迷路のような狭い路地を抜け、トンネルをくぐり、小さな橋を渡る。カッレと呼ばれる狭い道と水路が複雑に入り組み、このカッレを抜けると光あふれる広場や運河に出くわす。小さなカンポ(広場)での楽しげなおしゃべり、市場の売り買いの声が聞こえる。世界中の旅人たちが、まるで魔法にかけられたように惹きつけられる街。ヴェネチアといえば「水の都」。しかし、ヴェネチアの水は清く澄んだ色はしていない。移動の手段は徒歩か、ヴァポレットと呼ばれる水上バスしかなく車は一切ない。ここに足を踏み入れれば誰もが主人公。再び訪れるのはいつのことか。
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