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2020'
6/7
プロローグ
TDP35W,10コア20スレッド(10C/20S)をスペックする新CPU
core i9-10900Tがローンチされた.ファンレスPCをさらにブラッシュアップできそうだ.
ブラン・ニュー
BUYMORE店頭に並んだのが5月28日,久かたぶりに秋葉原に出かけた.core i9-10100Tはバルクで販売形態は薄型 CPUファン付属だった.キー・デバイスに良さげなZ490I(MOBO),AU-2XM378A4G43MB1-CTD(DDR4/32GBメモリーx2),WD
BLUE SN550(1TB M2.SSD/NVMe)などのブラン・ニューをチョイスした.
CPU,MOBO,メモリx2,M2.SSD/NVMe |
インストレーション
ギガバイト製のZ490I AORUS ULTRA型 miniITX MOBOのバックパネルのシルクには2.5GbE LANや,WiFi6 802.11ax,USB3.2,USB3.2-Cなど既設の通信設備を過去にする規格がずらりと並び新時代を予感させます.
Z490I バックパネル |
CPU,メモリ,M2.SSDを装着してピコATX PSUを挿入すればワン・ボード・コンピュータが組みあがります.MOBOの発砲ポリスチレン製の緩衝材にのせて評価テストを行いました.モニター,キーボード,マウス,12V/8.33A/100W/ACアダプタ などを接続してパワーオン,BIOSが表示されて受入検査OKでした.
CPU,MOBO,memory,SSD,PSUを組み込んだMOBO |
OSインストール
デバイスの組み込みやドライバやアプリをインストールする一連のステップは「勇者」を育てる「ドラクエ」と一緒で楽しめます.クリアできれば次のステージに進みたくなるのもよく似ていて大好きです.
次のステージはOSインストールです.Win10(Ver.1909)インストーラをセットアップしたUSBスティック・メモリで Win10 pro 64bit UEFI クリーン・インストールしました.
ドライバ・インストール
Win10標準ドライバーは最新のWifi6やUSB3.2チップセット未対応です.無線・有線LAN経由で必要なドライバが組み込まれません.外付けオプティカル・ドライブを使って付属のドライバーDVDからインストールを行いました.Win10 pro 64bit の ライセンスは Win8 pro のライセンスコードでアクティベーションしました.
付属DVDによるドライバ・インストール |
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ベーシック・パフォーマンス
1.9GHzとクロックは控え目ですがスーパーパイ104万桁は8秒と俊足です.ExperienceIndexOKによるプロセッサ、メモリ、ハードディスクは9オーバーと未体験スコア.Cristal Desk Mark7によるM2.SSDはRead/Writeともに爆速で超高性能です.Cinebench R20
スコアも4275と十分です.
エクスペリエンス・インデックス |
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M2.SSD Read/Write |
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Cinebench R20スコア 4275 |
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4Kビデオ編集
主なアプリに4kビデオ編集があります.最終ステップのレンダリングはCPUへの負荷が重く長時間に及びます.ヒート・パイプ・ケースに組み込む前にざっと評価してみました.
評価アプリはインテルのExtreme Tuning Utilityです.レンダリング開始とともにカーブが急上昇します.CPU使用率43%コアTDP42WパッケージTDP54Wと跳ね上がります.
core i9-10100T 内蔵GPU/CUDAのハードウェア・エンコードよる1分尺クリップのレンダリング時間は46秒と激速で尺以下で処理が終了します.次世代の8kもこなせそうです.
Vegas17proによる4kビデオ編集 |
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エクストラ・パフォーマンス
別のパフォーマンスも覗きたくなり3Dmarkをインストールしました.
最初のデモ画面は数フレームのパラパラ表示でカクつきながらなんとかこなしましたがベンチマークに移行してすぐに電源がシャット・ダウンしてしまいました.
原因はACアダプタの容量不足でアマゾンで少し大きい12V10A120Wを調達してテストを 再開しました.結果は533と全然でした.ぶっちぎりの上位グループはグラボ装備で最上位のスコアはGeforce RTX2080Ti (2xSLI)です.
DC12V10A120W ACアダプタ |
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3Dmark 内蔵GPUスコア 533 |
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インテリム・プログレス
ファンレスPCに必須の省電力のまま最新の4kビデオ編集が快適に行えそうです.また,
3Dゲームを快適にこなすには内蔵GPUのみの新CPU単体では消費電力を増やしても役不足なことがうかがえます.