可愛いヤキモチだとは思うけどね〜。)

雛森の話を聞きながら、乱菊は微笑ましく思う。そもそも日番谷の普段の態度からすると拗ねるといった行為が似合わないのだが、乱菊は彼の副官になり、雛森との遣り取りを頻繁に見るようになってからは、結構可愛いと思うようになった。日番谷の前で口に出そうものなら、絶対零度の霊圧に晒されそうなので滅多に言わないが。

(それに雛森もいい加減にしろって位に鈍いのよね・・・。)

日番谷に好意があるのは、誰の目から見ても明らかである。ただ、それが幼馴染に対してのものなのか、それ以上なのかは、雛森と日番谷を間近で見る機会の多い乱菊にも今ひとつ判断しきれないのだ。決定打に欠けるというか確信が持てないのである。普通恋人同士なら、相手の前で他の男を事ある毎に褒め称えるものだろうか。褒める対象が相手の男もファンであるならまだしも、日番谷は藍染を特別に尊敬しているわけではなさそうである。多少の敬意は持ち合わせているかもしれないが、大尊敬して慕っているようなことはまずない。それだけは乱菊も自身を持って言えた。というか日番谷はそんなタイプの人間じゃないし。

「だから、日番谷君も好きだよってちゃんと言ったのに、全然聞いてくれなくて・・・その内、話しかけてもこっち向いてくれなくなっちゃって・・・。」

思い出して悲しくなったのか、雛森の瞳が潤んでいる。彼女は割と涙腺がもろい傾向にある。それを乱菊も分かっていたから、とりあえず彼女に自分のハンカチを差し出した。そうすると、雛森はそれを断り、自分の物を取り出す。その時に乱菊に謝罪と礼を述べる辺りが何とも彼女らしい。

「それで、どうしても信じて欲しかったから・・・日番谷君にキスしちゃったんです。」

そしてはにかんだ笑顔でさり気なく爆弾発言。乱菊の思考回路が強制停止を起こす。言い方を変えれば、石化状態というか氷結硬直というか、例えるならばそんな状況。

「あの・・・乱菊さん?」

 普段なら雛森が何か話せば相槌を打ったり、微笑みを浮かべたりと、何かしらの反応を見せる乱菊なのに、今回は無反応である。一体どうしたのだろうと彼女を見上げれば、乱菊はどこか遠くを見ているようだった。とりあえず雛森と視線が合わない。雛森は自分が何かおかしな発言をしただろうかと、自分の言動を思い返すものの、何も思い当たる節はなかった。つまり、本人は例の発言内容の威力に全く気づいていないのである。一方、ようやく再起動し始めた乱菊の思考は次のような感じであった。

(―――――――きす、記す、鱚、帰す、キス・・・それってやっぱり、いわゆる接吻ってヤツのことよね。でも隊長と雛森が?しかも雛森からで?そりゃ、確かに仲が良いし、傍目にはイチャついているような時もあるけど、付き合ってるって話は聞かないし・・・というか、前に聞いた時ははぐらかされたんだけど。)

乱菊は一先ず自問自答を繰り返している。傍にいる雛森を気遣う余裕はない。結論から言えば乱菊は混乱していた。まだ例の発言が後を引いているのだ。

「でも、日番谷君の様子がおかしくなっちゃうなんて・・・やっぱり唇じゃなくて、ちゃんとほっぺにしておけば良かったのかなぁ?初めてだったし。」

「!?」

そして無自覚のまま第二爆撃投下。その後、乱菊の頭の回転の復活が遅れたのは言うまでもない。

「私やっぱり日番谷君の様子見てきますね。心配だし。」

「ええ・・・うん、そう。頑張って〜。」

 それからしばらくして、雛森は笑顔でそういうと、十番隊の執務室から出て行った。乱菊は気の抜け切った様子で彼女が出て行くのを見送る。そして雛森の足音が遠ざかった後、乱菊はぐったりとソファーに身を預けた。

「何か・・・隊長が呆けてた理由が分かる気がするわ・・・。」

ぼんやりとした表情で彼女の漏らした呟きが、何となく全てを物語っている気がする。そしてふと乱菊が視線を窓の方へと動かすと、空を染めていた茜色はほとんど残っていなかった。

(隊長、頑張ってくださいね・・・。)

その内、雛森が日番谷の元へと辿り着くだろう。きっと夕暮れを過ぎても彼の恋にまつわる苦労は終わらないに違いない。とりあえず乱菊は心の中だけで日番谷に声援を送ってみるのだった。

 

 

 

 

 

<後書き>

 久々に水無月の頭の中に甘め・ほのぼの系の日雛構想が沸いてきました。いや、少し前までシリアスやら暗黒やらそんな感じだったので。作る作品がどれも(死)

 今回は初々しい感じにさせていただきました。乱菊さんが出張っていますが、あくまで日雛前提なので☆ そんなわけでお昼休みに雛森と初ちゅー(敢えてここではキスとは言わない)して脳みそぷ〜になってしまった日番谷の図(笑)でした♪

 

 

2006/06/20 UP