白銀の夜の静寂が 松林に煌々と横たわる 冷たく白い光を放って月が傾き そこでは亡霊のごとき山嶺が光を浴びて夢見る
そして永遠に眠るかのように青白く 魔法の谷は彼方にありて奇妙なり 深き光輝に覆われし下で 変わることなく永久に広がりぬ
鋼鉄を刻んだか はたまた磨いた石を刻んだか 葉もない秋の樹がすっくと立つ 黒檀の影を投げかけて 月明かりの野に独り佇む