2021' 12/10
スマホの8kCAMのCCDの画素数は108Mピクセルとデジタル一眼をはるかに凌駕する.小型かつ軽量で常に持ち歩くため機動性の高さは大きなアドバンテージでもある.画質の点でもレンズ径やCCDのサイズに勝るデジタル一眼の4kCAMと比べ
て優れていて申し分ない.
8KCAM on Mi10 and S20ultra
2020年10月に導入したXiomi「Mi10
Global」はビュー・アングルが広くマニュアル機能など8kCAMとしては優れていた.ところが技適マークやBandなどの欠如でスマホとして使えず,8kCAM搭載の「Galaxy
S20 Ultra」はビュー・アングルが狭く使い難かった.
Xiomi Mi11Tpro
「Mi10」と「S20
ultra」の良いとこ取りができればと思っていたらXiaomi「Mi11Tpro」日本版が発売になった.8kCAM詳細は
手にしないと分からないがビュー・アングルの広さは大丈夫だろうし,SoCが上位の最新5nmスナップドラゴンの888だし等でゲットした.
Xiaomi Mi11 Tpro |
Snapdragon 888 |
8G/256GB |
技適 |
5000mA (120W Quick Charger付き) |
防塵・防水対応らしい |
AMOLED サブスクリーン |
輝度 1000nit (peak) |
8kCAM 108M ,F 1.75 (8k/30fps) |
NFC対応 |
DUAL SIM |
MIUI 12.5 android11 |
5G : n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n66/n77/n79 |
4G LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66 |
VoLTE |
アライバル
ビックカメラ.comで土曜日に注文,翌日曜日に到着した.以前購入したMi10同様スクリーンには保護フィルムが気泡なく貼り付けられていて保護ケースやSIMピン120Wクイック・チャージャなどが同梱されすぐに使い始めることができる.好感がもてるところだ.
ビックカメラの梱包箱 |
本体と付属品 |
セットアップと技適マーク
Simを取り付けて電源ボタンを長押ししてパワーオン,ウィザードに従い言語や地域を「日本」に指定してからWifiに接続して「アプリのデータのコピー」で「データの引継ぎ」を登録済のGoogleアカウントで行えばクラウド
のバックアップから電話帳や通話履歴などダウンロードしてくれる.
最初のチェックは技適マークだ.ホーム画面の ⚙マークをタップして表示されるデバイス情報の一番下の「認証」をタップする.
⚙ マークをタップ |
技適マーク |
ストラップホール付きケースと保護ガラス
一部の日本製スマホも同様なのだが海外製はストラップ・ホールが無い.サード・パーティの紛失や落下対策にストラップ・ホール付きのケースを,衝撃緩和に高硬度をうたう保護ガラスをチョイスした.
保護ガラスとストラップ・ホール付きのケース |
CAMマニュアル設定
Xiomiのカメラには他社製には無いマニュアル設定がある.大型で輝度もコントラストも優れた超大型の有機液晶画面の被写体にオーバレイ表示される左上隅のヒストグラムや右反面のコントロールをタップしての操作なので使いやすく直観的で分かりやすい.
これら視認性の高さや優れた操作性は,直射日光下で極めて見難い小さなディスプレイに目を凝らしツリー構造を深く辿らされるデジタル一眼とは一線を画する.
「Mi11Tpro」CAMマニュアル |
WB(ホワイト・バランス) F(フォーカス) S(シャッター・スピード) ISO(フィルム感度) EV(絞り) LENZ(レンズ交換) |
EV(絞り)を変更して-0.7に設定 |
8kCAM新機能
「Mi10」になかった「M11Tpro」新機能に「画面オフの状態で撮影」と「HDR10+」がある.
8k動画の連続撮影時間は6分間がリミットだ.高熱でなければ即開始可能だが,「Mi10」は周囲温度環境によっては途中で撮影が停止したり再開できなかったりともどかしかった シーンがたくさんあった.「画面オフの状態で撮影」を有効にすると3分間操作しないと有機液晶をオフして廃熱を有利にしてくれる.「8k(HDR10)」は将来広い輝度域をサポートする8k(HDR10)ディスプレイが一般的になる(だろう)将来にはアドバンテージがありそうだ.Mi10でサポートされていて有用に感じたのが裏メニューでサポートされるXiomi独自のシャッター音のON/OFF機能だ.設定 ⚙ →「追加設定」→「地域」と辿り「台湾」などを選択すれと変更メニューが出現する.かすかなシャッター音もはばかられる環境で重宝する.
M11Tpro新(便利)機能 |
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8kCAMビュー・アングル
画素数が低い従来のカメラは,広大な被写体例えば6畳間の壁一面の精緻な襖絵
や遠景の山々の桜や紅葉風に揺れる木の葉の模様などの細部はボケボケだった.細部を克明に写すには,分割を前提に「被写体に近づく」しかなくビュー・アングルが狭いレンズが重宝されたように思う.
8kになってようやく被写体全体を収めつつ細部まで克明に描写できるようになった.全体を収めるために「被写体から離れたい」シーンが多い. 物理的に遠ざかるのは不可能なことが多い.ビュー・アングルが狭いS20ultraよりも広いMi10のほうが使い勝手が良いと感じるゆえんだ.
Xiami「Mi10Tpro」,「Mi10」もSamsong「S20ultra」もCCDは108Mピクセルをスペックしているので同じ デバイスを搭載してるはずだ.同じ被写体を8k動画 で収録し1フレームの静止画を抜き出して並べてみた.「Mi11Tpro」と「Mi10」のビューアングルはほぼ同じだ.
「Mi11Tpro」ビュー・アングル:「Mi10」とほぼ同じ |
「Mi10」ビュー・アングル:「S20ultra」より圧倒的に広い |
「S20ultra」ビュー・アングル:かなりせまい |
エピローグ
「Mi10Tpro」は唯一の8kCAM SIMフリースマホだ.「Mi10」との機能比較では「Qi」給電や充電機能や「8k24fps」などが非搭載で,指紋認証がスクリーン
から電源ボタンに移動した.新たに「画面オフの状態で撮影」や「HDR10+」に加えて4G
band対応やスナドラ最新888SoCの搭載,有機液晶のピーク輝度1000nit,お財布ケータイなどが追加された.使い込んで画質も含めて細部を確認していきたい.