パソコン出力の静止画と比べて，2mの至近距離に設置した120インチ・スクリーン/フルHD短焦点DLPプロジェクタでみるブルーレイ・ビデオやデジタル放送などの圧縮動画は視界いっぱいの没入感で楽しめるものの解像度の低さに不満を感じます．原理的に圧縮動画は静止画より解像度が低く，プロジェクタの解像度を生かすためには圧縮動画の解像度は高くなければなりません．ビデオ・ソース系をHDR対応4K化して画質改善に取り組んでみました．

 

HDR対応4Kメディア・プレーヤとテスト・メディア
OPPO製のUDP-203型をチョイスしました．HDR対応4K(ウルトラHD)ビデオやブルーレイ・オーディオなどの最新メディアに加えて従来のSACDやDVD，CDや更にUSBファイル，ネットワーク・プレーヤなど多種多様なフォーマットをサポートします．HDMI(HDCP2.2)とオーディオ専用のHDMI出力に加え，リモコンでボリュームが使えるアナログ7.1ch独立RCA出力を装備しています．HDR対応4Kテスト・ソースとして馴染みの風景が収録された「4K夜景」と，「君の名は．」Blue-rayコレクターズ・エディション初回生産限定版をチョイスしました．

 

 

HDR対応4Kゲーム機
ソニー製のPS4pro型をチョイスしました．HD対応4Kメディアには未対応で4Kパネル接続時にのみHDR対応4K出力とHDTV解像度のプロジェクタのままではメリットがなさそうですが，静止画構成のゲーム画面見たさで導入しました．

HDR対応4Kビデオ・カメラ
ビデオ・ソース系のHDR対応4K化の順番は4Kビデオ・カメラの導入が2番目です．2016年4月の宮古島への旅行にビデオ機能付きを検討したのが発端です．新発売のAPS-CサイズCCD搭載のソニー製α6300型 ミラーレス一眼カメラと広角から眺望遠をサポートするソニー製SEL18200型ズーム・レンズをチョイスしました．前後CCD4K構成のニコン製KeyMission360型全天球アクション・カメラは2017年５月の沖縄旅行でチョイスしました．

カメラ搭載のビデオ機能は連続撮影時間に制約があり長時間のイベント記録には使えません．レンズとCCDのサイズ更にHDR対応に拘ると選択肢が無く2017年10月新発売のソニー製FDR-AX700型ビデオ・カメラまで待たねばなりませんでした．広角で62mmと大玉の光学12xズーム を備え1インチCCDを搭載したHDR対応4K機で，アクティブ光学式手ぶれ補正 や片目で覗きこんでも被写体の奥行きが感じられるリアルさのOLEDアイリスなどが気に入っています．

HDR対応4Kセレクタ
HDMIセレクタはHDMI2.0(HDCP2.2)が，HDMIケーブルはHDMI1.4ハイスピードが不可欠です．単体のHDMIセレクタもありなのですが，ソニー製STR-DN1080型AVアンプをチョイスしました．7.1chドルビー・アトモス，ワイドFMチューナや7chデジタル・メインアンプと多機能でいろいろと遊べそうです．

HDR対応4Kビデオ編集システム
ビデオ・ソース系の4K化の始まりは編集ソフトで導入は2015年12月まで遡ります．当時イベントで収録したフルHD1080P3Dビデオ・パッケージ用に将来性も考えて4K対応のソニー製VegasPro13編集ソフトをチョイスしました．DVDarchitect6.0オーサリング・ソフトとを音楽再生用のファンレス・システムにインストールして編集システムを構築し ています．

4Kビデオ・ファイルはサイズがめちゃくちゃ大きくストレージの大容量化が不可欠です．新しめのシーゲート製バラクーダDM004型4TB3.5インチHDDやアイネックス製HDE-08型ファンレス・ケースをチョイスして組み立てUSB3接続して追加しました．HDD自体の動作音が極めて低く転送スピードが速く使い勝手に優れています．

 

ポスト・スクリプト
ソニー製α6300型ミラーレス一眼の4Kビデオで撮影した宮古島の平良港から八重干瀬に向かうマーレクルーズのデッキからの航路の模様を120インチ・スクリーンでモニタして驚いた．広角で狙った遠景の海面のさざ波のきらめきが細やかだ．最終の開催となった2016年みなとみらいの花火大会の大空に広がる花弁の一つ一つの色や形やきらめく様が美しい．HDTVフォーマットでは経験出来なかった4Kのリアルさにハマってしまい，ビデオ・ソース系の４K化に取り組んできた．4K/8K実用放送は年末に予定されている．とても楽しみだ．