真夜中・シリウス

オーガスト=ダーレス


暗中で目覚め 煌々と照らされる窓辺で思った
欠けていく月がまた昇ったと
そして私は起き出した 輝きと煌めきを見るために
冬の天空にはシリウスが
君は元気かと 大犬座が覗きこんでいる
一方 地上の犬と飼主たちは眠る

冷たき青 遙かにして水晶の清澄さ──
しかし これほどまでに近づいて見えるとは奇異なことだ
真夜中の闇の中で 戸外の木々と室内の壁に囲まれて
額縁に入ったように見える そして燃え上がる
糸杉と壁の黒さ故に ますます輝かしい
地平線のように広々と 天空のように高々と
そこに佇立して すべての窓を輝かせる
まるで小さな月が挨拶に来たようだ
いかに親しき隣人であるかを示そうと

それが星だということはわかっている
それでも 遠いというよりは近い存在に思える
私は窓に歩み寄って眺める
そして見出す 親類であることの次に何があるのかを

我らはどれほど隔たっているのか?
心臓の二拍分ほどに近しいのか
はたまた百万光年も遠くにあるのか
熱狂者も対面して青ざめる虚空を隔てて?
これほど星が間近にいることなど二度とないのかも
あの一瞬 シリウスは窓のすぐ向こうにいたのだ
星と闇と 風に揺れる木々を通して 人類に
かかる親しさを永久に知らしめるため