2024' 11/9
Ryzen 7pro 4750GE搭載のLenovo ThinkCentre M75q-2 Tinyが良かったのでRyzen 7pro 4700GE搭載モデルがあるうちにとバックアップ用にゲットしておいた.
8Kビデオ編集用にRAMとSSDを換装
8Kビデオ編集のパフォーマンスを常用のcore i9-10900Tマシンと比較するためRAMを64GBにSSDをM2.SSD1TBに換装Vegas 19pro editアプリをインストールした.
M2.SSD1TB & 64GB(32GBx2) RAM |
Vegas 19pro edit 設定
デフォルトでGPUハードウェア高速レンダリングが無効だ.編集時タイムラインに4K以上のビデオクリップをドロップする度にプロキシビデオを生成し長時間待たされる.
➊オプション ⇨ ❷ユーザー設定 ⇨ ❸ビデオTABとたどり、➍GPUによるビデオ処理の高速化(G): で 最適 - AMD Radion(TM) Graphics を、➎4Kよりも高い解像度のメディア(・・・略・・・)で Off を設定する.
Vegas 19pro 設定 |
Color incorrect
レンダリングしたところ色がおかしい.NTSC SMPTEカラーバーをタイムラインにドロップしたところモニター表示の色が正しくない.ビデオ編集はインテルに分があるのだろうか?
SMPTEカラーバー |
モニタの色が異なっている |
ビデオピクセル形式変更設定
➊ビデオ編集設定(歯車) ⇨ プロジェクト プロパティ ❷ビデオTAB ⇨ ❸ピクセル形式を32bit浮動小数点(ビデオ レベル)に変更 ⇨
➍適用で変更設定することで色が正しくプロセスされる.
ビデオピクセル形式を変更 |
レンダリングパフォーマン評価用クリップ
レンダリング時間はコンテンツや編集の複雑さにより左右される.評価用の仕上がりで60秒尺の8Kクリップを制作した.ビデオパッケージ(VP:映像素材)は最新のXiomi
14ultraを用いて長野県諏訪湖、沖縄県那覇空港、神奈川県みなとみらいで撮影したものを用意した.
8Kビデオパッケージ |
Ryzen 7pro 4700GE システム vs
core i9-10900T システム
レンダリング設定はMAGIX
HEVCを,テンプレートはデフォルトの☆インターネット 8K 4320p 29.97 fps を選択して条件を揃えた.8KビデオはGPUハードウェア高速レンダリングが使えないため純粋にCPUの演算性能比較と言えそうだ.
レンダリング設定 |
レンダリング中のRyzen 7pro 4700GE画面 |
レンダリング中のcore i9-10900T画面 |
結果
レンダリング評価用1分尺のクリップ生成に要するレンダリング時間だ.core i9 10900T システムは12分半、Ryzen 7pro 4700GE システムは1.8倍の24分かかることがわかった.
レンダリング時間 |
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23:57/Ryzen7pro 4700GE |
13:30/core i9 10900T |
ポストスクリプト
4KまでのH264/265ビデオ・エンコードは
CPU内蔵のGPUがH/Wレンダリングをサポートするので短時間のレンダリング処理が期待できる.8Kビデオ・エンコードはサポート外なのでCPU処理となりレンダリングに長時間かかってしまう.今まで大半の完パケは10分未満の短尺ものばかりだったのでcore
i9-10900T
でも最終プロセスのレンダリングは2時間ほどで終了するためしのいできた.長尺ものでは150分程度のものもある.今回思いついてほぼ同じクラスのAMD Ryzen
7pro
4700GEによる8Kビデオのレンダリング時間を確認してみたが更に2倍弱の時間を要するのがわかった.そろそろ8Kビデオ編集用に外付けグラボを検討する時期になっているのかも知れない.