2016' /20
プロローグ
オーディオ・ファンレスPC用のキー・デバイスはレア品揃いです。中でもファンレス・ケースは超レア品(^_-)-☆で、買わないと無くなっちゃわないとも限りません。ブラン・ニューのデバイス構成によるハイ・パフォーマンス・オーディオ・ファンレスPCです。

ファンレス・ケースFC5α
オーディオ・ファンレスPC1つめにしてレアなキー・デバイス、ヒート・パイプ排熱システム搭載のパソコン・ケースです。分厚いフロント・パネルや大型ヒート・シンクがメイン・アンプを彷彿とさせます。左右のヒート・シンク・ブロック前部にUSB3.0ポートがあり使い勝手が良くなっています。オリオスペックで購入しました。

 FC5αメインフレーム

CPU : Core i7-6700T
オーディオ・ファンレスPC2つめのキー・デバイスはCPUTDPの低さです。TDP35Wスペックの6世代Skylake最上位のCore i7-6700T 2.8GHz(バルク品)です。マイスペック・コム・インターネットショップから購入しました

 Core i7-6700T

MOBO&RAM
パソコンにネットワークは不可欠です。ところがパフォーマンスに優れる有線ネットワークは必然的にワイア接続なので、場合によってはハウス規模のグランド・ループを構成してしまいオーディオ・システムのコモンモード・ノイズの原因となってしまいます。

MOBOにグランド・ループを構成しない高速無線LAN802.11/acを搭載したAsrockH110M-ITX/acをチョイスしましたRAMCrucial CT2K8G4DFD8213 DDR4 PC4-17000 8GB2枚構成です。それぞれツクモとドスパラから購入しました。

Core i7-6700T & DDR4RAM8GBx2 on H110M-ITX/ac

UEFI BIOS
組み込む前のMOBOレベルでの動作チェック画面です。UEFI BIOS画面左ペインにはCPUCore i7-6700T・・・、RAMDDR4-2133 8GB x2などが、右ペインにはテストのために装着したCPUファン回転数や温度情報、電圧情報などが表示されています。

H110M-ITX/ac UEFI BIOS

ドライブ
オーディオ・ファンレスPC4つめのキー・デバイスはスピンドル・レス・メディアSSDです。日常よく聞くミュージック・ハイレゾ・ファイルを格納できる480GB容量のLite on製をチョイスしました。PCデポから購入しました。

CDからのリッピングやハイレゾ・メディアからのファイル転送用に、将来性を考慮してBDXLブルーレイ対応のパナソニックUJ265型スロットイン・ドライブをチョイスしました。アーキサイト@ダイレクトから購入しました。

スロットイン・ブルーレイUJ265型 480GB SSD 

アダプタ電源
オーディオ・ファンレスPC5つめのキー・デバイスはファンレス・アダプタ電源です。12V入力の160WスペックのpicoPSU-160-XT型超小型モジュールをチョイスしました。アマゾンから購入しました。

picoPSU-160-XT

FC5α ヒート・パイプ・アセンブル
ファンレス・ケースAC5αのヒート・パイプ・システムは、CPUとヒート・バッファ(Lower CPU Mount)間、ヒート・バッファとヒート・パイプ間、ヒート・パイプと放熱ブロック間はそれぞれ隙間なく接触させ放熱シリコンを充填して取り付けます。

組込み前にヒート・バッファとヒート・パイプの取り付け位置などを把握しておきます。放熱シリコンを充填しながら、相互の位置を目安にヒート・バッファにヒート・パイプを並べトップ・カバーを4本ボルトで仮留めして(軽く締めて)取り付けます。

H110M-ITX/acのヒートバッファへのヒート・パイプの取り付け位置

トップ・カバーのネジを軽く締め、CPUに放熱シリコンを塗布し取り付けます

ヒート・パイプ・インストレーション
ヒート・シンクに接触するヒート・パイプ面に放熱シリコンを塗布してからMOBOを組み付けます。ヒート・パイプとヒート・シンクを接触させて3つのヒート・コネクタで固定して、最後にトップ・カバーの4本ボルトを締めて固定します。

ヒート・シンクにヒート・パイプを固定してから、CPU上のトップ・カバーを固定

ケーブリング
FC5αファンレス・ケース内部のスロットイン・ドライブブ用のスリムライン・ケーブル用のスリムライン・ケーブル(30cm)はアマゾンから、電源コネクタ変換はヨドバシ・ドット・コムから購入しました。

FC5αファンレス・ケース内部

 

パフォーマンス
ExperienceIndexOKによるプロセッサ、メモリ、ハードディスクはそれぞれ究極の8オーバです。Cristal Desk Mark5によるSSDのシーケンシャル転送レートはRead/Writeともに500MB/sオーバーと申し分ありません。

エクスペリエンス・インデックス

 

SSDリード/ライト

エピローグ
総合消費電力は音楽再生中でも11W14Wと低く、連続通電でもヒート・シンクがほのかに暖かい程度です。再生途中でスタンバイ・モードやハイバネーション・モードに入っても、復帰と同時続きをプレイバックしてくれます。

ピアニッシモから始まるオーケストラのハーモニーのひそやかさはもちろんのこと、曲間やエンディングに消え入るホールトーンの響きのディケイすら微塵も損ないません。ファンレスだけが齎してくれる至福のノイズレス環境です。

音楽再生中のCPU使用率≒2%