雪の黄昏

クラーク=アシュトン=スミス


 丘は主祭壇 その前に拝跪する
 木々はドルイドだ 不気味に白く
 光の幻影に向き合う
 旧き唇には沈黙を誓いて

 木々より聞こえる音はなし
 動くものは無形の翼のみ──
 幻の羽ばたきにて満ちる
 薄闇が群がり影が動き出す

 見えず 聞こえず 小さき谷の直中に
 横たわるは風たち 予言の力ある木々が
 水晶の魔法にて風を誘い
 マーリンの呪文にて縛したのだ